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シード〜シリーズC注目資金調達ニュース Vol.5 (6月上旬③)

今回も6月上旬の資金調達ニュースお届けします。Vol.4 (6月上旬③)からの続きです。まだ前回お読みでない方はこちらから。今回は調達ニュースが6選で、その他のVCニュースはおやすみです。

主にシード〜シリーズCの領域で日頃チェックしているので、そこからのPickです!週に2,3回上げていきますので、引き続きcheckお願いします。

レストラン向けゲスト・エクスペリエンス・マネージメント・プラットフォームSuperbが、シリーズAで1200万ユーロ調達

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・設立 / 拠点:2017 / デンマーク
・調達額:1,200万ユーロ(累計調達額は、1,350万ユーロ)
・投資家:Kinnevik ABVivino、Simple Feast(全てリード)、Seed Capital、TradeDoubler とiZettle 元COOのBjörn Lindberg氏、Resdiary 創業者で元CEOのMichael Conyers(既存投資家)、Knight Capital
・概要: Superbは、レストランがデータの収集と利用をより簡単に行えるようにすることで、顧客エンゲージメントをパーソナライズし、よりスマートに業務を遂行し、収益を増加させることを目指す

そこでレストラン向けGXM(Guest Experience Management)プラットフォームを提供している。

GXM(Guest Experience Management)プラットフォームは、レストランが持つすべてのツール(予約、POS、決済)を一箇所に集めながら、ゲストやビジネスに関するインサイトを収集することができる

同社によると、このプラットフォームは、ゲストの維持率と収益性を高めたいと考えているミッドエンドからハイエンドのレストランに選ばれている。

・参考までに調達情報などは、こちら

使いやすい優先順位付けとロードマップのソフトウェアソリューションを提供するSaaSスタートアップAirfocusが、シリーズAで500万ドル調達

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・設立 / 拠点:2018 / ドイツ
・調達額:500万ドル(累計調達額は、740万ドル)
・投資家:XAnge(リード)、Nauta Capital(既存投資家)
・概要: Airfocusは、従業員の遠隔化に伴い困難になっている、製品およびソフトウェア開発の優先順位付けを支援する

Airfocusの製品管理プラットフォームでは、製品チームが戦略的な取り組みを共同で行うことができる。

JiraやAsanaのような作業管理プラットフォームでは、チームが実際に一緒に構築することができるが、Airfocusはその上の層、つまり製品チームがどの機能や強化を構築するかを管理し、優先順位をつけることを支援する

昨年、同社は収益と顧客数の両方を3倍に増やした。同社の収益の約40%から50%は米国からのものである。現在、ShopifyIBMThe Washington Postを含む700社の顧客を抱えている。

・参考までに調達情報などは、こちら

Slintelが、バイヤーズ・インテリジェンス・ツールの普及に伴い、GGVリードのシリーズAでAccelなどから2,000万ドル追加調達

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・設立 / 拠点:2016 / カリフォルニア州
・調達額:2,000万ドル(累計調達額は、2,600万ドル)
・投資家:GGV Capital(リード)、AccelSequoia Capital India、Stellaris Venture Partners(既存投資家)
・概要: Slintelは1,000億件以上のデータを評価し、バイヤージャーニー、テクノロジーの採用パターン、その他のデジタルフットプリントなどの要因を分析して、市場と販売のインテリジェンスを提供する

またバイヤーのインサイトを調査する。買い手がどのような状況にあるのか、彼らのペインポイントは何か、どのような製品を使っているのか、何を必要としているのか、それをいつまでに必要としているのかを理解する。そして、これらのインサイトを営業チームやマーケティングチームに提供し、より良い販売を支援する

Slintelの顧客は、世界中の1,700万社以上の企業と7,000万人以上の意思決定者の購買パターンと連絡先にアクセスすることができる。

B2Bの顧客のうち、どの顧客が最もコンバージョンにつながりやすいかを知ることで、営業チームはゲームを有利に進めることができる。

昨年はパンデミックの最中であったため、売上高は5倍になった。また顧客にはGoogleIBMなどがいる。

・参考までに調達情報などは、こちら

開発者によるソフトウェアのバグテストと修正を支援するYourBaseが、Lightspeedリードのシードで500万ドル調達

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・設立 / 拠点:2018 / シアトル
・調達額:500万ドル
・投資家:Lightspeed Venture Partners(リード)、Unusual Ventures、Fathom Capital
・概要: YourBaseは、開発者がコードベース上でテストを実行するためのソフトウェアを販売している。

YourBaseは、テスト時間とリリースサイクルを短縮することを目的としており、開発者のテスト時間を月に約90時間短縮できるという。コードに変更を加えた後、リグレッションがないことを確認するためにテストを行うのは、特に様々な言語、フレームワーク、アーキテクチャを使用する場合、時間がかかる。

YourBaseは、大規模で複雑なデータベースのテスト選択プロセスを自動化する「Code Dependency Graph」を使用している。FacebookやGoogleなどの大手企業は、この種のテストを行うために独自の社内ツールを構築しているが、YourBaseはそれ以外の企業にもサービスを提供したいと考えている。

YourBaseのプライベートベータ版には、上場企業を含む10社以上の顧客が参加している。

・参考までに調達情報などは、こちら

ネオバンク向け給与計算API「Pinwheel」が、CoatueリードのシリーズAで2,000万ドル調達

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・設立 / 拠点:2018 / ニューヨーク
・調達額:2,000万ドル(累計調達額は、2,700万ドル)
・投資家:Coatue(リード)、First Round Capital、Upfront Ventures(既存投資家)、その他個人投資家
・概要: Pinwheelは、ペイロール・コネクティビティ・カンパニーであり、ペイロール・プロバイダーをタスクのための単一の接続ポイントを通じて接続する。いわゆる「給与情報接続」APIである。

これにより、ネオバンクやその他のクライアントは、ユーザーの給与情報システムに接続することができ、口座振替の切り替えから、最近注目されている所得証明や給与連動型の融資まで、あらゆるサービスを提供することができる。

特に、パンデミックの影響で何百万人もの人々が転職したことや、口座保有者がより安価で柔軟な銀行の選択肢を求めてネオバンクが急成長したことなどから、非常に高い人気を誇っている。

同社は前四半期に11倍の収益を上げており、ネオバンクのCurrentやモバイル決済サービスのSquare Cashを顧客としている。

同社が提供する他のAPIへのゲートウェイとして、特に預金口座の切り替えに力を入れているという。

顧客が直接預金を始めれば、給料連動型の融資など、他のサービスに移行していく。低手数料のネオバンクは、消費者基盤を構築しながら、その大きな成長をカバーするための収益源を必死に探している。融資もその一つで、給与データに直接アクセスできることで、融資の引き受けが非常に容易になる。

・参考までに調達情報などは、こちら

Canvaに対抗するマーケティングに特化したデザインソフトウェア「Simplified」が、Craft Venturesリードのシードで220万ドル調達

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・設立 / 拠点:2020 / サンフランシスコ
・調達額:220万ドル
・投資家:Craft Ventures(リード)、SuperhumanのRahul Vohra氏とTodd Goldberg氏、Uber 元CPOであるManik Gupta氏、Pelican VenturesのAjay Yadav氏(Roomieの創業者でもある)など
・概要: Simplifiedは、様々なチャネルで膨大な量のコンテンツを作成することが避けられないマーケターを対象としている。

このプラットフォームは、機械学習を利用して、コピー、画像、フォーマット、サイズなど、コンテンツ制作プロセスを可能な限り自動化する。

例えば、マーケティング担当者が、インスピレーションを与えるような言葉をソーシャルメディアに投稿したいとする。ソーシャルメディア向けのコンテンツであることを指定し、心に響く名言を検索して、適切な背景を自動的に提供するようシステムに依頼する。その後、ユーザーは書体や画像のトリミングなど、必要な調整を行い、すぐに公開することができる。

また、Simplifiedには、チームが作業やアセットを組織全体で共有するためのコラボレーションツールや、ストックフォトやビデオサービスとの統合機能も搭載されている。

ここでの一般的な原則は、Canvaのような製品によってすでに簡略化されたプロセスを、機械学習とGPT3によって次のレベルに引き上げること。

Simplifiedは、機械学習による自動化アルゴリズムを用いて、コンテンツ作成のプロセスを高速化しようとしている

・参考までに調達情報などは、こちら

最後に

読んでいただきありがとうございました。いかがだったでしょうか。引き続き、週に2,3回のペースで、シード〜シリーズCの海外スタートアップ調達情報をnoteにて公開していこうと思いますので、よろしくお願いします。

何かご要望・意見などございましたら、Twitter(@Wesley1978xyk)までお願いします。またフォローもよろしくお願いします。

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