Outer Wildsは何故面白いのか

Outer Wilds、一通りクリアしました。
これはめちゃめちゃすごい…。ゲームというメディアを通して、新しい体験ができる、ということを示した。そういうレベルの作品だと思っています。

SF映画を実際に体感できる

2001年宇宙の旅でモノリスに触れた以降のボーマン艦長だったり、インターステラーで四次元の空間に入ったらどうなるか、って思ったことはありませんか。アレですよ。
映像は美しいし理屈としては分かるんだけど、実際自分がやるようわからん、っていうアレ、アレをゲームパッドを通して今、ここで、自分がここで体験している、っていう、そういうことを味わえるゲームなんです。

宇宙コワイ

いや実際怖いですよ。現実の太陽系ですらよくわからないところが多いのに、まして架空の世界の太陽系なので、なんか超巨大なアンコウ(トラウマになるやつ)が襲いかかってきたり、イバラのトゲトゲがあったり、宇宙船が太陽に突っ込んだり(操作が下手なだけ)、離陸したと思ったら即地表にぶつかって死んだり(操作が下手なだけ)、そういう怖さがあるのもいいんですよね。
ブラックホールに飲み込まれたらどうなるのか、もしくは最終盤になると事象の地平面に触るとどうなるのか、みたいなところまで行きます。

現在の美しい繋がり

この辺から先は、実際やらないと実感として分かってもらえないかなと思いつつ…。
主人公の種族、ハーシアンは太陽系の惑星に散らばって探索を進めています。その探索している人々はそれぞれみんな楽器を持っていて、その音楽は遠い空間を隔てて、宇宙にいても聞こえるんです。そういうのは遠く離れていても一つに繋がっているみたいな感情をかきたてるんですよね。

過去への慕情

冒頭から、この宇宙には過去にNomaiという種族が生きていたということが説明されます。じゃあ過去というのがいつなのか、どういう種族だったのか、どうやって滅んだのか、というのが物語の一つの鍵になってくるのですが、話を進めていくと徐々に明らかになっていくわけですね。
ワープすることができたり、記憶をアップロード / ダウンロードするシステムを作り上げたり(要は宇宙規模のクラウドサービスみたいなもん?)とか、超規模のシステムを作っていながら、でも人間味のある愛らしいやりとりが残されていたりして、そういうところに現在の人間とも共通してるところがあるな、という何か共感できるところがあるんですよ。

そして伝説は続いてゆく

と、小見出しは書いたものの、いわゆる「ここから先は君の目で確かめてくれ」というやつです。
Outer Wilds、僕も結構ゲームやってると思うんですけど、これまでやってきた中でもかなり上位にはいってます。
是非やって欲しいですね。特にSF好きな人には絶対損はないです。

まああえてマイナスポイントを言えば乗り物酔いめっちゃする、とかですかね…w

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