スキル:ゴールデンエイジ期を過ぎてから複数のスポーツをやる効果(第17号2023/1/25)

こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマは、数種類のスポーツをやる効果です。

スポーツの話題に詳しい方や子どもの体力についていろいろと調べている方ならご存じのことと思いますが、9歳~12歳にかけてゴールデンエイジ期といわれる期間には神経系の発達がピークを迎えます。

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グラフの青い線が神経系の発達を表す線ですが、5歳から8歳以降にかけて急激に伸びてその後、12歳までにほぼ100%に到達します。

この時期に習得した動きはその後、繰り返しの練習をしていなかったとしても忘れにくいといわれているので、ゴールデンエイジ期はさまざまなスポーツの基本動作を習得するのに最適とされています。


では、この年齢を過ぎてしまったら他のスポーツをやる効果はないのでしょうか?

「効果」をどう定義するかで変わってくるとは思いますが、神経経路の発達に関してはグラフに示すとおり、あまり伸びることはないのかもしれません。

ですが、現状のパフォーマンスを上げるということに関しては、必ずしも「意味がない」とは言い切れないと考えています。

なぜなら、運動に必要な骨格筋や呼吸器(オレンジ線)の成長は中学生以降にグッと伸びますし、とくに筋肉に関しては速筋系の大きな筋肉(太ももや背中の筋力)が発達すると言われています。
この筋肉が大きく発達すると、それまで苦手だと思っていた動きも急にできるようになったりするので、一度上手くいかなかったスポーツに再度チャレンジしてみる価値はあると思います。

もし、できるようになっていれば楽しい気持ちも芽生えますし、良いリフレッシュにもなります。
ふだん専門的に取り組んでいる競技と全然違う競技であれば使われる筋肉にも違いがあるので、良い刺激になると思います。
嫌々やる地味なトレーニングよりもよっぽど効果があるのではないかと。

また、諸外国のタレント育成についていろいろ調べてみると、競技会に参加したり競技を専門化していく年齢は高校生からという方針を掲げている国の競技連盟もありました。(下記記事の後半に記載していますのでよかったら見てみてください)


ということで、ゴールデンエイジ期を過ぎても複数のスポーツに取り組むことは何かしらのプラス要素をもたらすとわたしは考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


◎今週のやってみよう

今回は中級者向けです。両手を前につく前屈体勢でひざが伸びづらい人はむりしないほうがいいです。

レッグアップ&ひざ曲げ
足より30㎝ほど前に手をついた体勢から片脚を上げる。軸足も上げた脚も、ひざは伸ばす。
その体勢を維持しながら、上げた脚のひざを曲げる→伸ばすを繰り返す。

手の幅は肩幅と同じくらいにして手を置く

写真の見た目からはあまり伝わらないかもしれませんが、正しい体勢で実施するとかなりお腹に効きます。

1セット4~7回、2-3セット目安でがんばってみてください。

もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。