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ドイツのサッカー人口は、なんと国民の○○%


ドイツと日本の人口比較

ドイツは人口約8,300万人で世界16位(日本の約66%)、日本は人口1億2,500万人で世界10位、ドイツの面積は35.7万㎢(日本の約94%)です。


ドイツと日本のサッカー人口とチーム数比較

日本で人気のスポーツといえばサッカーのみでなく、野球、バスケットボール、その他に屋外のスポーツから屋内のスポーツ、それぞれの季節や環境によって盛んなスポーツは異なります。ドイツでも様々なスポーツが行われているのは言うまでもありませんが、サッカーが1番人気でいつどこでも行われていると行っても過言ではありません。
ドイツと日本のサッカー協会への登録数は以下の通りです。

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日本は人口約1億2,500万人でサッカー人口は約88万人に対し、ドイツは人口約8,300万人でサッカー人口は約713万人にも及びます。

少し詳しく調べてみますと、ドイツにおける成人のサッカー人口は約420万人で全体の約58.9%、女子のサッカー人口は約110万人で全体の約15.6%、子供(男子)のサッカー人口は約180万人で全体の約25.3%の割合となります。
日本における成人のサッカー人口は約18万人で全体の約20.1%、女子のサッカー人口は約2.8万人で全体の約3.2%、子供(男子)のサッカー人口は約68万人で全体の約76.6%の割合となっています。

ドイツと日本のサッカー人口比較から見えてくること

ここからわかることはドイツのサッカー人口のメインは成人であるのに対し、日本は子供であるということです。そして、その割合も8割弱を占めていることから、日本では子供には人気があり、実際のサッカー人口も多いが大人になれば多くの人が競技から離れてしまうということです。
もちろんこの数字はサッカーのみで考えることはできず、両国での仕事環境や家庭環境の違い、他の競技やスポーツ以外の環境なども大きく影響していることでしょう。

ドイツと日本ではサッカーと個人との関わりについても大きく異なります。

○学生において卒論時、学業終了時 / 成人の仕事との関係において
ドイツ → 「一旦、サッカーは休憩するわ。」 
日本 → 「サッカー、辞めるわ。」

○子供でも大人でもチームとの関係(合わない場合)において

ドイツ → 「移籍するわ。」 
日本 → 「サッカー、辞めるわ。」

○個人のサッカーに対する思いやモチベーションにおいて
ドイツ → 「また落ち着いたらサッカーするわ。」 日本 → 「サッカーはもういいかな。」

この言葉は個人的な意見ではありますが、ドイツにいる多くの日本人選手はこの違いには納得してくれるのではないかと思います。

ドイツでは、子供でも大人でも個人的、環境面、その他様々な理由でチームと合わない場合は、チームを変えたり、一旦サッカーから離れて学業や仕事に専念し、またサッカーができる環境になったら再開するということはよくある話です。

それはプロサッカー選手になれなかった人も同じです。ドイツでプロ選手として登録されている選手は1部から4部までで約3,000名います。この人数はサッカー人口のたった0.04%ほどです。このとてつもなく少ない確率はドイツのサッカー指導者も保護者も知っています。ですので、子供に厳しい現実を伝え、第二の選択肢を考えさせます。そして、その選択肢とともにサッカーを楽しむことを伝えます。


成人においては仕事の環境面がサッカーに大きく影響することは間違いありませんが、サッカーを続けること、サッカーに関わり続けることがドイツサッカーの強さの要因の一つであることは間違いないでしょう。


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