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ノドから手すさび短歌集(第291首~303首)

整理中の短歌集です。
テーマは「帰省/納涼他」十三首です。
昨夏以前に作りかけたものも入ってますので、やや季節違いご勘弁です。

<帰省/納涼他>


【第二百九十一首】
うちあおぐ月はまあるく間(ま)はあかるく団扇集まる一家団欒
-うちわI-


【第二百九十二首】
うちあをぐ月はまあるい団欒の団扇愉しき盆休みかな
-うちわII-


【第二百九十三首】
懐旧の匂いおこせよ路地並木通り過ぎゆく海藻のうみ
-記憶-


【第二百九十四首】
丈長き蕩児かえるよ夏の畦小さくなった思い出の道
-蕩児の帰還-


【第二百九十五首】
西瓜さく花火うちわにあおぐ夜えんがわ涼し夏のあじわい
-さく-


【第二百九十六首】
夏をよぐ銀色くねる鯔背ぶり夕汐跳ねて後の哀愁
-とどのつまり-


【第二百九十七首】
あの夏に何を追いしか夢の跡流れて遠し帰れ椰子の実
-椰子の実-


【第二百九十八首】
「よくきたねぇ」 迎えし祖父母夏の声いまはもうただ風に聴くのみ
-お盆-


【第二百九十九首】
滝をとは連綿紡ぐ夏の糸そとおりのころもしきぶのころも
-夏衣-


【第三百首】
秋立ちて夏が座れど夏木立仰ぎ青いで風しずかなる
-夏木立-


【第三百一首】
おさらいのようなサライが走ってる葉月八月休みも終わり
-サライI-


【第三百二首】
さらさらと葉月をさらいゆくサライ世はさすらいよ求むオアシス
-サライII-


【第三百三首】
君思いひと夏過ぐる蝉しぐれ俄かにふりていっせいにやみ
-蝉時雨-


吉田 翠*詩文*様から返歌いただきました>

蛍呼びせせらぐ里の川音よ
水を探した月日思えば

吉田 翠*詩文*

(Nodの感想)
 せせらぎの音に「癒し・憩い」を感じさせるとともに、まるで疲れた日々の身を蛍に仮託させているようです。清流水を求める蛍のように郷里に寄せられていく感じを表しているような美しい詠首だと個人的にはそう感じました。
また、童謡「ほたるこい」にも掛けられているような気もして、わたしからも返歌いたしました。翠さま、ありがとうございました。

(返歌)
にがいこいこっちのみずのあまければほほほたるこいほほほたるこい (Nod)


マガジンもまたみてくださいね(^_-)-☆



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ハッピー(^^♪
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読書やコラム、記事、見聞したものに対して徒然に書いてきたいです🙂。omnivore(雑食動物、乱読、広く興味を持つ)なるままに。現代詩好き。茨木のり子、吉野弘、石垣りん、高橋順子、馬場あき子、河野裕子等。歌は洋楽AOR系が好き、青春はMTV、渡辺美里、大江千里。

コメント6件

情緒があり、それが故郷を思い出し感慨深かったです。
一首詠ませてくださいませ。

返歌

蛍呼びせせらぐ里の川音よ
水を探した月日思えば
翠さま、いつも秀逸な歌をありがとうございます。急流と大河に疲れて帰り聴くせせらぎの音はまた癒しですね。返歌また掲載させてくださいね。

返歌

にがいこいこっちのみずのあまければほほほたるこいほほほたるこい (Nod)
ほほほたるこい
ここを使われて、語感がいいな〜
翠さま、ありがとうございます😊
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