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うつ病から学んだ事(3)うつ病の症状とは

前回のお話はこちらからどうぞ。

その2からの続きです。
当時の事を思い出して書いています。

翌日会社に行くと、直ぐ産業医の所に行くように言われました。

産業医とは、会社に常勤しているお医者さんの事で、私の会社にも何人かがローテーションで勤務しているのです。
ここには、従業員一人一人のカルテがあり、かなり以前からのカルテも保管されています。
最近、最初にうつ症状で産業医にかかった日付を確認したところ、2002年10月4日でした。
そして、うつ病が治ったと報告に行った日も2009年の10月4日だったのです。
この日は何かあるのかもとも思いました。

私は、昨日心療内科に行った事を伝え、うつ病と診断された事を伝えました。

その産業医の先生は、昨日の心療内科の先生とは全く違っており、私の話をじっくりと聞いてくれたのです。(後から他の同僚から聞いたのですが、その先生もうつ病の経験があったそうなのです。)

そして、私に、以下の事をゆっくりと話してくれたのです。

・会社という組織は、だれかが犠牲になるものではないこと
・たとえ会社を休んだとしても、代わりの人材を探すのは上司の役目であること
・あなたはこれまで17年間会社に勤務してきており、重要な仕事を担当している。17年培ったその技術力はとても素晴らしいものであり、ここで身体を壊して会社を辞めるのは、会社にとって損失である。
・疲れたら休むのは会社員として当然の権利である。
・もし休めないと思ったなら、私達産業医を使って欲しい。
 十分なサポートは行う。
・会社員には、休日があり、有給という仕組みがある。それは体調を整える為にあるのだから、十分に活用して欲しい。
・仕事の負荷が高く、今の勤務をつづけるのが無理なら、今のプロジェクトから外れる様に産業医として上司に指示を出す事も可能である。
・残業を禁止して、定時退社という措置を行う事も可能である。

話を聞きながら、私の人生を肯定してもらっている様な気がしていました。

私は、自分の事を後回しにする癖があり、自分の事を大切にして来なかったのだなと後から感じるのですが、当時はそこまで考える事は出来なかったのです。

それでも、尚、休むのに気が引ける自分がいたのです。

所属部署に戻ると、昨日の医師や、今日産業医と話した事や内容を伝えました。

かなり疲労が重なっており、仕事をこのまま続ける事は難しく、出来れば別の部署に移りたいと申し出たのです。

しかし、今実施しているプロジェクトは、私の事を必要としており、なんとか今の所属のままでいて欲しいと言ってもらい、会社には来れる時に来ればいい事、勤務時間については体調最優先で考えてもらえればいいと言ってもらえたのです。

本当は、間接部門に行ってのんびりとしたいなと少し思ったのですが、元々仕事も好きでしたので、その提案を受ける事にしました。

それからは、自分の体調に良い時だけ会社に行くという生活が始まったのです。

しかし、そう簡単にいくわけでは無いことをこれから知るのです。



心療内科では、うつ病という診断が下されたので、うつ症状を抑える為の薬をもらいました。

それ以降も、いろいろな症状が出て来る事になります。

うつ病で出てくる症状をマインドマップで整理してみました。

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しばらくして出て来た症状が、腕、足のしびれや、手足の火照りでした。

又、なかなか眠る事が出来くなります。

疲れているはずなのに、布団に入っても眠る事ができないのです。
無理に眠ろうと布団の中に入るのですが、結局朝まで眠る事ができず、体調のわるいまま会社にいったりしましたが、そのうち、明け方になって眠くなりねてしまい、気付くとお昼過ぎという事もありました。

なので、睡眠導入剤を飲む事になります。

処方してもらった睡眠導入剤は強力なので、夜9時に飲むと、翌日の午後3時間で効いてしまい、昼過ぎまでぼーっとする事もありました。
仕方ないので、薬と半分に切って半分だけ飲む事にしたら、朝の9時に眠気が抜ける様になりました。

そして、うつ病の薬をのんでいると、段々不安が大きくなってくるのがわかるのです。寝ていても、不安で眠れなくなる事もあります。

今後自分はどうなるのだろうという不安があります。
うつ病になると、うつの方の知り合いが増えたりしてくるのです。

又、頭の回転が鈍くなり、計算が出来なくなりました。

桁上がりの計算が出来なくなり、5+6を暗算で計算できず、桁上がりをどう計算すればいいのか分からず、指をおって数えるようにしていました。

また、誰かが自分の事を悪くいっているかのような妄想にとりつかれます。
誰もそんな事はいっていないのに、不安だけがつのります。

電車にのっても、電車の真ん中に座る事が出来ないのです。
端の端に行きたいという欲求が自分を支配します。

そして、友人と会いたくないと思う様になります。
こんな姿になった自分を見せたくないのです。
友人に連絡をとるのを一切やめました。

どんどん体調は悪くなる一方です。
常に自分を否定する様になります。
布団に入ると、自分を否定する事があふれて来るようになります。
自分なんて。。。と。

何か失敗すると、自分がダメだからこうなるのだと責め続けます。

こんな毎日をずっと過ごすので。
本当に地獄を見ているようでした。


花を見ても綺麗とは思えませんでした。


綺麗な景色をみても、なにも感動しませんでした。


他の人が自分を見て笑っている様な気がしました。


こんな自分は消えてなくなってしまいたい。


本気で思っていました。



今日もお読み頂き、ありがとうございます。



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