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読書感想文『理系の扉を開いた日本の女性たち』

日本のジェンダーギャップ問題、大河ドラマ『晴天を衝け』が自分の中で絡まって、理系の扉を開いた先駆者25名の生き様に触れることとなった。25名とは、江戸時代中期から明治時代末期にかけて生まれた医師、助産師そして物理学者等である。

そもそも私は建築を学びいざ就職となった時、求人票の9割が”男性”としか書かれておらず、希望する企業を受験すら出来なかったことから随分ひねくれた&遠回りな人生を送ってきた。要は1999年の時点で民間企業の理系総合職は男性にしか門を開いていなかったのだ。

その約100年前からそれ以前は、女性が医師になろうと思っても医学校、医師開業資格試験も男性にしか門を開いていなかった。すなわち学びの機会で既に排除されていた。きっと現代だけでなく、江戸の幕末から明治にかけても激しく時代が変化したであろう一方で、このような制約を受けながら己の意思に忠実に自立を果たした偉人たちに深く感銘を受けた。

この偉人達の生き様に触れる時間はとても癒しの時間でもあった。きっと情報社会で雑多な感情や思考が日常化され、無垢に夢を追いかけることを置き去りにしているからだろう😢シンプルに生きることを体現し、後世にそれを伝えられたらいいな✨

この本の登場人物のうち、いま身近に感じられる映画上映中の荻野吟子(公許女医登録第1号)


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