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ジェンダー平等について考えよう! SDGsシンポジウム レポート

こんにちは!
SAPAのReimiです(^^♪

1月30日に、関西大学図書館のワークショップエリアで、春休みに海外体験プログラムに参加する学生を対象としたSDGsシンポジウムが開催されました。

参加者は、関西大学に来ている留学生と、私たち留学アドバイザーSAPA、国際協力学生スタッフicvss、そして、春休みに世界へ飛び立つ関大生です。

◆SDGsとは?
みなさんは、「SDGs」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

最近、メディア等を通して耳にする機会も多くなっていると思います。

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

SDGsは17のゴールから構成されており、今回のシンポジウムでは5番目の「ジェンダー平等を実現しよう」をテーマに取り上げました。

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それでは、シンポジウムの内容を見てみましょう!

◆パネルディスカッション
まずは、パネラーとして留学生・SAPA・icvssに加え、現在外資系企業で働いている社会人の方をお迎えし、パネルディスカッションを行いました。

英語と日本語の両方で行われ、参加者の学生もインターナショナルな雰囲気を感じられたと思います。

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パネラーとして参加したSAPAが述べた意見を振り返ってみます!

◇「留学前にジェンダーを意識したことはあったか」
アカデミックな意味でのジェンダーは考えたことはなかったが、女性専用車両や映画館のレディースデー等で、男女の差をつくられていることはなんとなく感じていた。

◇「ジェンダーはどうあるべきか、また男女平等を目指すうえでの女性の役割とは何か」
「資本主義的な社会で目指すジェンダー平等」と「社会主義的な社会で目指すジェンダー平等」は違うので、分けて考える必要がある。

この意見について、もう少し詳しく教えてもらいました。

「資本主義的な社会で目指すジェンダー平等」は、
・誰でも頑張れば社会進出ができる
・女性でも努力やアイデア次第で役員や社長になれる
など、機会burogu の平等を指します。

一方、「社会主義的な社会で目指すジェンダー平等」は、
・会社員は男性50%、女性50%で採用する
・持ち物もすべて男女50%ずつにする
など、頑張るどうこうという話ではありません。

日本は社会資本主義と呼ばれるように、資本主義経済であるのに社会主義的なジェンダー平等を資本主義に組み込もうとしています。

資本主義的なジェンダー平等と社会主義的なジェンダー平等を混ぜて考えているので、かえって混乱を招いているのではないでしょうか。
まずはジェンダー平等が2つあることを理解すべきだと思います。

という意見をシェアしてくれました。

この、資本主義的なジェンダー平等と社会主義的なジェンダー平等の話は、私自身も初めて考える視点だったので、「今までこの2つをごちゃ混ぜにして考えていたかもしれない」と改めて考え直すきっかけになりました。

◆イベントの感想
パネラーとして参加したSAPAに、感想を聞いてみました!

「英語と日本語が混じる空間で、常に何を言っているか追いかける必要があるので、良い英語の勉強になったのではないでしょうか。」

「ディスカッションの内容も、身近な話から留学先での経験談まで様々だったので、世界に通じる問題であることを参加者全員が意識できたなら良かったと思います。」

「多くの人々とジェンダーについて意見交換をすることができ、有意義な時間となりました。」

これ以外にも、

「どうしても就活と結び付けて考える人が多いので、ジェンダーは就活だけでなく、社会全体で考えるべきトピックであるということを理解すべきだと思いました。」

「高等教育で絶対に取り上げるべきトピックです。正解は社会の移り変わりによって変わるので、永遠と議論し続けるしかありませんが、議論の場を広げるべきであると思いました。」

という感想もありました。

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私たち大学生は目先の就職活動にとらわれがちですが、ジェンダーは社会に出た後も触れ続ける話題です。
また、これから世の中の「ジェンダー平等」に対する考え方は変わっていくと思いますが、どんな時代であってもこのトピックについて、当事者意識を持って考えることは大切だと感じました。

今回のシンポジウムを通して、ジェンダーについて考えたことは、良い経験になったのではないでしょうか。

このシンポジウムがきっかけとなり、今後、関西大学でもSDGsに関心を持つ学生が増えていくことを願っています!

Reimi (SAPA)