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身体の成長:成長期の足の痛み(第10号2022/11/15)

こんにちは。インストラクターChiakiです。

今回のテーマは「成長痛」です。

身長が急激に伸びる年齢の時期に、脚・足の痛みを訴える子もいると思います。
スタジオに来ている児童にも、何名かこれまでに「なんか、、あしが痛い」という子がいました。

いわゆる成長痛です。痛みの多くはひざ周辺でした。ひざとかかとの両方が痛い、という子もいました。

成長中の骨には成長軟骨(骨端軟骨)という軟らかい部分があって、これが徐々に硬くなる→外側に新たに成長軟骨ができる→硬くなるを繰り返して大人の骨格に近づいていきます。

この成長軟骨と筋肉との関係が痛みを生むようです。

注意しなければならないのは成長軟骨に筋が付着している点である。運動すれば当然、成長軟骨は筋に引っ張られる。しかし骨がまだ軟らかいために、引っ張る力が強すぎたり、あるいは引っ張る回数が多すぎたりすると、軟骨がはがれるなどのトラブルが発生する。

中谷敏昭編「はじめて学ぶ 健康・科学シリーズ5 体力学」(2014・化学同人)6章 子どもに必要な運動刺激より引用

子どもでとくに注意しなければならないのは、外傷やオーバーユースによっ成長軟骨を傷めやすい点である。成長軟骨が傷害を受けると、骨への血流や栄養の供給が止まるおそれがあり、その結果、永続的な成長の阻害(例:骨格の成長不足や過度な成長、骨のアライメント不良)も起こりうる。

G.Gregory Haff , N.Travis Triplett編 篠田邦彦・総監修「NSCA決定版 第4版 ストレングストレーニング&コンディショニング」ブックハウスHD 第8章 競技への準備とパフォーマンスの心理学より引用

もし、子どもの身長が伸びる時期に、脚・足の痛みを訴えてきたら、そのときはなるべく負荷をかけないように注意したほうが良いです。

スタジオに来てる児童の例でいうと、原因はよくわからないけどひざが痛いと言われたときには「痛い場所はなるべく使わないように、繰り返すような動作は避けて」と伝えていました。
だいたい、その日から1~2週間後には痛みもなくなっていて通常の練習もできていましたが、その1ヶ月後にまた同じような痛みを訴えるケースもありました。


成長痛については、上半身であまり聞かずひざやかかと周りで多いのは、基本的に体重による圧迫力がかかった状態で動作していることと、ひざはとくに大きな可動性がある分、筋肉が動かされる方向、強さの影響を受けやすいのだと思います。

ぜひ、注意してあげてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

◎今週のやってみよう

今回は、体幹を意識して身体の動きを静止させるトレーニングです。

【Bird dogアレンジエクササイズ】

四つん這いになって右手と左足を前と後ろに同時に出す動きを2回やったあと、3回目で手を前に、足を後ろに出した体勢でピタっと止まって5秒静止。
なるべくグラグラしないように意識する。
左手・右足も同じように実施。

ポイントは①手を前に出すときは肩から、足は太ももから出すように ②3回目で静止したときはおへそのあたりに力を入れるとピタっと止まりやすくなります。


もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。