数独筋トレ七つ道具
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数独筋トレ七つ道具

白岡市民

 この記事はペンシルパズルAI Advent Calendar 2019、18日目の記事です。

####こんな人にオススメです####
・数独を早く解く爽快感を味わいたい人
・競技数独の練習方法を知りたい人
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 こんにちは。三度の飯より数独筋トレが好き、白岡市民と申します。

 お前は何を言っているんだ。数独は頭を使って解くものであり、筋力トレーニングなる単語とは無縁である。そう一蹴する方が大半でしょう。そう思っていた時期が私にもありました。

 世の中には競技パズルというものがあります。出題されるパズルをどれだけ早く、多く解けるかを競うスポーツです。部門は2つ、数独部門と数独以外のパズル部門に分かれています。競技パズルについてもっと詳しく知りたい方は、昨年のアドベントの弊記事、競技パズルのすすめをご覧ください。
 話を戻すと、私は6年前に競技パズルに出会い、特に数独部門に力を入れて取り組んできました。ひとえに数独といっても、新聞に載っているような3×3のブロックが3×3に並んだスタンダードなものから、ブロックの形が変形していたり、対角線にも1〜9の数字が1回ずつ入ったりする変種数独(自分が知っているのは約300種類、もっと存在していそう)もあり、とっても奥が深いんですよ!この記事では、前者をClassic Sudoku、後者をVariant Sudokuと呼ぶことにします。
 
 競技としての数独があることはわかった。でも何故筋トレ?その疑問の答えは、どうやったら数独を早く解けるか試行錯誤した末に、ある日悟った事実にあります。それは、「どんなに難しい問題も最後は埋め勝負」ということです。
 下の図をご覧ください。Hodoku(Classic Sudokuソルバー。後述します)で10000点超えを叩き出した激問Classic Sudoku(左図)と、その最終局面(右図)です。

 右図くらいまで数字が埋まっていると、もはやChainや、ましてやKraken Fishといった難しい手筋は使いません。実質Easy Classic Sudokuです。基本手筋だけで解けます。つまり、一つの数字に着目した時にその数字がどこに入るか・あるマスに着目した時にそのマスに何が入るかを迅速に判断して即座に埋める力が如実に解答時間に効いてきます。

 この埋める力ですが、腹筋やスクワットのような感覚で誰でも鍛えられます。そして、元々持っているパズル力に関わらず、トレーニングを積むと目に見えて解答スピードが早くなります。5~8つの数字をぼんやり見るだけで、なんとなくこの数字が足りないなと感じ取り、自然に手が動くようになります。これが何を意味するかというと、純粋なパズル力では劣ると思われる相手にも、終盤の怒涛の埋め力で勝てる可能性があるということです。埋める力でライバルに差をつけろ。
 
 とはいえ、埋める力を鍛えるだけでは数独は解けないことが最近の研究でわかってきました。競技数独大会に参加してみると、先述したようなHodoku 10000点のような激問は出ないのですが、それでも細く険しい理詰めの道を通ることがほとんどです。一見難しそうな(実際難しい)ClassicやVariantをいかにEasy Classicの局面まで持って行くか。そのためには入る数字を緻密に決めていく力が必要です。決める力については、Hard ClassicやHard Variantの数をこなして手筋を体で覚えていく方法が有効です。これまでは埋める力の鍛錬を数独筋トレと自分に言い聞かせてきましたが、最近になって、決める力の鍛錬も筋トレのような気がしてきました。麻痺してるんでしょうか?
 それなりに負荷が大きいので、埋める筋トレが自重トレーニングだとすると、決める筋トレはウエイトトレーニングと言えるでしょう。

 要するに伝えたいのは、埋める力も決める力も日頃のトレーニングによって鍛えられる筋肉のようなものということです!どんな問題を解く際にも、数独筋は貴方を助けてくれます。何故なら、筋肉は裏切りません。

 長々と話してきましたが、ほら、だんだん数独筋トレがしたくなってきたでしょう?
 お待たせしました。以下、数独筋をつけるための練習道具を紹介していきます。

【七つ道具その一 ナンプレファン】
 主に鍛えられる筋肉:埋める筋
       手軽度:★★★★☆
     筋トレ強度:★☆☆☆☆~★★★☆☆
       リンク:http://www.puzzler.ne.jp/new/

 世界文化社の出版している雑誌です。通称筋トレファン。偶数月の下旬に発売されます。Easy ~ Hard Classic が200問超出題されるほか、Variantや合体Classicもあります。特にEasy Variant筋を鍛えられる雑誌は限られており、数独筋トレ初心者にオススメです。
 Easy ~ Medium Classicを重点的に鍛えたい方は、ニコリの出版している季刊の数独通信を解いてみても良いでしょう。

【七つ道具その二 解き方ヒントつき ◯◯辛ナンプレ】
 主に鍛えられる筋肉:埋める筋 
       手軽度:★★★☆☆
     筋トレ強度:★☆☆☆☆~★★★★☆

 七つ道具その一に引き続いて世界文化社出版の、Classic Sudoku本です。こちらは単行本シリーズとなります。この本の最大の特徴は、各問題の下に使う手筋がヒントとして明記してあることです。手筋の難しさに応じて、あま辛・ぴり辛・すご辛の3つに分かれています。練習したい難易度の本を選ぶも良し、三種類まとめ買いしてバランス良く筋トレするも良しです。苦手な手筋がある場合、克服するのに最適な本です。

【七つ道具その三 Fed-SuDoKu】
 
主に鍛えられる筋肉:埋める筋、決める筋 
       
手軽度:★☆☆☆☆
     筋トレ強度:★★★☆☆
       リンク:http://www.fed-sudoku.eu/enindex.php
       使い方:Fed-SuDoKuのすすめ
 
 続いてはオンラインの筋トレ道具です。スロバキアのAnkoraとThanykが運営しているウェブサイトです。毎日Easy, Medium, Hard Classic Sudokuと Nonconsecutive Sudoku (一つ違いナンプレ) が出題されます。毎週10種類の定番Variantが解けるなど、コンテンツが充実しています。また、他の参加者とタイムを競うこともできます。PC上で解かなければならない点と、Adobe Flash Playerが必要な点がやや難点ですが、コツコツ筋トレするのが得意な方は、毎日新しい問題が出るので参戦の価値ありです。
 毎日Classic SudokuやVariant Sudokuが出題されるサイトの他の例としてはチェコのKodynとBrnoが運営しているSudokuCupがあります。こちらは一度誤答するとその問題については解答できなくなるというシビアなルールがありますが、ある程度のプレッシャーの中で筋トレしたい方にはオススメです。SudokuCupの登録・参加方法はSudokuCupのすすめをご覧ください。

【七つ道具その四 Sudoku Grand Prix (SGP)】
 
主に鍛えられる筋肉:埋める筋、決める筋**
       **手軽度:★★☆☆☆
     筋トレ強度:★★☆☆☆~★★★★☆
       リンク:https://gp.worldpuzzle.org/
       使い方:GP予選のすすめ
 
 2014年からWPF(世界パズル連盟)が運営している、数独とパズルのコンテストサイトです。1月~8月にオンラインの予選が月一回行われ、各部門の上位10名が世界大会の会場に招待されて決勝を戦います。予選期間中はランキングに参加できますし、予選期間外でも過去問を参照することができます。Easy ~ Hard ClassicからEasy ~ Hard Variantまで幅広い問題が出題されるのでバランス良く筋トレすることができます。問題を印刷して時間を測って解いてみるのも良い練習になるでしょう。
 ※今までに出題されたVariantをまとめることを現在画策中です。

【七つ道具その五 Sudoku Variants Series (SVS)】
 主に鍛えられる筋肉:決める筋
       手軽度:★★☆☆☆
     筋トレ強度:★★★☆☆~★★★★☆
       リンク:https://logic-masters.de/Raetselportal/Suche/erweitert.php
       使い方:LMDのすすめ
 
 ドイツのパズル投稿サイト、Puzzle Portalに投稿されている、Richardのバリエーション数独シリーズです。「Variant Sudokuのネタが尽きるまで毎週火曜日に投稿を続ける」というこの企画、2013年に始まって264問もの問題が出題されています。星1から星5まで難易度付けがされていますが、全体的に難しめ。骨のある問題で筋トレしたいならオススメです。

【七つ道具その六 Hodoku】
 
主に鍛えられる筋肉:決める筋**
       **手軽度:★★☆☆☆
     筋トレ強度:★☆☆☆☆~★★★★★
       リンク:http://hodoku.sourceforge.net/en/index.php 

 次は少し毛色の違った筋トレ道具です。HodokuはClassic Sudokuソルバーです。基本的には問題を入力し、解かせるものなのですが、なんと筋トレとして利用することもできます。具体的には、特定の手筋を使用した問題をランダム生成することができます。これで自分の苦手な手筋を練習すればいいというわけです。Hodokuで作られた盤面には候補数字が書かれてしまっているので、紙に写して解くことでトレーニング効果を高めることができます。
 Hodokuのダウンロード方法と問題生成方法は以下の通りです。
 
 [ダウンロード方法]
  1. Hodokuの公式サイト(上記のリンク)にアクセスする。
  2. 左の方のDownloadをクリックする。
  3. 緑色の"Download Latest Version"をクリックする。
  4. Hodokuのインストーラがダウンロードされるのを待ち、インストールファイルを実行する。
  5. インストール後、Hodokuを起動する。
 [問題生成方法]
  1. 上の方のEdit > Preferences > Training で、生成する問題に組み込みたい手筋にチェックを入れ、OKボタンを押す。
  2. 上の方のMode > Prictising をクリックする。
  3. 上の方のEdit > New Random Sudoku をクリックする。

【七つ道具その七 脳トレ-抜けてる数当て(ランダム2)】
 主に鍛えられる筋肉:埋める筋
       手軽度:★☆☆☆☆
     筋トレ強度:★★★★☆
       リンク:http://xn--sck0bzd0bve6351bn4qjm3a.com/NOU010103.html
  
 埋める筋を鍛えるための究極の筋トレ方法、それは、「8つの数字を見て残り1つの数字を瞬時に判断する」ことです。こちらのゲームは、20回を1セットとしてそれをひたすら繰り返すものです(下図参照)。早く答えるほど得点が高くなります。間違えたり解答が遅くなったりすると減点されます。尚、動作にはAdobe Flash Playerが必要です。

 以上、数独筋トレ七つ道具の紹介でした。七つと言いつつ、それぞれの説明の中で言及したものも含めると八つ以上あったような気もしますが、まあ細かいことは気にしないことにしましょう!
 
 最後になりますが、物理的な筋トレ同様、数独筋トレも無理は禁物です。自分に合った負荷・ペース・頻度で筋力アップを目指していきましょう。

 君も筋トレ道具を使いこなして数独アスリートになろう!


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