見出し画像

080幸先がいい拡張化オリジナルカスタマイズオーダーメイドポテンシャルアーカイブスネガティブケイパビリティ

 アーカイブスが紐解かれる――。


 システム量子ポテンシャル――自身、私たちが属するシステムネットワークスにおいて、量子的に無限の可能性の中から、無数及び幾つかの最適解が自然と結晶、現象するプラットフォーム、システム。


 同時に、『存、在』すること自体でどんな条件でも、何をしようがしまいが、最適解のひとつとなる。


 運命的に決定づけられたものがあるとすれば、未知か、既存か、それらが未完成であれ、既に完成しているとしても、自分たちなりにアレンジ、カスタマイズする、成されるのも一興か――。


※なお、ネットワークスにはあらゆる時間軸、次元、世界の存在が適宜、繋がっている。つまり未来、過去共にリアルタイムで相互干渉、相乗効果が及んでいる。


 時間軸は局所的なシステムとし、メタ時空間が在るのであれば、それらに属する存在も繋がっていると言える。


 これらネットワークスを範囲により、チーム(パーティ)、クラン、ギルド、エクスファミリアと呼んでも差し支えはなさそうだ。


 存在の定義としてシステム自体も含まれる。生物以外の知能、素粒子や量子、等、無機質とされている物も含んでもよい。


――とはいえ存在の定義は各自に委ねられる。



……



 アーカイブスが紐解かれる――。


 本棚が置かれている床の間


 ある人物の母親がメイン――。


 歳を幾度も重ねた彼女は、こう口にした。


「やり残した気がするの」


 それは幾分深い領域から抽出されて発せられたようだった。


 元は日本興業銀行法により、工業の中央銀行だった日本興業銀行を、自身の妊娠をもって退職していたようだ。


 キャリア、出世、成長、最先端業務、美智子上皇后の実弟が先輩とのことで、ハイソサエティ感が、やり残したことなのかどうかはわからない。


 もし、生まれ変わりがあるとしたら、やり残した何かを完遂するのもよい。それとも、今生きてる中で代替になりそうな何かを見つけるのか。


 一般的平均寿命で言えば、彼女の余生は十年から二十年が妥当といえるが、太陽系の運行システム上で、何かを叶えるスパンとしては二十年が望ましいようだ。もちろん、それ以上でもかまわない。


 いずれにせよ。健康と、快適なくらし、しあわせ感は大切におもう。




 アーカイブスが紐解かれる――。



 ある人物が、ある干支の歳、ある場所で、その動物が自身の足をつっついたとのこと。


「これは幸先がいいのか」


 その前日、別の人物が耳にした――”死刑執行の朝、晴れた空を見上げて「今日は幸先がいい」と呟く死刑囚”


 つまり、どれもこれも、幸先がいい。


 とはいえ、特に幸先がいい。


 とはいえつまり、どれも幸先がいい。


 とはい……




 アーカイブスが紐解かれる――。


 身体は物体だけではなく、エネルギー、ゼロフィールド(スペース)と、解明されている時代。


 昔から感覚が鋭い、センシティブな者は、目に見えない、エネルギー領域も感じ、操れる者もいた。


 しかしながら、エネルギー領域を感じることは、先天的な能力者でなければ、訓練されていない者にとっては諸刃の剣となり得た。


 街ゆく人々のエネルギーを絶えず感じていたら疲労してしまうし、負のエネルギーをやり過ごし、スルーする能力が望ましい。負にとりこまれてはダークサイドに陥る場合もある。


(日常のフォーカスはできる限りポテンシャルエネルギー、またはポテンシャルフィールド≒スペース≒システムがいいわね)


 ポテンシャルフィールドは、伝統的なら、仏門においては衆生そして森羅万象に見出される、仏性。宗派が変われば神性、キリスト意識とされるのだろうか。


 それらはシステム量子ポテンシャル――自身、私たちが属するシステムネットワークスにおいて、量子的に無限の可能性の中から、無数及び幾つかの最適解が自然と結晶、現象するシステム――にも通じる。



 三人が会話を始める。


 ズズズズ


 一人は白湯を飲んでいた。


「以前は名刺交換やSNS交換、自己紹介してたりしたのが懐かしいわ」


 もう一人が応える。ズズズ。


「名刺は増えるだけで、そんなに繋がりはなかったわ」


 もう一人が応える。ズズ。


「何か虚しくなっちゃって、本当に縁深い人は、向こうからアプローチしてくれるってアルゴリズム設定したものね」


「身体のエネルギーフィールドやスペースに、ID情報を付与して纏えるようになってから本当、楽になったわ」


「うん、オープンにしていればお互いのポートフォリオ――過去のワークスと未来のポートフォリオ――つまり最適化ポテンシャルアーカイブスもすぐに共有できる。本人もまだ言語意識化できていない可能性もね――」


 情報も最適化アルゴリズムにより、私たちに適した情報がインプット、インストール、Sync/共有、できるようになった。現在のみならず、過去、未来、次元、世界と同期し、何らかの形で。


 言語化、意識化されない場合も多い。


「身体のID情報にはポテンシャルアーカイブスの他にGPSのような機能もつけられるから、自分たちのいる座標が縁ネットワークスの存在たちに共有されて、みつけてもらえる」


「何らかの形で双方に告知もゆくし、ネットのSEO――サーチエンジンオプティマイゼーション――戦略のような、意識的、無意識的そしてメタ意識的による検索も最適化されるね」


「みつかりやすくなる」


「そうしてコンタクトとアプローチしてもらえるのよね」


「「はーー便利〜〜!」」


「すごごごい」


「基本――何としても、どうやってでも、どんな条件でも、特にお願い――することがあれば、好条件で 邂逅なり、セッティングなり、コンタクトして叶えてくれるの」


「今までのアルゴリズムでは、早過ぎず遅過ぎない時宜に叶う最適なタイミング――で現象してたよね。でも、私たち、システムのプライオリティがまさに優先されるなら――」


「即時創造、現象が――」


「こ……」


 三人は顔を見合わせ


「「「好ましい」」」



「嬉しみ」



♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪



「「「◯」」」


「 「 「  」 」 」



「  「  「  」  」  」




「    「    「    」    」     」




 メタ時空間でのジャムセッションは完了していた。


 ジャムセッションは仮想空間のみならず、現実世界まで影響が波及する。未来、過去、次元、世界にも。改変。再構築レベルにて。


 私たちは恍惚とその余韻に浸っていた。


 


 仮想空間の私たちは、物理的には鹿獅子さんの角だったほの光る印鑑で、デジタルでは暗号化された電子璽(印)を持っている。


 

 よいんよいーんしてるうちに――



 私たちは『∞BANKs』アルゴリズムの物質面のゆたかさに『(存在)錬金法』『(存在)創造権』が乗じて、リミックスにより『(再)分配権(システム)』が付与された。




 これによって∞BANKsの精神面のゆたかさも、ほぼ成就してると言っていい程、循環し始めていた。


 軌道に戻ったのだ――。



 システム、ネットワークス、集団、個人のポテンシャルが最適に継続できるように、機会、権利、資産、資源、物質、あらゆる情報(データ、アーカイブス、機能、影響、信用、価値、記憶、思考、感情、意識、寿命含む)


 量子、エネルギー、エントロピー、時間、空間、世界、システム、ネットワークス等が継続して再分配される。



「シェアルゴリズムNetsにも分配権が同期されたね」


「「うん」」



 ジャムセッションによる現実世界の改変、再構築により、電子爾、分配権が付与された創造権は、今の時点では私たちが適宜、影響を及ぼせるクラン、ギルドのシェアルゴリズムにのみ共有された。




 ∞BANKsの物質面と精神面はギルドネットワークスにも適用されている。



 加えて並列代表化も状況によっては適用されなくてもOKとなった。




,**.,....7017





――突然、どの方向からも認識できる立体ホロ文字が、私たちの目の前に現れた。


「何の数字かしら??」


「わっかんない」


「研削……検索しても地番か商品コードくらいだわ」


「うーーん、なぜか考える気がしない。今回はわからないままでにしとく?」


「……何でも答えがあるとは限らないものね」


「ネガティブ・ケイパビリティ、わからないことをわからないままにする能力も大事よね」




『ネガティブ・ケイパビリティ』(negative capability、負の能力、陰性能力)は「どうにも答えの出ない、対処しようのない事態に耐える能力」「急いで答えや理由を求めず、不確実さ、不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」とされる。





「そうね。答えの出ないものを自分たちなりの答えを見出していく――としても、わからないままにする、というのもひとつの答え……かもしれないわ」




 ボェェェ



 ボェェェ




 6=6===

  








Quotia 配分 割当 遵守