座って出る腰痛の治し方
毎週金曜日は、セルフケアや症例などをシェアしています。
今回は「座って出る腰痛の治し方」についてです。
やりがちな間違い改善法
座ることで腰痛になる方は、自分でその原因を作っているケースが多いように感じます。
例えば、⇩のものは全て「座って起こる腰痛」の原因になりますが、良かれと思ってやっている方が多いものになります。
1.座る
2.ストレッチ
3.患部のマッサージ
4.運動
どれも良さそうなものばかりですが、残念ながら、その考えを改めない限り、症状が改善することはありません。
今回は、その理由を1つづつ簡潔に説明し、改善法を紹介していきます。
治らない理由1
座って発症するということは、つまり「座る=悪化する」ということです。
この意味を理解しているにも関わらず、治らない人は
・イスを見つけたら必ず座る
・少しの空き時間でも座る
・少しでも楽に座れるイス、ソファーを探す
など、とにかく座りたがります。
座る行為自体が悪化する要因なので、その方法や場所を変えたところで、改善という出口にはたどり着けません。
症状がある間は、極力座る時間を減らす努力をしてみてください。
はじめは辛く感じますが、座らないほうが調子がいいとすぐに実感できると思います。
治らない理由2
座っている時、腰の筋肉はストレッチされている状態です。
つまり、「座る=腰の筋肉が伸ばされる」ということです。
言い換えるなら、伸ばす(ストレッチ)と悪化します。
一生懸命ストレッチしている人は、止めてみてください。それだけで少し症状は軽減します。
治らない理由3
筋肉はゴムのようなもので、伸ばし続けると繊維が傷みます。
もし傷んだ繊維の部分を、指でグリグリ押さえたら、どうなると思いますか?
繊維がさらに傷む事は、容易に想像できると思います。
症状がある部分は傷んでいる部分です。
グリグリ押さえるような事はやめましょう。これもまた、やめるだけで少し症状が軽減します。
治らない理由4
運動は、筋肉の伸び縮みを繰り返すものです。
傷んだゴムを、繰り返し伸び縮みさせていると、どうなると思いますか?
悪化するか、動きをかばうことで姿勢が崩れるのが、容易に想像できると思います。
痛みがある時は安静にし、運動は治まってから行うようにしてください。
この症状に向いている治療
お気づきの方もいると思いますが、「治らない理由1~4」は、すべてセルフケアでしかできないことばかりです。
つまり、私たちセラピストが1~4を行うことはありません。
例えば、セルフでストレッチしたらダメで、セラピストと一緒ならOKなんてことはないんです。
誰がやっても、ダメなものはダメです。
「だったら、治療院では何しているのか?」
僕たちセラピストは、『座っていても、立っている時と同じ姿勢でいられる状態』を作っているんです。
座っているのに、立っている時と同じなら、症状もないし楽そうでしょ。
最後に
「座って出る腰痛」をいつまでも治せないでいる方は、必ずなにか悪い刺激を体に入れています。
しかも、それは先程説明したような「良いと思ってやっていること」のはずです。
症状を治す基本は、体から悪い刺激を取り除くことで、間違っても、色々足すことではありません。
症状でお困りの方は、「治らない理由1~4」をやっていないかを確認してみてください。
必ずなにか見つかるはずです。
ではまた
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