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試行錯誤を繰り返せる関係をサービスで作れるのか

便利で簡単になったといっても

WebやITが苦手な小さな飲食店やお店にとって、いきなりホームページを作ることは難しい。

SNSを持っても、Googleマイビジネスと活用しようとしてもハードルは高く感じることだろう。

小規模なWebを制作したり、使い方や作り方を教えてきたけれど、今までのやり方では、自分のなかではしっくりこなくなっていた。

WebやITに慣れている人間の「簡単」は、苦手な人にとっては簡単ではないし、得意な誰かがそこはリアルに手助けしたほうが確実だ。

それに「SNSでの発信ができても、ロゴや写真、戦略までは自分たちでは難しい」とも聞いた。

自分のような事業者ができるのか

じゃあ手助けをしたとする、それでも成功するかどうかは分からない。

情報発信がすぐにうまくいくとも限らないし、情報発信がうまくいっても売れない場合だってある。

その時に「情報発信が悪いからだ」と業者を責めるのではなく「別の手を考えよう」「原因は何かを考えてみよう」「しばらく様子を見てみよう」と言える関係が構築できて、一緒に試行錯誤できるようなサービスがあればいいなと思った。

自分の能力もバラツキがあって、グラフィックは苦手だし、WebサイトもJimdoやWixベースになって長く、最新のHTMLやCSSについての知識も疎い。

それを理解してもらったうえで、「できるかどうか分からなくても自分たちよりはできるだろうから頼みたい」と言ってもらえるなら、こちらも提供できることは増える。

制作物ではなく、信頼関係のもとで労働力を売る。

理想だけど自分にそんなことができるのか。

今までどおり確実に「できる」と言える小さなことだけ提供したほうがいいのではないかと葛藤。

以前、仲間としていたブログでインタビューに出てもらった落水洋介さん。

落水さんは難病で、小脳梗塞後体が不自由になってしまった幼馴染男性と水耕栽培のにんにく事業を再開しようとしていて、その二人の奥様は小さなカフェをしていて、以前からホームページのことなど相談を受けたり、逆に私のサービスについての葛藤も聞いてもらっていた。

コロナで状況が大きく変わり、改めて小さな飲食店やお店の方が何で困っているか、どんなサポートがあればよいのかを率直に聞かせていただき、私が作りたいサービスや関係のことを伝えてみたら、「もちろん一緒に試行錯誤でOKです。正解がほしい、じゃなくて」と言ってもらえ、今試みが始まっている。

試みなので苦手なロゴも制作してみた。

※サイトのヘッダーなど主な写真は落水さんを支援している別のクリエイターの方が撮影されています
※通販サイトはテスト中(現在通販可能なサイトはこちら

できることをコツコツと

ここ数年「なんて自分は中途半端なんだ」と悶々としていた。

本当のプロとの距離が少しは理解できるようになると尚更その隔たりを感じて。

仕事も子育ても、デザインも写真も動画も。

それでも自分でできることで誰かに喜んでもらえることは嬉しく、コツコツ続けることができた。

コロナのおかげでたくさんのことが変わってしまったけど、希望を持ちつつまたコツコツやっていきたい。


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