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「たくさんの人々を救いたい。」牧師、政治家、事業家として母国と人に尽くしてきたオマリさんの物語

「大好物はラーメン。」
そう話すのは、とある南部アフリカ出身の青年。
優しさと思いやり、そして忍耐強さを持つ彼の短いライフストーリーです。

オマリさん(仮名)|30代|南部アフリカ出身|学士号取得済(神学)|日本製中古車輸入販売事業家、政治家

南部アフリカの国で生まれ育ったオマリさん。学生時代は神学を学び、その後は牧師としてまちの人々に説教を行ってきました。そんな彼は牧師でありながら、自動車の輸入販売を行うビジネスマンであり、また政治家でもありました。野党の政治活動が与党から目をつけられたことによる政治的迫害を理由に2年前に来日した彼は、今広島で働いています。

「たくさんの人々を救いたい」──そんな強い想いからアクティブに活動をしてきたオマリさんとは、一体どのような人物なのでしょうか。

<来日前>牧師、ビジネスマン、政治家として

伊藤:2年前に南部アフリカから日本にやってきたそうですが、故郷では、どのような生活を送っていたのでしょうか?

オマリさん:主に牧師として、教会に集まった人たちに向けて説教を行っていました。クリスチャンの家族のなかで生まれ育ち、また継父が牧師だったこともあり、牧師という仕事に興味を持ったんです。牧師になってからは、説教はもちろん、鬱状態の人に対してカウンセリングを行ったり、老人ホームや刑務所、孤児院を訪れて人々に物資を提供したりしていました。人々に希望を与えたい──その一心で活動していました

伊藤:本当に色々な場所に足を運び、精力的に活動していたのですね。素晴らしいです。

オマリさん:昔から、自分の中には「たくさんの人々を救いたい」という想いがありました。なので、教会の仲間たちとチームになって、そういった活動をしていたんです。

また、牧師の傍らでは、日本製の中古車を輸入して地元のマーケットで販売していたほか、政治家としても活動していました

伊藤:牧師でありながら、ビジネスや政治にも携わり始めたのはなぜですか?

オマリさん:牧師という仕事はボランティアのようなもので、それだけで生計を立てるのは難しいです。収入を得て家族を支えるためにも、自らビジネスを始めました。車の販売を選んだのは、車が大好きだったからです。ちなみに、母国に流通している車のほとんどは日本製のもので、特にトヨタ社の車はとても人気があります。

伊藤:牧師と事業家としての仕事。それだけでもとても忙しそうですが、それに加えて政治活動をしようと思ったのはなぜでしょう?

オマリさん:教会にやってくる人たちのほとんどが、政治に影響を受けていたからです。多くの人々が迫害から逃れるために助けを必要としていました。そういった人たちのためにも、自分が国会のメンバー、つまり政治家になって状況をよくしたいと思ったんです

<来日後>大好きな車関連の仕事と人のための仕事を続けたい

伊藤:地元で苦しむ人々のために政治家になったという正義感の強いオマリさん。来日してからはどのような生活を送っているのでしょうか。

オマリさん:日本に来てからは、東京や千葉、栃木などの地域を転々とし、現在は広島に住んでいます。車の座席を製造する会社で、月曜から土曜、朝から晩まで働いています。難しい仕事だし大変ですが、一緒に働く人たちは皆いい人で、なんとかベストを尽くして働いています。

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伊藤:週休1日で毎日忙しいオマリさん。今回の取材の日程を合わせるのも大変でしたね。忙しい中時間を作ってくださって、本当にありがとうございました。最後に、これから挑戦してみたいことを教えてください。

オマリさん:日本の自動車をアフリカや他国に輸出する仕事をしたいです。それが、自分が最も情熱を注げることですね。あとは、ソーシャルライフに関する勉強もしてみたいですし、できれば牧師として説教も続けていきたいです。

<最後に>難民の人と一緒に働くことに興味がある方へ

WELgeeでは、難民人材に特化した伴走型人材紹介サービス『JobCopass』を通じて、オマリさんのように「難民」と呼ばれる人たちが、これまでに培ったスキルと経験、あふれる情熱や志、逆境の中でも道を切り拓き、挑戦を諦めないタフネスを活かして、日本の企業に貢献できる仕掛けをつくっています。

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