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二十四節気 「大寒」の香り

「冷ゆることの至りて甚だしきときなればなり」 『暦便覧』

時に“大”口を開けて“乾”を吐き降ろし、時に“大”声を張り上げて“寒”が高笑う、『大寒』の時。

振りかけられるアスピリンスノーで、さらに白く染め上げられるハクチョウ。
落とす息さえ白く凍らせます。
打ち寄せる寒波は、スズメのこめかみを容赦なくほとばしり、思わず身体を膨らませて、日だまりに浸かります。
頭に白雪をかぶり凍えるジョウ“ビタキ”。
あまりの寒さに「カツカツ」と火打ち石を叩いて“火(ひ)を焚(た)き”、暖暖色をまといます。
そんな冬の鳥たちさえ震える、寒さ極まる時季。

とはいえ、そんな寒さのてっぺんからの見晴しは最高。
透明感冴えわたる空気が響き渡り、真っ直ぐな空がどこまでも広がります。
遠くに見えるターゲットへ照準を合わせるにはいい季節です。
きりっと意識を引き締め、眼光を絞り、耳を澄まして、感覚を研ぎ澄ませ、自らの目標をしっかりと見据えてみてはいかがでしょうか。
花咲く時へと向かう瑞々しい光が一筋の道標(みちしるべ)となって、はっきりと照らしてくれるはずです。

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☀ 「大寒」な季節の、お役立ちアロマテラピー ☁

小寒から節分までの期間にあたる、一年の“内”で最も“寒”さが厳しい時季、それが「寒の内」。
そのど真ん中を豪快に貫くのが、いわゆる「大寒」なのです。
まさに、KING OF WINTER!!
そんな究極の寒さにくじけそうになり、悲鳴をあげて弱音を吐きたくなることもしばしばです。
しかし、“大”きく膨らんで牙を剥く“寒”は、その厳しさで私たちの心身を磨き上げ、それぞれに個性的な輝きを与え、至極の味わいをまとわせてくれるものであるともいえるのです。
そんな冬の強者に勇敢に立ち向かい戦う日々に、傷みつけられて凍える身体を引きずり、音を上げそうになったなら…。
一日の終わりに、かじかんだ心と身体を、ちょっぴり刺激的に解凍してみてはいかがですか?
心と身体を芯から温めて、エネルギーを注入してくれるような、スパークリングなバスタイムをお届けしましょう。

☂ お天気アロマレシピ ❆
~ スパイシーでスパークリングな、“スパスパ”アロマバス ~

[使用材料] 【1回分】
・天然塩(細粒タイプ) 45g
・重曹 45g
・クエン酸 15g
・ドライハーブ<ローズマリー> 1つまみ
・精油 5滴以下<ブラックペッパー1滴・ジュニパーベリー2滴>
✿ ブラックペッパー ✿ 
(^-^)…胡椒のスパイシーな刺激だけでなく、クリアな空気感も漂わせる爽快な香り。血行を促して身体を芯から温めると同時に、心にも熱いパッションを呼び戻すような寒さをぶっ飛ばす精油。
✿ ジュニパーベリー ✿
(^-^)…森の中へ静かに沈んでいくような、清々しい樹木の香り。体内の循環を促進させて、寒さで縮こまってしまった心と身体をシャキッとリセットし、活気を取り戻してくれるような精油。

[作成手順]
① ボウルに天然塩・重曹・クエン酸を入れ、スプーンなどでよく混ぜ合わせる。
② 精油を垂らし、さらによくかき混ぜる。
③ ラップやビニール袋に入れて丸く押し固め、少し置いておく。(押し固めずに使用してもよい。)
※浴槽に入れたら、よくかき混ぜて使用する。不織布などの袋に入れて使うと、後片付けがらく。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・適度な換気を心掛け、長時間の使用は控える。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止し、流水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・浴槽などへの使用について問題はないか、念のため取扱い説明書などで確認しておくこと。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意する。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

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