わたしは障害者である。

私は障害者である。
精神疾患による障害を負った者だ。
ちなみに、病名が診断されたのはもう何年も前だが、それが「障害」に該当すると教えられたのはつい最近である。もう笑うしかない。

障害者として生きていくには、二つの辛さがある。病気の症状による辛さと、周囲の人の病気への無理解や偏見、差別による辛さだ。
病気の症状による辛さは自分との闘いだが、周囲の人からの無理解に関しては如何ともし難い。

人は自分が経験した事がないものに対しては理解できないし、想像する事も難しい。
それは私とて同じで、例えば私は戦争の辛さを知らない。想像しようとしても、恐ろしくて想像したくない、と思ってしまう。それと同じなのだ、きっと。

同じだとしても、受け入れて生きていくにはそれはあまりにも辛すぎる。
心理的に辛いだけでなく、安定した生活を維持していく事も難しくなる。それでは生きていけない。
それを受け入れる訳にはいかない。何故なら私は、私達は、生きたいからだ。
ならば、どうするか。
「伝えていく」しかない。
言葉で、絵で、何らかの手段で。
伝えていくというのは、具体的に何を伝えるのか?というと、

・病気による症状
・障害者として生きてきた中で見てきたもの
・健常者に何を配慮してもらえると助かるのか
・国にどのような仕組みを作ってもらえると助かるのか

等々、である。
私達は自立したいと願っているが、それでもやはり健常者の助けを借りなければならない場面が多々あるだろう。
だから、差別や偏見に対して「分かってよ!」と怒るのではなく、「私達はこういう時に◯◯だから、〜〜してもらえると助かる」と伝える事が大事なのだと思う。

そうして情報を共有する事で、健常者から障害者への得体の知れないものを見るような不安も消えるのではないだろうか。
知らないという事は、不安や恐怖を呼ぶものだから。
だからこそ、障害者側が伝えようと行動する事が何より大事なのだろう。
私は、そう思う。

#闘病 #障害者 #障害 #生きること

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