Whole Earth Journal

1982年設立、人と自然、地域を繋ぐことを生業としているホールアース自然学校。 全国に…

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1982年設立、人と自然、地域を繋ぐことを生業としているホールアース自然学校。 全国に拠点を持ち、年間約50種類の無農薬野菜を育てる農場やジビエ解体施設を運営し、自然ガイドや地域づくり支援等を行っています。 仕事にかける想いと、未来への構想をお届けします。

マガジン

  • #自然の近くで働きたい 採用情報 FAQ

    「自然の近くで働きたい」 そんな人たちへ向け、自然の中で働く楽しさややりがい、仕事風景をお伝えします。

  • 自然学校スタッフおすすめの本&映画

    毎月2回発行しているメールマガジンのスタッフコラム「自然学校スタッフおすすめの本&映画」。自然、生き物、アウトドア、里山の暮らし等、私達の活動に関わる内容の本や映画をご紹介しています。 WEBマガジンでは、過去のコラムをジャンルごとにアーカイブでまとめていきます。随時更新予定です。

最近の記事

里山で見つけた、自分のこころを満たす時間

こんにちは。ホールアース自然学校の小野です。 いつもこのnoteでは広報担当として、色んなスタッフの事業の思いを綴っていますが、今回は初めて、今年始める私自身のプログラム企画について、その思いを書いてみようかなと思います。 アパレル業界から自然ガイドへ 東京から富士宮にやってきて、5年が経った。 それまで、7年くらいアパレル業界でものづくりにエネルギーを注いできたけれど、「これからは、“モノ”ではなく“コト”を提供できるようになりたい」と思い、一念発起してこの地にやって

    • vol.3 島の宝をあつめて、“自分のため”に地域を豊かにする~田中啓介さん~

      地域と人の関係性―。ある人にとっては、観光地、ある人にとっては慣れ親しんだ故郷。同じ土地でも、人によって見え方、感じ方は違う。こと、沖縄についてはその気が強いように思う。沖縄の地に降り立った、その瞬間から包まれる温暖な地域特有の空気感、本土とは異なる建物や植生、なんといっても、青く透明な海の美しさは筆舌に尽くしがたく、異国にやってきた感さえある。 千葉県に生まれ、広島や名古屋で育ち、仕事で訪れた国は60か国と、様々な地域を見てきた田中啓介氏がたどり着いたのは、沖縄の地―うる

      • 入社1年目ってどんな感じ?

        富士宮市の市街地から車で約15分。丘を一つ越えた先にあるのどかな里山が、私たちホールアース自然学校がある柚野地区です。 中心地から離れているので、初めて行くと「本当にこっちで合っているのだろうか」と少し不安になるかもしれません。でも、そんな場所だからこそ、豊かな自然に囲まれた“ここだけの世界”があるように思います。 入社1年目のスタッフは、不安と期待を胸にホールアースにやってきますが、そんなドキドキした気持ちを癒してくれるのが看板犬のサトです。 職場に緑がある。 敷地のす

        • 自然学校には、どんな仕事がある?

          ホールアース自然学校は、「人と人」「人と自然」をつなぐ仕事をしています。と言っても、具体的にはどんな仕事?と思う方もいるでしょう。そこで今日は、どんな事業があるかをお伝えしたいと思います! 学校団体向けのプログラム まず、ほぼ全てのスタッフが行うのが、いわゆる修学旅行などの学校団体向けのプログラムです(※主に富士山本校と沖縄校での事業となります)。富士山麓には、修学旅行で関東や関西など様々なところから学生たちが来てくれます。「こんなに近くで富士山を見たのは初めて!」という

        里山で見つけた、自分のこころを満たす時間

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        • #自然の近くで働きたい 採用情報 FAQ
          4本
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        記事

          数字でわかるホールアース自然学校

          こんにちは!広報担当の小野です。 今回は数字をキーワードにホールアース自然学校をご紹介します!(※いずれも2023年9月現在のデータです) 今年、創立41年目を迎えました。1982年に、動物農場としてスタートしたホールアース自然学校。数十年やっていると、子どもの頃にキャンプに参加してくれた子が大人になってもツアーに参加してくれたり、学生だった人が結婚してお子さんと一緒に参加してくれたり、修学旅行で洞窟樹海探険を体験してくれた学生が、教師になって今度は修学旅行の引率の先生とし

          数字でわかるホールアース自然学校

          「自然が好きだ」を仕事に活かす ホールアース自然学校◆24年度採用情報◆

          こんにちは! ホールアース自然学校のnoteをご覧いただきありがとうございます。いつも四苦八苦しながら記事を書いている広報担当の小野です。 先日から来年度の採用募集を開始したので、「自然が好き」「自然の中で働くことに興味がある」「自然と共生できるような生き方を模索している」といった思いのある方々へ、「自然学校で働くという選択肢もありますよ」ということをお伝えしたく、記事を書きました。 かくいう私は、ホールアース自然学校5年目で、自然ガイドや広報、企業研修や人材育成、ものづ

          「自然が好きだ」を仕事に活かす ホールアース自然学校◆24年度採用情報◆

          vol.2 “本物であること”が社会への問い~山川勇一郎さん~

          ホールアース自然学校(以下:ホールアース)という組織は、そこで働くスタッフの多くにとって、“通過点”または“手段”でしかない。ここで働くこと自体を目的にしてやってくると、後々苦しくなっていくだろう。 今も昔も、働いているスタッフにとって、ホールアースで働くことが自分の求めるライフスタイルに合っているとか、自分のやりたいことを形にできるとか、そういう納得感を持っていないと、日々を充実させることはできない。当然、年月が過ぎれば各々のライフステージも変わり、時代が変われば興味関心

          vol.2 “本物であること”が社会への問い~山川勇一郎さん~

          vol.1 「人は変われる」と信じられる場をつくる~井東敬子さん~

          1982年、ここ富士宮市(旧:静岡県芝川町)の小さな里山にホールアース自然学校(以下:ホールアース)が誕生してから2022年で40年を迎えた。「家畜動物とのかかわり」と「自然体験」の場・機会を提供する動物農場として、廣瀬敏通(愛称:アッパー)・麗子が始めた自然学校は、今では農業・狩猟・地域振興・生物多様性保全・人材育成等、幅広い分野でお仕事をさせていただくまでになった。 40年だから、何か特別というわけでもないが、節目を迎えた今改めて、あらゆる時代のうねりを経てもなお、自然

          vol.1 「人は変われる」と信じられる場をつくる~井東敬子さん~

          里山で形成されるダイバーシティ

           時代はめまぐるしく変わってゆく。予測できない事態に見舞われたとき、自分は何を重視して行動すべきか、問われることになる。誰しもが今、多かれ少なかれ時代の変化を感じている中、自らの生き方を再考する人も多いのではないだろうか。私たちホールアースも、世の中の変化に応じて、自分たちのやるべきことを模索し、少しずつ変化している。ここで一度立ち止まり見つめなおした、「ホールアース自然学校の今」をご紹介したい。   自然体験を軸に広がる多様な事業  富士山麓の小さな里山に、ホールアー

          里山で形成されるダイバーシティ

          心と身体が自然と繋がるウエルネスツーリズム ーE-bikeで巡る熊野一周「クマイチ」を体験してー

          より健康な生活への意識の変化  この1~2年、自身の健康状態の変化に敏感になり、生活習慣や働き方、休日の過ごし方を見つめなおす人も多かったのではないだろうか。身の回りでも、心身の健康に気を配る人が増えているという実感がある。富士山麓エリアでも、キャンプ場の利用率は高まり、E-bike(電動アシスト付きのスポーツ自転車)がレンタルできる場所も増えている。密を避けるため、そして心身の健康のため、屋外での活動や自然へのニーズは確実に高まっている。  四方を海に囲まれ、森林面積も

          心と身体が自然と繋がるウエルネスツーリズム ーE-bikeで巡る熊野一周「クマイチ」を体験してー

          いきものって、おもしろい!

          ある時、事務所で作業をしていたら、「ポトッ」と何かが落ちる音がした。なんだろうと思って見てみると、そこには大きなカマキリがいた。窓は閉めているのに一体どこから入ってきたんだろう?今までだったら、そのあと何も考えずに外に逃していただろう。だけど、その時の私は「こいつは実は、すごいやつなのかもしれない」と思ったのだ。 というのもちょうど数日前、この動画を見ていたからだ。(※虫がたくさん出てくるので平気な人だけご覧ください。) 虫は、成虫になるまでに多くの危険が待ち構ええている

          いきものって、おもしろい!

          “発達障がい”という個性を自然の中に受け入れる

          誰にでも個性はある。だけど、当の本人は当たり前すぎて、それが自分の個性だと気づきにくい。得意なこと、ワクワクすること、興味津々なこと、どれもがその人の個性だけれど、それが「自分の価値なんだ」と認識することは大人でも難しいことがある。 発達障がいと呼ばれる特性を持つ人々は、特にそういった自尊心や自己効力感を持つのが苦手だという。一言に発達障がいと言っても、その性質は十人十色だ。 近年、発達障がいがあると診断される子どもは急増しており、文科省のデータによれば、30人学級に2人い

          “発達障がい”という個性を自然の中に受け入れる

          スタッフおすすめの本&映画~図鑑編~

          毎月2回発行しているメールマガジンのスタッフコラム「自然学校スタッフおすすめの本&映画」。自然、生き物、アウトドア、里山の暮らし等、私達の活動に関わる内容の本や映画をご紹介しています。 WEBマガジンでは、過去のコラムをジャンルごとにアーカイブでまとめていきます。随時更新予定です。(2020.10.4更新) ~図鑑編~ ・拾って楽しむ 紅葉と落ち葉 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは、富士市立少年自然の家、丸火の師匠です。 今回は実戦で役立ちそうな本

          スタッフおすすめの本&映画~図鑑編~

          スタッフおすすめの本&映画~文芸書編パート2~

          毎月2回発行しているメールマガジンのスタッフコラム「自然学校スタッフおすすめの本&映画」。自然、生き物、アウトドア、里山の暮らし等、私達の活動に関わる内容の本や映画をご紹介しています。 WEBマガジンでは、過去のコラムをジャンルごとにアーカイブでまとめていきます。随時更新予定です。(2020.10.4更新) ※パート1はこちら ~文芸書編~ ・私には山がある―大きな愛に包まれて― ・カラスの教科書 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは。 福島校のたるるで

          スタッフおすすめの本&映画~文芸書編パート2~

          森へつなぐ、森と生きる

          富士山麓のエリアを車で走っていると、薪置場があるお家をよく見かける。森の近くで暮らす人にとって、薪は一昔前の燃料ではなく、身近なものだ。 私達にとっても薪割りは日常的な営みだ。火起こしはホールアースのスタッフにとって必須スキルになっている。  ホールアースの事業や活動は、森なしでは語れない。富士山本校がある柚野も森に近く、猪之頭地区では間伐体験のプログラムや植生調査を行い、青木ヶ原樹海では洞窟探検などのツアーを行っている。本校の敷地内ではあらゆるところで、自分たちで森から切

          森へつなぐ、森と生きる

          WENSのPJ vol.2 "富士山麓ジビエ"

          「今から鹿一頭入れられるか?」  獲物を捕らえた勢いそのままに電話をかけたのか、猟師さんの声はいつもよりトーンが高く、少年からの電話のようにも聞こえます。  ホールアースは2018年春、行政とタッグを組んで野生鳥獣の解体処理施設を設立し、野生鳥獣対策チーム「富士山麓ジビエ」を立ち上げました。富士山麓の地元猟師の方から、年間約80頭の鹿・猪を買い取り、解体・精肉を経て、ジビエとして街のお肉屋さんや富士山麓・関東を中心としたレストランへ肉を卸しています。  解体処理施設は富

          WENSのPJ vol.2 "富士山麓ジビエ"