見出し画像

【SOR2pick】ネメシスのススメ【シャドバ】

こんにちは。ウァルトと言います。

シャドウバースの2pickerです。

お久しぶりの記事となってしまいましたが、今回は現SOR環境のネメシスについて書こうと思います。よろしくお願いします。



【ネメシスの立ち位置】

SORの2pick環境はロイヤル・ネクロ・ビショップ・ネメシスの4強環境です。そして、この4リーダーが得意なことが違うため、各人によってリーダー順位が大きく異なります。実際、上位4リーダーはすべてリーダー順位1位になれるポテンシャルを秘めています。

ところが、この中でネメシスだけはいろんな人の事前評価が低かったリーダーです。それに加え前期の弱いイメージ、追加カードのパッとしないイメージから、あまり触らずに弱いと思っている人も少なくないと思います。

実際のところ、ネメシスはピックもプレイもかなり練度が必要なリーダーです。私自身も未だに自信はありませんが、現時点でのネメシスの考え方をまとめておきます。


【大局観】

ネメシスの勝ち方を大きく以下の2つに分類します。

(1)アグロプラン (2)コントロールプラン

(1)アグロプランは、AoEが金虹依存のロイヤル・6Tの金鉱までAoEの無いネクロ相手にひたすら横並べを続け、顔面にプレッシャーをかけ続けて勝つこと目指します。耐久性能が高いビショップ相手には滅多に通らないので狙わない方が良いです。ネメシスにはトークン生成でリソースをつなぐ低コスフォロワーが多く、1ターン目から毎ターン全力で動いてもトップやトークンを駆使して9ターン目くらいまでは動き続けるられる確率が高いです。《イルガンノ》が絡むと更にマナを外さずに横並べし続けられ、《ヴォイドリアライズ》のリーサルも見据えることができます。《イルガンノ》が無くても、《レデイアントAF》か《ブリッツAF》を打点に換算し、《廃品の選別》でリソースを回復しつつ疾走打点を回収して削り切ることを目指します。

「デッキの除去カードが少ない」「廃品の選別が1枚以下しかない」「フィニッシャーを金虹で取れなかった」「対面がネクロマンサー」といった場合でアグロプランをよく取ります。

(2)コントロールプランは、《廃品の選別》というマストピック級のシルバーカードによってリソースを増やし、相手がリソース切れ(又は対応不能)になって盤面で勝つまでゆっくりプレイします。《廃品の選別》は強いカードしか破壊されていないときに使うと強いカードが返ってくるので、強い奇数コストのカード(特に《アイシィレンドリング》)を複数投げて相手を詰ませることを狙います。ネメシスは盤面とリソースを維持する力は高いものの守護と回復は少ないため、手からバーストを出してくるネクロマンサー対面ではかなりコツがいります。しかしロイヤルやビショップなど基本的に盤面からの打点で戦うリーダー相手には滅法強いです(ビショップ対面は消滅されて《廃品の選別》で戻ってこなくなったり、《ラー》で時間制限をつけられたりしますが…)。また、ネメシスのリソース獲得方法はドローではなくトークン生成であることによって、互いにリソース切れしなくてもこちらがライブラリアウトで勝てる展開も少なくありません。

「デッキの除去カードが多い」「廃品の選別が2枚以上ある」「強い奇数コストのカードが多い」「対面がビショップ」といった場合でコントロールプランを良く取ります。何より、今のロングゲーム環境に非常にマッチした戦い方になります。


【カード評価】

ネメシスのカード評価(私見)です。10点満点の相対評価です。

画像1

画像2

画像3


【ピック】

SORネメシスの最大の特徴は《廃品の選別》です。新弾ボーナスがかかっているだけでなく、《ブーストキッカー》のシルバー枠が潰れているため、ほぼ必ず1枚はピックできます。体感では平均2枚くらい取れます。シルバーで他に強いカードが少なく、また絶対要らない程弱いカードも無いため、隣が何であってもマストピックです。3枚までは思考停止で取って良いです。4枚目も10点中5点くらいは付けて良いです。

さて、もっと大枠のピック方針は「アーティファクト寄せ」です。AF関連はコストパフォーマンスが高く、人形系やPP余り系よりもデッキパワーが上がります。優秀なAFは奇数コストが多い点や、素の5コストがブロンズシルバーにないため5コス枠に《パラダイムシフト》の中身をよく狙う点でも《廃品の選別》と相性が良いです。あとは《廃品の選別》がたくさん取れた場合はロングゲームに備えて《パペットボックス》《人形の閃撃》等の確定除去を高めにしても良いかもしれません。

もし提示運が良く余裕があればデッキ全体を《廃品の選別》に寄せましょう。すなわち、奇数コストの強いフォロワーを集め、弱いフォロワーを避けましょう。例えばブロンズには3コスフォロワーが5種類ありますが、《マジックエンジニア》は単に強いだけでなく1コスと3コス枠を1枚で埋められるカードです。それ以外の《オートマタナイト》《ビームヨーヨーガール》《鋼の猛虎》《アーマードアルマジロ》はほとんどバニラの性能しかしていないので、他クラスのバニラより低めに見積もります。(これにこだわり過ぎてデッキのフォロワーが少なくなり過ぎたり、3コス枠で何も回収できなくなったら本末転倒なので、あくまでおまけ程度に狙いましょう。)

前述のカード評価も、《廃品の選別》を踏まえたものになっています。1コス最強の《イルガンノ》、7コス最強の《アイシィレンドリング》に加え、優秀な3コスの《カルラ》と5コスの《ルチル》を若干高く評価してます。

参考として、以下に回収したいカードをまとめました。特にニュートラルの奇数カードは強力なカードが多いので、気に留めておきたいところです。

画像4


【プレイ】

最初に大局観として(1)アグロプラン、(2)コントロールプランを説明しましたが、実際のところは、アグロ又はコントロールの一方に振り切ったデッキの組み方はしません。中庸気味に戦えるように構えておき、引いてきたカードや対面の動きでプランを選択します。ただ、かなりの確率で(2)コントロールプランで戦うことになるので、それを説明します。(1)アグロプランは相手が序盤にマナを外したり、こちらが先攻でイルガンノを引いていたりと、攻めきれそうなときに狙うイメージです。

・序盤(1~4ターン)

AoEが存在しない時間です。ネメシスには1枚で大量に展開するカードはありませんが、1コスをそれなりにピックする関係で横並べは比較的得意です。マナカーブ通り動きつつ、横に盤面を強くする基本の動きを目指します。

・中盤(5~8ターン)

ネメシスにはAoEがありませんが、対面からはAoEが飛んできやすい時間帯です。そのため、お互いにフォロワーが残っているときにAoEを撃たれると致命傷になります。盤面の取り合い自体は苦手ではないため、基本的に相手のフォロワーを全処理しながらこちらに「少し強い」盤面を残します。こちらが相手の面を一気に取り返すことが不可能であるので、空盤面で相手にターンを渡すのではなく、2/2を1体でもいいので何か場に残せる形を目指しましょう(《異形》から出る《機動二輪車》でも可)。逆に、進化を切って強すぎる面を作ったところをうまく返されると、終盤に進化がなくて処理不全に陥るケースがあります。強い処理札を切るほど強くはないけど完全に無視できるほど弱くはない盤面を常に作り、「少しずつ継続的に」相手に処理負担を押し付けることが理想です。各種PP余り系カード、《パワフルマリオネッター》や《ストリングマイスター》等のシステムフォロワーをうまく活用したいところです。小回りの利くカードを中盤のうちに相手に使わせ、終盤の動きを少しでも固くさせるのが目標です。

・終盤(9ターン~)

お待たせしました。ネメシスの時間帯です。AoEはなくても複数のカードを使えるPPが十分たまったら、いきなり返せない盤面が来ることはないはずです。中盤戦と同じように盤面勝負を続け、より強く継続的に相手に負担をかけながら、余ったPPで《廃品の選別》からリソースを回復して戦います。相手が対応できなくなったら優位を維持して攻めきりましょう。逆に対応され続けたら、相手の盤面作りをすべて受けきることを目指します。対面のリーダーの強いカードを常に意識し、対応できる余力を確保しつつリソースを吐いていきます。15ターン以上の試合もザラにあります。もし《ヴォイドリアライズ》《アイシィレンドリング》《カイザーインサイト》があるなら、受けきるよりもうまく攻めて詰みを狙いましょう。

なお、コントロールプランで戦うネメシスで特に難しいのが手札管理です。《廃品の選別》は左から順に1,3,5,7,9コストの最大5枚が加わるので、例えば4枚手札が開いてないと《アイシィレンドリング》が回収できません。ネメシスはトークン生成カードが多く、《ストリングマイスター》等のエンハンスで強いカードを回収していると手札が吐ききれなくなります。「手札を燃やさないために動きが弱くなり、次の盤面処理に対応できなくなる」「《廃品の選別》の回収先を確定にするために手札にバニラカードが残ってしまった」というケースがよくあります。2ターン、3ターン先に手札の枚数にまで気を配りながらも盤面にはしっかり対応する必要があります。かなり練度が出る部分だと思います。


【対面毎に意識すること】

・ロイヤル

横並べされると苦労するので、とにかく上踏みをして盤面の数を残すのを意識しましょう。《安らぎの女王》ケアとして5ターン目までに人形を加えておいたり、体力2以上を多面展開したいです(先攻なら《ストリングマイスター》の6エンハンスで問題になりません)。終盤は《エルネスタ》《シールドフォーメーション》での爆発的な盤面展開をしてきたときに対応できなくなることもありますが、致命的な打点だけ確定除去で対応して2ターン計画で処理を狙っても案外耐えられます。

・ネクロマンサー

不利対面です。相手は疾走打点が多いくせに守護がほとんどないため、《カプセルホムンクルス》《エッジアーティファクト》等の回復カードでライフコントロールをするしかありません。《冥界の霊道》《ネクロインパルス》の疾走打点はケアしきれないので、こちらからも顔を詰めてライフレースをしかけます。しっかりと《金鉱のネクロマンサー》の2点AoEラインをケアし続けること、《冥界の霊道》でリアニされる《トリニティモンスターズ》《アーカス》には《パペットボックス》を打つことを意識しましょう。

・ビショップ

序盤の動きは弱いのでアグロプランをしたくなりますが、進化温存してロングゲームした方が勝てます。《廃品の選別》で回収されないように消滅されることがあるので、余裕があれば回収したいカードは自殺しても良いです(特に《イルガンノ》)。9ターン目以降にアミュレットのカウントダウンと《カインドブライト》のターンを合わせられたときに苦しくなりますが、《パペットボックス》でアミュを変身させたり人形や突進を抱えて準備すれば対応可能です。《ラー》で時間制限を付けられたらまず勝てず、対策も《ラー》を置かせない・引きに行かせないように圧をかけ続ける程度しかありません。一応、《セト》は《異形》で比較的綺麗に取れることを覚えておきましょう。


【終わりに】

ここまでご拝読ありがとうございました。

本当はカードをいくつかピックアップして評価コメントしようと思ったんですが、《廃品の選別》についてひたすら語ってしまいました。とりあえず《異形》はバニラを除去に変換できるから強いということ、《カプセルホムンクルス》はネメシスに貴重な回復であり打点にもなるから見た目ほど弱くないことをお伝えしておきます。

なお、自分のネメシスのリーダー順位は2位です。1位はビショップです。

ネメシス>ビショップ>ネクロマンサー>ネメシスの3すくみのイメージで、ロイヤルは一段落ちて4位かなあ程度の印象です。ネクロマンサーを練習すればネメシスより高くなる気がしていますが、ネクロマンサーが難しすぎてあまり勝てません。誰かネクロマンサーのpick指南記事をください。

それでは。またいつかお会いしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?