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コーポレートカラー=蛍光イエローには、理由があります。

GRAPHのコーポレートカラーといえば、蛍光イエローです。

スタッフがもつ名刺や、封筒などに使われていて、GRAPHをご存知の方なら、「あ、GRAPHだ」と一目でわかるほど。

雑誌『アイデア』の北川一成特集や、日経BP 社刊『ブランドは根性』、 2017年に開催された「GRAPH展」(クリエイションギャラリーG8)でもおなじみのイエローが使われていました。

さて、なぜ蛍光イエローなのか?

単に目立つから、キレイだから、というだけの理由ではありません。

誰にでも経験がおありかと思うのですが、子どものころ、絵の具を使ったときを思い出してください。白やレモンイエローって、筆をよ〜く洗わないと、すぐに他の色が混ざって濁ってしまいますよね。

そう、GRAPH イエローも、とても繊細な濁りやすい色なのです。

なぜそんな面倒な色を、コーポレートカラーにしているのでしょう。

GRAPHイエローの印刷には、点検の意味がある

それはずばり、印刷物の品質を厳しく管理するため。

GRAPHの本社工場には複数の印刷機があります。それらは毎日たくさんの印刷物をつくっていて、当然、印刷物によって使われる紙もインキも異なります。

使っていくうちに紙の“カス”がたまったり、インキが残って固まったりするため、都度、徹底的な掃除が必要です。

すみずみまで掃除できているかどうかが、印刷物の仕上がりを左右するからです。

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もし前の印刷物に使ったインキが少しでも残ってしまっている状態で、GRAPHイエローを印刷したらどうなるでしょう?

洗った“はず”の絵筆でレモンイエローの絵の具がすぐに濁ってしまうように、GRAPH イエローも濁ります。

GRAPHイエローを印刷することは、印刷機がきちんと掃除されているか、きちんと狙った色が出せるように設定されているかという、点検の意味をもつことになります。

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コーポレートカラーは、スタッフの名刺が切れて追加発注したり、封筒や年賀状、その他さまざまな会社の印刷物を製作したりするときに、必ず印刷されるものなので、この“点検”の機会を定期的にもつことができる、というわけなのです。

デザインも印刷もものづくりも、掃除からはじまる

GRAPHの1日は掃除から始まります。

毎朝必ず、スタッフ総出で、まずはお掃除。床も机も窓もトイレも機械も、ピカピカにします。

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機械だけでなくインキも紙の状態も、気温や湿度など環境に左右されるため、徹底したお掃除と整理整頓、管理が重要なのです。

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ちなみに本社工場は銀色もキーカラー。トイレも銀色に塗られているそうですよ。

(私も行かせていただいたことがありますが、銀色トイレには気がつきませんでした・・・)

東京オフィスは、真っ白。

デザインしたものや、印刷物などの仕上がりをチェックするのに最適な環境が整っています。

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印刷は、機械を通せば自動的に完成品が出てくるようなイメージもあったのですが、実はものすごく繊細なもの。

センスと技術と翻訳能力を使ってデザインするには、環境を保つための細やかなメンテナンスが必須。

GRAPHイエローはある意味、その象徴的存在といえるのです。

日々の積み重ねから、GRAPHのデザインは生まれています。


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2019年12月連載開始。Design×Printing=GRAPHを標榜する、グラフ株式会社のことについて、主につづります。おおむね毎週金曜日更新。 執筆者:八木美貴 編集・ライター。 デザインや建築、インテリアなどのジャンルでムックや雑誌、ウェブ等を編集執筆しています。
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