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【ガーデニング】成長の良さげな芽の根が長いとは限らない

 タイトル通りである。

 ぐんぐんと芽を出したサンチュさんを、ちょこちょこ間引きしている昨今。どの子を見捨てるかの判断は難しい。成長度に関係なく、密集しているエリアは、絶対に整理せざるを得ない。隣のポットに植えられたなら、もしかすると一番の出世頭だったかもしれないけれど、今いるポットでは、隣の立派なヤツの成長を邪魔する悪役になっちゃう子もいる。

かくも世の中というものは、相対評価のはびこる世界よ......orz

すべての命を救えるわけではないと理解した話は、こちらに書いた。

ひ弱な雑魚を蹴散らすつもりであったが、実際は、違う環境に育ったならば、こうなる運命ではなかったヤツにも絶命の刃をふるわなければならず。自分としては、心を平静に保ち、淡々と作業をする意気込みであった。

が。

またまた疑問が。

そこそこ立派に育ったように見えた子の根が、意外と短いこともあれば、誰が見ても発達が悪いやろ、と思うような小さな子の根が、実に長かったりして、なかなか抜けなかったりするのだ。

衝撃だった。

思い出されるのは、カナメとの先日の会話。カナメはというと、バラ沼に片足突っ込みかけており、情報収集に余念がない。彼は疑問があると、すぐに電話して聞いちゃうタイプなので、某バラ系の販売店に電話をかけて、色々と質問をして情報をゲットしたようだ。

カナメ「バラってキレイだから、ついつい水やりとか頻繁にやりがちだけど、それ、あかんらしいで。」

私「あああ、根腐れ起こすってヤツ?」

カナメ「そうそう。時期によって、根を張る、葉をつける、花をつける時期があって、花をつけると葉が育たなくなるらしいで。木自身が小さいうちは、根を張らないといけないんやけど、あんまり水やりすると、容易に水がもらえると思って根を広げないらしい。次に、土台(根)がないうちに、葉を増やすのも良くないし、花が咲いたら、そちらに栄養がいくので、葉が育たなくなっちゃうらしい。幹や根を太くさせるためには、葉まで切ったりするし、なんなら今年の花を諦めて、来年に花をつけさせるために、花が咲きそうになったら、それもカットしたりするんだって。」

なんということでせう。

カナメ「この前、バラ園に見に行ったやん。そこで、めっちゃくちゃ枝を広げている巨大なバラの土台を見てみたら、幹が一本だったんだよね。あんなにデカイ木なのに、足元が一本の幹で驚いたけど、それがすっごい太かってん。あそこまで太くしようと思ったら、相当に葉や枝を切り落としたんだろうな。」

なるほどなるほど。美しい花という成果を焦って求められず、根と幹を太くする時期が護られた結果としての大きな木だった、ってことなんだろうな。

深いわ..........。

ということで、話を戻すと、表に見えている芽の大きさで、その根の大きさを計ることはできないけれど、どんな指標を持ってしても、根が大きく広く長く張っている子の方が、将来性がありそうだということは分かる。そして、その根の長さの違いは、個体差というよりも、環境、要するに私が毎日同じように水をあげていても、なんとなく水が行き渡っていなかった子、日当たりが良くて水が乾きやすかった場所にいた子は、水を求めて根を広げていたってことなのね。

難しすぎる.........その塩梅が.......orz

色々と思うところはあったのだが、とりあえず一つだけ。

芽が小さいうちに、その子の成長を値踏みするな

っていうことかな。見えてる部分だけでは分からないしね。そこで評価するのは、あまりにも時期尚早だって誰にでも分かる。そして、根を育てるのが、本当に本当に大事なんだってこと。小さいうちに、無理して小さな花をさかせようとしたら、その子の成長はそこで止まってしまうかも。

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