2020/5/4-5/10の星占い 牡羊座

「純粋」という言葉はきよらかなイメージを感じさせますが、「荒削り」「朴訥」「(いい意味での)泥臭さ」など、早春の田んぼの風景のように、そこにはまだ、誰にでもわかるようなハッキリした美しさは表れていません。

ものごとがむきだしで、もっともありのままであるとき、そこにあふれる美質や善いものを「汲み取る」ことは、困難です。
むしろ人間は、意図的な修正や塗装を施したものを「澄明で美しい」と感じてしまうところすらあります。本当にこころきよらかなひとがそうと認められず、とりつくろいやいつわりで作られたキャラクターが「いいひと」とされるのは、現実にもフィクションにも、非常によくあることです。たとえば『リア王』はその代表です。

今週、あなたはそんなトリックにはまりこむことがありません。もっとも純粋なもののなかに、もっと美しいものをちゃんと見て取ることができます。美しそうなものではなく、美しいものを美しいと認めたとき、その対象とあなたの距離は一気に縮まるでしょう。

人の真剣さや思いの熱さ、優れた才能や実力、そのほか、名前のつけようのないような人のなかにある何らかの炎に、この時期のあなたの心は「きよめられる」ことになるのかもしれません。