「有言実行」という言葉があるが、この言葉を以前はかなり意識していた。
「有言不実行」では、単なるホラ吹きだし、言ったことを出来ないと、嘘つきになるし、かっこ悪いと思っていた。
だから、若い頃は「不言実行」でいいかなとも思っていた。
何も言わずにやれば、出来なくても誰からも責められないし、かっこ悪くもない。
でも、何も言わずにやるということは、他の人に説明せずに1人でやることになるので、そんなに大きな事が出来るわけではない。
大きな事をやるには、他の誰かと一緒にやる事で、大きな事が出来る様になる。
会社でプロジェクトを立ち上げてシステムを作り上げるのには、多くの人が関わり、巨大なシステムを構築して行く。
そんなプロジェクトのマネージャーをしていると、責任感から休むことに罪悪感を感じる様になり、休みもろくに取らずひたすら仕事をするという毎日を過ごすことになり、ある日、私は、鬱という病に倒れ、そこから抜け出るのに7年の歳月がかかった。
そんな働き方を変えようと、様々なことを学んだ。
そんな経験から、最近は、自分のやりたいことを、軽く人に話すというのをやっている。
「こんな事が出来たらいいな〜」と思っていると話す。
そうすると、話した事がきっかけとなって、他の誰かが縁を繋いでくれる様になり、思いがけない人と繋がれる。
言葉は「マジック」だと思う。
この言葉に、経験というエネルギーを乗せることで、更に言葉は輝き出す。
大学時代、石川県の能登半島にある合宿所で2泊3日の研修が行われた。
その時の寮長に、こう言われた。
「経験の無い知識だけの話は誰も聞いてはくれない。これから君たちは社会に出て行く。とにかく経験を積め、経験したことは、身体が覚える。身体が覚えたことを語れば、人は話を聞いてくれる。」
それ以来、経験を積むということをひたすら実行している。
私は、高校1年でコンピュータに出会った。そしてコンピュータにのめり込み、情報処理工学の大学に進み、電気メーカーに入り、コンピュータを扱う仕事を36年やってきた。
高校時代から合わせると、43年になる。
その間、コンピュータは絶えず進化を続けている。
高校生の時、256バイトの記録が出来るメモリを2000円で買っていた。
今は、4GB(4,294,967,296バイト)のメモリが1980円で買える時代となった。
16,777,216倍の記録容量に進化を遂げている。
どこまで進化を続けるのかわからないが、唯一変わらないのは、コンピュータに載せるプログラムは人間が作ると言うこと。
コンピュータに何をさせるのか?
人が思い描いた事を、コンピュータは、実現してくれる。
バーチャルな世界も、コンピュータがなければ実現できない。
このFacebookも、コンピュータの力で実現している。
人が思い描く事が出来るものは、実現する。
コンピュータは、魔法の箱だと、高校時代の私は思っていた。
このコンピュータは、未来を作ると感じた私の勘は当たっていた様だ。
私は、私の経験してきた事を、次の世代に渡していきたいと考えている。
あと少しすると50年コンピュータをやってきたことになるだろう。
その時までには、私の経験を多くの人に手渡せたらと思っている。
そんな事を感じて、他の人に話していたら、思いがけない縁を頂いた。
いよいよ私の夢が動き出す時が来た様だ。
「夢は実現させるもの」と、誰かが言っていた。
希望を持って、前に進んでいきたいなと思っている。
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