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【No.20】竹鶴25年ピュアモルト

今回もBOTAマス様よりいただいたサンプルテイスティング。

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【スペックおよび概要】
日時(Date):2020/5/23 3:30
場所(Place):自宅
銘柄(Brand):竹鶴25年ピュアモルト
ボトル種別:オフィシャル
蒸留/瓶詰/熟成年(Distilled/Bottled/Age):25年
樽種別(CaskType):
度数(Strength):43%
種別/国(Category):日本
所有会社(Owner Company):ニッカウイスキー(アサヒビール)
ボトル残量:

【プロフィール(Profile)】
色調(Color):Clear(0)~Dark(10) 
甘味(Sweetness):Dry(0)~Sweet(10) 
ピート(Peat):None(0)~Heavily(10) 
ボディ(Body):Light(0)~Heavy(10) 
バランス(Balance):Bad(0)~Good(10) 

【香り(Aroma)】
甘酸っぱいアンズ飴やカンロ飴・じっとりと湿度を感じる・綿菓子・ビターキャラメル・香木・フランベした桃・スイート&ビター、そしてコクのあるリッチな香り
【味わい(Flavor)】
綿菓子・アンズ・意外とスパイシーな口当たりから徐々にコクのある味わい・みたらし・煮詰めた飴・どら焼きの皮・カステラのカラメル部分・ビワ・ウッディ&ピーティ
【余韻(Finish)】
中程度の長さ・炭のほろ苦さ・フランベした桃・ビワ・栗のペースト・アンティーク木製家具・微加水で奥にマンゴーがほのかにのぞく

【総合評価(Total)】
・濃厚なのにくどくない絶妙なバランス、コクとうまみの詰まった竹鶴シリーズ幻のハイエンド。
80/100


【公式サイトより】
25年を超える長期熟成モルトを丁寧にヴァッティングした逸品のピュアモルトウイスキー。日本のウイスキーの父・竹鶴政孝の熱い夢を受け継ぎ、丁寧に作られた希少の絶品。豊かに広がる芳醇な樽の甘さとほのかなピートのビター感。穏やかな甘さとほのかな苦さがかすかに余韻を残す、まさに「秀麗な味わい」。限られた方だけが堪能できる、至福の味わいです。

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最近の2019年のISC他、数々の受賞歴もある竹鶴25年。
2016年の伊勢志摩サミットでは、「竹鶴21年」とあわせて首脳陣に提供された(うらやましい…)ことからも、まさしく世界的に認められた逸品と言えるでしょう。
私がウイスキーを飲み始めた頃から竹鶴シリーズはNA以外は非常に品薄で、17年・21年もすでに年二回(だったかな?)の出荷制限がかけられていた時期かと思います。

竹鶴25年の存在は私も知ってはおりましたが、そのボトルを酒店では一度も見かけたことがありませんでした。
日本の主要ウイスキーともども多分に漏れず、ネットショップやオークションサイトでは見つけられるものの、いずれも定価の7万円をはるか数倍、気の遠くなるような価格で流通しているのが常となっております。
さらにはご存知の通り、現在、竹鶴シリーズはNAを除いてすべて終売となっておりますので、購入はもちろんのこと、悲しいかな飲むことさえ幻となりつつあるボトルだと思います。

それを今回サンプルという形で、しかも5月に開けたばかりのボトルのテイスティングという幸運に恵まれました。もしかしたらこれが生涯で飲める最後の竹鶴25年かもしれませんね。

味わいとしては前回の竹鶴でも書かせていただきましたが、同シリーズに共通した、どことなくノスタルジィかつ庶民的な和菓子や果物を彷彿とさせるとともに、長期熟成ならではのコクや深みがありつつ、長期熟成ゆえに現れるであろうクセを抑え、円やかな口当たりのきわめて絶妙な味わいであり、ブレンディング技術の高さを痛感させてくれます。・・・と、同時に確かにこれを今の日本の蒸留所でリリースし続けるのは無理だろうなと思わざるを得ません。
(・・・というか余市・宮城峡もそうなのですが、この中にネヴ〇スの25年オーバーも入っているのでしょうか)

自分が老年にさしかかる頃にもう一度、飲めないかな・・・なんて思いつつ、ニッカの今後のさらなる発展を祈るばかりです。

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