見出し画像

私はコーヒーの味をこのように感じ、評価しています

皆さんにとって、おいしいコーヒーとはどんなコーヒーですか?
皆さんの好きなコーヒーはどんなコーヒーですか?

自分が飲んだコーヒーが好きかどうかを評価するためには、そのコーヒーを飲んで自分がどう感じたかをある程度整理できる方がコーヒーをより楽しめると私は思っています。

本稿では、私がコーヒーの味をどのように捉え、評価しているのかをできる限り言語化、可視化してみました。
好きなコーヒーを見つけ、もっとコーヒーを楽しむ上でのご参考になれば幸いです。


飲みながら考えるのは6つの事柄

私がコーヒーを飲みながら意識して感じているのは
・香りの強さ
・酸味の強さ
・酸味の心地よさ
・苦みの強さ
・苦みの心地よさ
・複雑性、甘み
の6つです。

スライド2

それぞれを0~5の6段階で考えています。
5をつけるのは「私がこれまで飲んだ中でも最も程度の強い部類」と感じたときです。
自分の経験との対比でしか点数は付けられないので、5の基準は青天井なんですよね。

今回はちょうど先ほどのんだ京都のコーヒースタンド「Kurasu Kyoto」の『ハウスブレンド ダーク』を例に実際に私がコーヒーを味をどのように感じ、評価しているのか書きたいと思います。
ちなみにペーパードリップ、フラワードリッパーで抜群の抽出をかましました。

まずは香りから楽しむ

私がコーヒーを淹れて一番最初に楽しむのは香りです。
サーバーからカップに移し、鼻を近づける。上を向き、ため息を漏らす。

コーヒーの香りってほんと素晴らしいですよね。

「香りの強さ」は香りが強ければ高い数値をつけます。

『ハウスブレンド ダーク』は非常に香りの強いコーヒーでした。
なので香りの強さは5です。

スライド3

酸味、苦みの強さとその心地よさは別ではないか

私はコーヒーの味を構成する最も大きな要素は酸味と苦みの二つだと考えています。
また、酸味、苦みにも「好きだ」と感じるものと「ちょっときついな」と思うものがありました。
なので、酸味が強い、苦みが強いということに加えて、酸味、苦みの刺激が自分にとって心地よいかそうでないかを評価すべきだと考えました。

『ハウスブレンド ダーク』は中深煎りで、主張の強い苦みがありました。また、苦みほどではないですが、しっかり酸味も感じました。
なので「苦みの強さ」を4、「酸味の強さ」を3にしました。

スライド4

また、この豆は苦みの心地よさがとても印象的でした。比較的強いのに、すんなり受け入れられる感じで、とても飲みやすかったです。
酸味に関しては苦みの良さが際立っただけに強い印象こそありませんでしたが、不快に感じる瞬間は全くありませんでした。
なので「酸味の心地よさ」は3、「苦みの心地よさ」は5をつけました。

スライド5

甘み≒味の複雑性という定義で妥結した

私が最も悩んでいるのは「甘み」という表現です。
明確に甘さを感じ取ることに関しては、正直もうお手上げ状態なのですが、甘みのようなものを感じたことは確かにあるんです。
それは、酸味でも苦みでもない、はっきりとは感じ取れない、説明できないような些細な味を舌の上に多く感じたときでした。
それ以来、私は甘み≒味の複雑性という意味でとらえています。

ですが、この味の複雑性は酸味、苦みの感じ方に大いに影響を与えます。もしかするともっとよい表現の仕方があるのかもしれません。

『ハウスブレンド ダーク』はかなり複雑性の高い味でした。苦みの心地よさが高かったのもこの複雑性のおかげかもしれません。
「複雑性、甘み」は4です。

スライド6

これですべての数値を記入しました。
このグラフからは
・苦みが強いけど酸味もしっかりめ
・苦みの心地よさが特徴的
・複雑性も高い
・香りが非常に強い
ということが分かります。
このくらいの情報があれば、私はある程度そのコーヒーがどのような味なのかイメージできます。

【蛇足ですが】総合的なスコアをつけるなら

私がこの数値とグラフを基に総合得点を算出するなら以下の計算式をとります。

(酸味、苦みの心地よさをそれぞれの強さで加重平均したもの)+(複雑性、甘み)+(香りの強さ)

プレゼンテーション1toriminngu

すべてが5の場合は15点になります。

スライド9


酸味、苦みの強さは好みなので、評価の対象とはしない方がいいかなと思いました。強ければいいというものでも無いですからね。
評価すべきは、その心地よさ、質だと思います。ですが、単純に心地よさの数値だけを足すのも違うかなと思います。感じる心地よさはその味の強さに比例すると思います。なので、加重平均をします。
そうすると、酸味の強さが0、苦みの強さが5でも、苦みの心地よさが5であればスコアは15点となります。

スライド8

『ハウスブレンド ダーク』を例にとると、酸味が3、苦みが4あります。3の酸味のうちの心地よさ、4の苦みのうちの心地よさという観点を入れる必要があると思いました。

『ハウスブレンド ダーク』を評価すると以下のようになります。

スライド7

15点満点中の13点です。
とても美味しいコーヒーだったのでいい点数だと思います。

私が思うポイントは二つ

読んでいただきありがとうございました。
私はこのようにコーヒーの味を感じ、評価しています。

実は主張したいことを二つ盛り込んでいます。

・酸味、苦みの強さとその心地よさを分けて考えること
・甘みは味の複雑性と捉えること

現時点では特に証明する根拠も持っていませんが、私はこう感じています。
ご意見、ご指摘などございましたら何なりとお寄せください。
たくさん議論できればと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?