「いやもうやれることないんだけど」【ホイップ坊や日記】
中学生の頃、地元のボクシングジムに通っていました。
本気で世界チャンピオンになりたくて毎日休まず通っていたら、一年経って初めてスパーリング(練習試合みたいなもの)をやらせてもらえることになりました。
相手を務めてくれたのは0勝3敗のプロの方。柔和な雰囲気で、いつもトレーナーから過去の負け試合をイジられては「勘弁してくださいよぉ~」なんてニコニコしているような人です。
決して舐めていたわけじゃないけど、ただ自分も毎日毎日練習している。
ちょっとは戦ってみせるぞ、なんて思いながらいざゴングが鳴りました。
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