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二十四節気 「寒露」の香り

「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすればなり」 『暦便覧』

深まる秋の朝“寒”と夜“寒”に、思わず縮こまる小さな水の粒たちが、次々と野山の草花に冷たい水の結晶を落として、煌めきの“露”を結ぶ、「寒露」。

この時季、朝晩は、静寂に染み入るひんやりとした秋の寝息に、ギュッとさせられることがあります。
そんな小悪魔の不意打ちに、油断して穴の開いた胸の奥で、時おり戸惑いを覚えることはありますが、昼間になれば、秋陽に微笑むキンモクセイの、ほっこりとした温かい橙色と甘い香りが、傷つきやすい心を柔らく包み込んでくれるのです。

穏やかに流れる午後のひと時には、夕日色の水色(すいしょく)に、落ち着いた風味と香りが魅力的な紅茶、「ダージリン<オータムナル>」で素敵なアフタヌーンティーを。
そして、青白く澄んだ月夜のひと時には、キンモクセイの甘い風味と香りが優雅に揺れる白ワイン、「桂花陳酒」に氷を浮かべ、グラスを傾けてみてはいかがでしょうか。
秋色に色づき始めた日々に、乾杯!!

☂ 『寒露』な季節のアロマテラピー ☂

秋霖のイタズラからようやく開放され、秋雨前線に別れを告げる頃。
台風のざわめく足音も遠ざかり、平穏を取り戻す頃。
この時季、日本列島は、次第に大陸からやってくる高気圧に包まれる日が多くなります。つまりは、秋晴れの青空が天高く突き抜ける日が増えてくるわけです。

その昔、第一回東京オリンピックが開幕した10月10日は、そんなお天気事情を考慮して、日程を設定したのだとか。
ちなみに、2020年の開催が予定されている2回目の東京オリンピック。
猛暑が叫ばれる昨今、ヒートアイランド化している東京…。
この期間の開催においては、熱中症はもちろん、シビア現象<シビアウェザー>が引き起こす様々な被害も心配です。

それはさておき、ちょうど今の時季は、やはり身体を動かすのには最適な季節。
まさにスポーツの秋です。
爽やかに汗を流した後は、筋肉のアフターケアをお忘れなく。
今回は運動後にオススメのアロマクールダウンタオルをご紹介しましょう。

☂ お天気アロマレシピ ❆
【寒露のクールダウンアロマタオル ~ スポーツの秋を、爽やかアロマでしっかりサポート~ 】

[使用材料] 
タオル 1枚
精油 3滴以下<レモングラス1滴・ユーカリ1滴>
✿ レモングラス ✿ 
(^_-)☆…草原を一気に駆け抜ける風のような、生き生きとしたシトラスグリーンの香り。スポーツで酷使した筋肉の、炎症や痛みを緩和してくれる精油。緊張で疲労した心のリフレッシュにも。
✿ ユーカリ ✿
(^_-)☆…スーッと切り込んでくるシャープなキレ味が気持ちいいミント系の香り。運動会で大活躍した筋肉の、火照りや痛みをヒンヤリと鎮めてくれる精油。ヒートアップしたハートもクールダウン。

[作成手順]
① 容器に冷たい水を張り、精油を垂らす。
② タオルを浸したら絞る。
③ 精油が直接肌に付かないように気をつけながら、疲労した筋肉へ優しく当てる。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・傷口などがある部位には使用しないこと。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・皮膚刺激がないか確認しながら、慎重に行うこと。敏感部位への使用、長時間使用も控える。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。容器などは専用のものを用意するとよい。
・適宜、換気を行いながら作業すること。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

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