見出し画像

身体の成長:最近の10代は脚長傾向?昭和世代とは異なる重心位置(第28号2023/5/15)

こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマは身体についてです。

児童・学生向けのパーソナルトレーニングは2018年に開始しました。
それまでは、子どもが参加するようなプログラムはあまりなかったので気にしていなかったのですが、パーソナルトレをやるようになって、最近の子どもは脚が長いな~と思うことが多くなりました。

とくに、ひざ下部分は昭和世代から見ると確実に長くなってきてると思います。

女の子は成長過程で女性らしい身体つきになってくると骨盤周辺(おしりや太ももの筋肉等)が大きくなって下半身のバランスが少し変わってきますが、それを含めてもなお、長いな~と思う子どもの割合は増えているように感じます。

(上)9歳:チアダンス、(下)12歳:バレエ *年齢は撮影当時

脚が長いということは、スポーツの動作において有利・不利、いずれの側面もあると思います。

審美系競技では、脚を上げてバランスを取る動作などは見栄えが良くなりプラスにはなりますが、支えるために力を入れる部分はおそらく昔とは変わってきてるのではないかと思います。

たとえば、身体重心を感じたり意識したりするときに、昭和世代は「丹田のあたり」を強調されましたが、身体バランスが変わってくれば当然、重心の位置も変わってきます。
骨格筋がまだ発達していない年齢の脚の長い子の直立静止時における重心位置は、おそらく丹田よりもう少し上と推測されますし、肩幅や腰回りが大きくなればその比重によって変化します。

フィギュアスケートやダンスなど審美系の競技で「丹田を意識して~」と言われるときは、そのあたりが身体重心部分に当たるからという理由に由来していると思いますが、丹田が身体重心になるのはあくまで直立の静止動作のときであって、動いているときの重心位置は常に変わります。
そもそも動いているときに正確な重心位置は測れないといわれていますのであまり神経質になりすぎなくてもよいかなと感じています。

そのほか、脚を空中に上げたままキープする場合には、脚の長い子のほうが体幹部の筋力を必要としますし、
もし、脚だけでなく腕も長い子は、フィギュアスケートのアップライトスピンやジャンプのときには回転がかかりやすいので軸ブレしないように、同じく、より強い体幹筋が必要になります。


もし「うちの子、ひざから下がちょっと長いかもな~」と感じたら、体幹部を強化するトレーニングを取り入れてみると、パフォーマンスが変わるかもしれません。

重心に関してはこのnoteやホームページの記事にも書いていますのでぜひ参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。