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憧れの海外大学へ進学!合格につながった効果的な勉強法とは?

海外の大学に興味はあるけど、、、そんなあなたに、カナダの大学の受験制度、必要な英語力をお教えします。英会話スクール未経験、中1から英語を勉強し始めた私がカナダの大学に受かるまで、どのような勉強をしたのか紹介していきます。


【筆者の経歴&英語歴】
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栞里(19)
・今年9月からカナダ東部の大学に海洋生物学を勉強のため進学
・中1でやっとnとmがどっちが「エム」と「エヌ」か理解できる程度のレベル。
・高3まで英会話スクールや英語の塾は未経験。
・高校卒業後1年ギャップイヤー(つまりは浪人。)をしました。
(余談ですが、英語では浪人している時間をgap yearといいます。浪人という言葉にはなんとなくマイナスなイメージがありますが、欧米でのgap yearはバイトしてお金をためたり旅行をしたり全然マイナスなイメージはなく、むしろ社会を見るいい経験・時間だとされています。高校卒業後すぐ海外の大学に進学するのは間に合わない!という方もgap yearをあえてとって、準備をするのも手ですよ)
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海外大学進学を決意した時の私の英語力


私の場合は最終的に決意したのは高3の夏とかなり遅かったです。付属の大学がある高校だったので、特に受験をしなければその付属校に上がれるという状況でした。
英検は高1で2級はもっていました。英語に力を入れている高校だったので大学進学を決めた時点である程度の基礎はできていたと思います。でもカナダに行くと決めた当時のTOEFL iBTの点数は79点。志望校の入学基準は90点だったので11点以上上げないといけない状況でした。最終的には93点を取りましたが初めて受けた時から1年くらいかかりました。


カナダの大学の受験制度(学士留学)と必要な資格
カナダの大学の受験はかなりシンプルです。合否を決めるのは基本的には高校の成績のみ。(大学によってはエッセイなどの提出を求められることも。)なので、カナダの大学に行きたい方はとりあえず、高校の授業をちゃんと受けてテストも頑張って、いい成績を取れるように頑張りましょう。
それに加えて、英語が母国語ではない学生は、大学で勉強できるレベルの英語力があることを証明する必要があります。この時に用いられるのが、TOEFL iBTやIELTSなどの英語のテストです。学校ごとに何点以上、という基準があるので自分の志望校の基準点を確認しましょう。

TOEFL iBTとは
TOEFL iBTを初めて聞いた、という方も少なくないと思います。
TOEFL iBTはアメリカ発祥の英語力を測る信頼度の高いテストです。日本ではTOEICの方がメジャーですが、ざっくり説明するとTOEICはビジネス英語のテストであるのに対して、TOEFLはアカデミック英語のテストです。教科書のような内容がリーディングだったり、リスニングが大学の講義だったり、留学生を意識して作られています。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能にそれぞれ30点の配点があり、満点だと120点となります。また解答は全てパソコン上で行います。


まだ中学生なら、、IBが取れる学校に行くべし
私はTOEFLを受けましたが、かなり特殊なテストなので対策が大変、かつ受験料も決して安くありません。もしあなたがまだ中学生で海外の大学を目指しているならIB(国際バカロレア)を取れる高校に進むことを強くおすすめします。このIBは世界的にその教育水準の高さが認められているため海外の大学に進学する際はかなり有利になります。TOEFLなどのテストを別に受ける必要もなくなるケースが多いです。


私のおすすめのTOEFLの勉強法

TOEFL対策の塾などもありますが、受講料が高い!!3ヶ月のコースで9万円とかで、私も一度検討しましたが、お金がかかりすぎるので諦めました。海外大学に行くなら行ってからもお金がかかるので、できるだけ節約したいですよね。ここでは私がほぼ独学でどうやって勉強したのかをご紹介します。

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Step1
海外進学を目指すと決めたらまずは実力・現状チェック(私の場合;高3の7月)

Step2
リーディング、ライティングでスコアを稼げるように勉強(私の場合;高3の7月から卒業まで)

Step3
スピーキング、ライティングをひたすら練習する(私の場合;高校卒業後、9月に目標点数を超えるまで)


Step1

TOEFLを受けると決めたらまず、今の自分の実力を知るためにpractice testに挑戦してみましょう。TOEFLの公式サイトで無料で1回分のpractice testが公開されているのでやってみてください。
https://www.ets.org/toefl/test-takers/ibt/prepare/tests
私の場合は、無料のPractice testの存在を知らず、公式の問題集を買って解きました。それでもいいですが、上記の公式サイトで無料でできるんだよ、って過去の自分に教えてあげたいです。(公式の問題集はある方がいいので、受けると決めたら買うことをおすすめします。)


Step2

90から100点を目指すならどの分野でも20点以上を取るべきなので4技能をまんべんなく勉強し、その上で自分の得意なところで点数を稼げるようになる必要があります。正直なところ、日本育ちの純日本人にはスピーキングとライティングで高得点を取ることはかなり難しいと感じました。そのため、まずはリーディングとリスニングからはじめるべきです。ここで学んだことはスピーキングやライティングのスコアアップにもつながります。

Step3

ある程度リーディングとリスニングでスコアが取れるようになってきたら、スピーキングとライティングの練習に時間をかけましょう。私の場合、この2つは数をこなして問題形式に慣れることに重きを置いていました。本番でも落ち着いてアウトプットできるようになることが大切です。

ここからは4技能それぞれ、どのような点に気を付けて勉強すべきか、です。
注;私は単語帳は買っていません。その代わり、それぞれ練習問題などを解いた時に出てきた知らない単語やわからなかった単語をノートにまとめていました。必要だと思う方は買ってもいいと思います。


1. リーディング まずはスピード!

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よく、英語の長文問題ではトピックセンテンス(段落の初めの1文)を読めば大体の内容がわかる、と言われています。しかし、TOEFLの場合はトピックセンテンスを読むよりも、すばやく全文を読めるようになった方がいいと私は思います。答えとなるワードが段落の中程にあることが結構あります。
時間内で、全文を読みつつ問題全てを答えきるのも初めのうちは難しいと思います。そのため普段から英語の記事などを読む習慣をつけておくと良いでしょう。読むスピードを上げることが何よりの攻略方法です。
また読んでいた記事の内容が、問題のトピックと似ていたりするととてもテンションが上がりますし、実際理解もしやすいです。個人的には、人類の移動(アフリカで誕生してからどのように広がっていったか、みたいな)とかヨーロッパとかの歴史とか、あと隕石のトピックが多い気がしていました。ありそうだなーと思う内容の英語の記事を調べて読んでおくと、単語の勉強にもなりますし、単純に知識が増えるのでおすすめです。(TOEFLは、仮にわからない単語が出てきても、問題が自分の専門の分野のことだったりすると、持っている知識で解けたりします。)
また、問題を先に見て答えを探すように読む方法もありますが、私のおすすめは、とりあえず全部読んで大まかに理解してから問題を解く方法です。文章の中で書かれていることの意味を問う問題でも、違う表現に書き換えられていることの方が多いので、1回目に意味さえ理解していれば、わざわざ本文に戻らなくても答えられるので時間の短縮になります。


2. リスニング ディクテーションをしよう

一度practice testをやってみて、全然できない!と思ったらディクテーションをしましょう。
おすすめはTOEFL公式の問題集(おすすめのテキストの項目で詳しく紹介します)を買って、1セット解いたら、次は音声を1文ずつ止めながら書き取りをしてみてください。書き取ったら録音の原稿のページを見て答え合わせ。どの音が聞き取れていないのか、自分で理解することが大事です。それが終わったら次はその原稿を自分で音読する練習をするとスピーキングの練習にもなって一石二鳥です。この繰り返しでかなり聞き取れるようになります。
ちなみにディクテーションする教材は、音源(映像)と字幕があればいいのでTEDトークとか好きな映画とかでもOK! ただTOEFLのためならテストに出てきそうなトピックのものを選ぶ方が効率がいいです。
リスニングはそんなに心配しなくても良さそう、という方は、電車の中などのスキマ時間にCNNとかのアメリカ英語のラジオのポッドキャストを聞くことをおすすめします。普段から耳を慣らしておくことがポイントです。

3. スピーキング 自分で解析!

私はスピーキングが1番苦手でした。なんせ、限られた準備時間(数十秒)で考えをまとめて、限られた時間(1分とか)でマイクに向かって喋らないといけないので、、、。難しいっ!
これはもう、練習あるのみだと思います。練習用のトピック一覧を作ってネットにあげてくださっている方がたくさんいらっしゃるので、私はそれを片っ端からやっていました。
ポイントは説得力のある具体例をいかに思いつけるようになるか、ということ。「私は〇〇だと思う。それは〇〇だからだ。例えば、、、」みたいな答え方の時のこの「例えば、、、」がTOEFLは大好き。ここをしっかり言えるようになっておきましょう。
練習するときは自分の解答を録音しておくのを忘れずに。自分の喋っているのを聞くのは恥ずかしいですが、自分でも「ここなんて言ってるのかわからない」「同じ内容の繰り返ししかできていない」などなど発見があるはずです。自分で分析して改善していきましょう。

4. ライティング これだけは誰かの力を借りて

TOEFLのライティングはパソコンでタイプするので、タイピングが苦手な方は要注意です。
また30分で300ワード以上、しかも沢山書くほど点数は高くなりやすいので短時間で量を書けるようになる必要があります。一つ目のintegrated writingでは、パラフレーズ力、つまり言い換える力が必要です。同じ意味の単語や熟語をまとめて覚えておくといいでしょう。
二つ目のindependent writingでは自分の書きやすい構成を見つけておくのがおすすめです。私の場合は、最初は自分の意見と対立する意見のことに触れる、これも〇〇の点では優れている→でも、こっち(自分の主張する内容)の方がいいですよ、なぜなら、、、という風に持ち込むことにしていました。自分の中である程度形を決めておくと焦らずに済みます。
他の3つの技能に関しては自分で勉強できるのですが、ライティングに関しては、ネイティブに添削してもらうことをおすすめします。私自身もライティングは近所のカナダ人の先生に見てもらっていました。どうしても自然な表現とか細かい助詞や前置詞のニュアンスは自分で勉強するのは難しいですし、間違ったまま覚えてしまうとテストでもそのまま書いてしまいます。高校にネイティブの先生がいるならお願いしてみてもらったり、オンラインの英会話スクールを活用したりして、ライティングの添削だけはできるだけネイティブにしてもらいましょう。
それから、添削してもらった時に気づいた間違えやすいフレーズや、汎用性の高いフレーズはノートにまとめておきましょう。私はこのノートをテスト会場に行く電車の中などで見るようにしていました。

おすすめのTOEFLテキスト

Official TOEFL iBT Tests
Volume1と2があって私は2を持っていました。
実は、TOEFLは2019年8月に少し形式が変わりました。公式の問題集はまだ新形式のものがないみたいのですが、オフィシャルの問題集は持っておくことをおすすめします。TOEFLは形式も問題の内容もかなり特殊なので、「TOEFL慣れ」することが当日に実力を発揮するためには重要になってきます。このオフィシャルの問題集で何度も練習しましょう。

(新形式との違いも理解しつつ使えばいいと思います。リーディングは制限時間が変わっているので注意)

私は単語帳は特に買っていませんが、この問題集を解いて答え合わせをする時に知らなかった単語、わからなかった単語をノートにまとめていました。

自分の苦手な技能に特化した参考書
本屋さんでペラペラっとめくってレイアウトなどが好みのものを買えばいいと思います。
私はアルクの「完全攻略! TOEFL iBT(R) テスト スピーキング ライティング https://ec.alc.co.jp/book/7017054/ 」と
「完全攻略! TOEFL iBT(R) テスト リーディング リスニング https://ec.alc.co.jp/book/7017053/ 」
を持っていましたが最後の方はひたすら問題集を解いていたので使っていませんでした。苦手分野のもの、とか言いつつ全分野持ってるやん、というツッコミはさて置き、こういう参考書はまだTOEFLの攻略が全然わかっていなくて手も足も出ない、という段階(上のStep2の状態)のときに使うと良いです。


自分の分野を英語で勉強しよう

私は中高は私立の一貫校に通っていて、まわりの友達は付属の大学に進学する中で、自分もこのままでいいのかな、ととても悩んだ時期がありました。そんななかで将来の自分の「強み」を確立したいと思ってカナダの大学に行くことにしました。私の場合、この自分の「強み」は英語のできる理系人材になる、ということです。
というのも、今の日本では英語は文系のもの、というイメージが強いですが、理系文系に関わらず、自分の興味のある分野を英語で学べば、より多くの人と意見を交換し深めることができるようになります。
もちろん、合格するまでにたくさん勉強しなければなりません。ネイティブと同じ授業を受けるため、入学時点で日本人にとってかなり高い英語力を求められます。語学留学や高校留学と違い、勉強する内容が専門的になるのでそれぞれ自分の勉強したい分野の専門用語も覚える必要があります。
それでも、自分の可能性を広げられる進路であることには間違いありません。
ぜひ海外大学進学を、選択肢に入れてみてください。
私のTOEFL勉強法が少しでもお役に立ちますように!

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