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【コラム】文章力向上にオススメの"文章以外の"コンテンツ4選

編集者やライター、作家など、文章を職業とする者として、「文章力を上げたい」と誰しも願いますよね。

講座に通う、本を読むなど、それぞれ自分なりの方法で文章力向上に努めているものと思います。

今回は、僕が文章力を磨くにあたって意識するコンテンツについて紹介します。
意識するコンテンツって意味がわからないと思うのですが、読み進めるとわかっていただけるかなと思います。

テレビ番組

文章を書く上で、僕はテレビをかなり参考にしています。
特に、以下の2つを頭に浮かべて書くことがほとんどです。

・ドキュメンタリー番組(プロフェッショナル等)
・ニュース番組中の30秒程度のニュース

理由は明確で、構成が完璧だからです。

■ドキュメンタリー番組(プロフェッショナル等)

ドキュメンタリー番組については、

・イントロからアウトロまでの構成の仕方
・ナレーションと当事者のセリフの割合や、セリフのタイミング
・陰と陽のバランス

など、相手にメッセージを伝える上で必要な要素が、完璧かつ無駄なく揃っているのです。

ドキュメンタリー番組に関しては、一記事書けるほどの持論があるので、後日別記事で書くことにします。

■ニュース番組中の30秒程度のニュース

続けて、30秒程度のニュースについて。
今回は、こちらをピックアップします。

テレビをつけると、必ずと言っていいほど目にするニュース。
ここに文章の大きなヒントが隠されています。

たとえば、こんなニュースが流れていたとしましょう。

今日から、○○祭りが始まりました。
初日の今日は、県内外から約500名が集まり、賑わいを見せました。
参加者からは、「△△」という声が寄せられています。
この○○祭りは、今月末まで開催されています。

起承転結が完璧なんですね。

・事実
・その説明
・その感想
・メッセージ

が、わずか30秒ほどに凝縮されています。

長い文章でも短い文章でも、基本的には”起承転結”の連続で構成します。
なので、その起承転結を学ぶには、ニュースを見るのを強くオススメします!

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映画

続けて、映画です。
日本人は映画好きが多い印象があるので、スッと理解していただけるかなと思います。

映画で参考にしているのは、気持ちのアップダウンのタイミングです。

映画って、このような気持ちのアップダウンが多くないですか?

あらすじ的な内容(普通)
→トラブルや事件(下がる)
→それに太刀打ちできない(下がったまま)
→そんなときに、転機が訪れる(上がる気配)
→その転機から形勢逆転(ぐんぐん上がる)
→ハッピーエンド(最高潮)

この感情の起伏を、文章で表現しようと努めています。

もちろん、媒体や扱うテーマによって差はあります。
この起伏が有効なのは、やはり人物ストーリー。
山あり谷ありの人生をリアルに描くには、この構成はかなり有効です。

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音楽

僕は音楽を聴くのが好きで、一人でいるときはずっと音楽を聴くほどなのですが、その音楽も文章にかなり役に立っています。

サビって、1番も2番も同じ言葉を使うことが多いじゃないですか。
理由は、シンプルに一番伝えたいことだからだと考えています。

だから、文章でも本当に伝えたいことは繰り返し使います。
何度も何度も繰り返し使うことで、読者に覚えてもらいやすくなるのです。

この章の一文目でも、「音楽」って3回も使ってるじゃないですか?
それは、「文章なのに音楽?」というのをインプットしてもらいたいからです。

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料理

最後は、料理です。
「?」が浮かんだ人も少なくないと思うので、説明していきます。

料理を作るときって、食べる人が決まってますよね。
自分、子供、彼氏などさまざまですが、誰が食べるかわからないのに料理をする人ってあまりいないと思います。

次に、その人にどう思ってもらいたいかによって作るものや味付けが変わってきます。
「昼からの仕事も頑張ってほしい」とお弁当を作る、「勉強や部活帰りでスタミナをつけてほしい」と晩ご飯を作る、「ゆっくり話したい」とおつまみを作る、など。

また、その人の好みによっても味付けを変えなければいけません。
それらを踏まえて必要な食材を洗い出し、冷蔵庫にないものは買いに行く。
ここまで逆算して料理は作られるものだと考えています。

では、どのように文章に結びつくのか?

それは、文章を書く上でのマインドセットです。

文章には、必ず読者がいます。その読者に何を伝えたいかによって、事実の受け取り方が変わります。
また、その読者の属性によって切り取る事実も変わってきますし、その事実を取りにいくために取材や調査をしに行くわけですね。

簡単な例をあげます。
企業が「新規事業開発を進めています」と謳っているとしましょう。
同じ事実でも、読者によって伝えるべきことが全く違うのです。

求職者:一緒に作り上げましょう!(入社してください)
クライアント:導入をご検討ください。(使ってください)
投資家:確実に利益が出る事業です。(出資してください)

このように、「誰に何を伝えたいのか?」「そのために、何をしなければならないのか?」を考える力を養うために、料理はうってつけなのです。

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今回、意外と日常にある4つのコンテンツを紹介しました。
他にも、文章の参考になるコンテンツは日常に潜んでいるので、ぜひ視野を広く持って探してみてください。

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