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二十四節気 「秋分」の香り

「陰陽の中分となればなり」 『暦便覧』

「秋」を仕上げるスイッチが入る中、一日を支配する光と闇の世界を、真っ二つに「分」裂させるシーズンポイント、「秋分」。
真東から昇り、真西に沈む太陽によって一刀両断されます。
しかし、同じく昼夜が平等に切り分けられる、春分の頃と比較すると、気温は秋分の頃の方が10℃程度も高く不平等なのは、ちょっぴり可笑しなところ。

秋は、空を見上げて思いをはせるセンチメンタルな人種にとって、この上なく心揺さぶられる時季です。
「実りの収穫に“飽き”満ちる」を語源とする「秋」とも言われますが、空ににじませる秋の喜怒哀楽の表情は、見ていて飽きることはありません。
高い高い青天に、ヒラヒラと舞い落ちる天使の羽根雲。
真赤な顔して吠える太陽に、焦がされる黄昏。
バニラ香の満月で遊ぶ、ウサギやカニや少女の姿…。

絶対に目が離せない秋の空が、そこに広がります。

秋分

☀ 「秋分」な季節の、お役立ちアロマテラピー ☁

この時期、しとしと濡らす秋雨前線が南下すると、日本付近は高気圧と低気圧の通り道となり、交互に通過していくようになります。

やってくる秋の移動性高気圧は、ムシムシと暑苦しい夏の太平洋高気圧とは性格が全く違い、大陸の爽やかなフレグランスをまとった、秋晴れをもたらすイケメン高気圧なのです。
しかし、このイケメン高気圧には、少々ドライなところがあるので要注意!
美人お天気キャスターが天気図を指差して、「秋の移動性高気圧に覆われて、晴れるでしょう。」と言いながら笑顔を振りまいた時は、その笑顔に油断せず、乾燥対策をしっかり行ってくださいね。

今回は、秋のイケメン高気圧で乾きがちなお肌に、潤いを補給してくれる、アロマスキンケアローション<化粧水>のご紹介です。

☂ お天気アロマレシピ ❆
【秋分の秋晴れアロマスキンローション ~サラサラでドライな風にさらされて、カサカサでツライお肌のスキンケア~ 】

[使用材料]
フローラルウォーター<ラベンダーウォーター or ローズウォーター> 49ml
植物油<ホホバ油> or ウォッカ 1ml
精油 1滴<ローズウッド or カモミールローマン>
✿ ローズウッド ✿ 
(^-^)…ローズの華やかさの中にも、優しく穏やかな温もりを漂わせる、ウッディ―フローラルな香り。秋の高気圧がもたらす乾燥から肌を守り、皮脂バランスを整えて健康な状態に保つ精油。
✿ カモミールローマン ✿
(^-^)…やや濃厚なフローラルの甘さに、甘酸っぱいグリーンアップルの爽やかさをプラスしたような香り。秋のドライな高気圧にさらされ、荒れがちなデリケートな肌を、優しく守ってくれる精油。

[作成手順]
① メスシリンダーなどで植物油(orウォッカ)を計量し、ビーカーに入れる。
② ①に精油を垂らし、ガラス棒で撹拌。さらにフローラルウォーターを加え、よくかき混ぜる。
③ 遮光ガラススプレー瓶に移し、ラベル(作成日、レシピなど記入)を貼る。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者・病的な鬱などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控える。
・よく振ってから使用。
・適宜、換気を行いながら作業すること。
・精油は目や口に入れないこと。
・敏感な部位、炎症が酷い部位・傷口などへの使用は控える。あらかじめ少量で試めすこと。
・アルコール(ウォッカ)が苦手な方は、植物油に変更して作成。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・高温多湿を避けた冷暗所で保存。使用期限は約1~2週間程度。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

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