2020/11/30-12/6の星占い 乙女座

「やっとできた!」と声を上げる人も多いでしょう。ずっと作ってきたものがとうとう完成するような、長く目指してきた場所にやっとたどり着けるような、憧れ続けた人に認めてもらえるような、そんな瞬間が訪れそうです。

どんな華やかな活躍も、日々の地道な活動から生まれる事がほとんどです。自分としては「頑張っている」という意識もなく、ジミに、あたりまえにつづけてきたことが、いつの間にか大きな実を結ぶことがあります。小さな小さな前進も、長年を経れば大きな進歩となります。今週の「到達」の面白さは、「いつのまにか」感がとても強いことです。あなた自身のこだわりや、日々の「あたりまえ」の中に潜んでいたポテンシャルが、意外な形で大きく開花するのです。

ある目的地を目指しているうちは、その目的地に本当に何があるのかは、わかりません。到達して初めて、そこになにがあるのかがわかります。であればなぜ、私たちはそんなにも、その場所を目指したのでしょうか。何があるか本当には分からない場所を、私たちは執拗に「目指す」のです。このことは、よく考えれば本当に不思議なことです。おそらく、「その場所に何があるか分からない」ということ自体が、人を強く惹きつける力を持っているのだろうと思います。もし何の意外性もなければ、私たちはそれに憧れることができないのかもしれません。

「そこになにがあるかわからない」状態から、「その場所に立ち、なにがあるのかがわかる」状態にシフトする瞬間は、最も大きなカタルシスを感じられる瞬間です。その瞬間が過ぎてしまうと、その場所はもう「既に分かっている場所」であり、「わからない」ことによる輝きは失われてしまいます。ゆえにまた、私たちは「新しい目的地」をさがしだそうとします。新しく憧れられる「未知」を欲するのです。

今週の乙女座の世界で起こる「到達」の面白さは、「到達した場所」に、「更にその先の、未知の目的地」への地図が置かれていることです。到達した場所がまた、更なる未知の世界への扉となっているのです。たどり着いた場所で、ゲートが開かれます。あなたはそれを目にしておそらく、喜びと安堵を感じるはずです。目的地を目指すことより、「未知をはらんだ目的地を探す」ことのほうが、場合によってはずっと難しいからです。