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二重の魔法にかけられて

そのまま自分を素直に愛したかった。
そう思ったキッカケのお話。

先日、成人式を迎え、懐かしい友達に再会した。
幼稚園からの幼馴染で、当時やんちゃで有名だった男の子。
今ではもうすっかり好青年。

そんな幼馴染が、
「わこ綺麗になったね。びっくりした」
と言ってくれたのです(照)
(ちなみにめっちゃくちゃ嬉しかった!!ありがとう!)

最後に会ったのは、きっとかなり前。
そりゃそうだ。随分変わったなと自分でも思う。

コンプレックスを少しでも治すために、あらゆることをした。

私のコンプレックス。
鼻、目、眉毛、そして頬のそばかすが苦手。
中でも、この腫れぼったい一重の目。
(ほとんどお父さんにそっくり。ごめん、お父さん)

中学生の時からこの目を変えようと努力してきた。

中3では、常に目を大きく開けて、目の周りの筋肉強化

高2では、アイプチを。
(最初は使い方が下手で、目にきりきり張り付いているようでした。)
毎日していくうちに上達する一方で、だんだんこれが手放せない自分が出来上がっていった。
メイクはしなくても、絶対にアイプチは欠かせない。
アイプチだけは譲れない、というかアイプチがないと生きれなくなった。

いわゆる、"NO AIPUCHI NO LIFE"

今では二重の型がつき、自然な二重を作れるようになった
これはこれで、嬉しい報酬。
(むくみのひどい日は戻ります。今日がまさにその日)

このアイプチを使いだしたことに後悔はない。
周りでかわいいと言ってくれる方が増えた。純粋に嬉しかった。
アイプチは私を可愛くする道具で、最強の味方!!
私にとってはあのプリキュアの変身道具と一緒

(あの変身道具が本物のコスメになってたらしい…↓)

前までは、クラスの男子のひそひそ声が全部私の一重の悪口だとも感じていた。だから、こっちの方が当然生きやすかった。


でも次第に、

「そのままの自分を愛したかった」

と思うようになった。

SNSの広告で「一重を二重に見せるメイク」という特集がよくある、
でもベースはどっから、どう見ても二重。
なんや、結局二重。どうやらここでは二重であることが「美」らしい。

私の「美」は情報に左右されるものだった。
SNSが私の「美」の知識。

でも、美の感覚は国によって、人によって違うことを学んだ。
理想の体型、SNSの投稿画像、色づかい。

知らないの誰かに私の「美」の基準を任せることって実は怖いものではないか。私はこの周りの言う「美」に合わせすぎたかもしれない。

もっとこれに早く気が付いていたら、
私の顔は今とまた違った輝きを放っていたかもしれない。

二重という魔法にかけられた以上、
私はもう戻ることはできない。

朝起きて、鏡の自分の顔に、おはようさんと声をかける。
まぁた、この目…もう何回も見た、私を迷わせた目。

好きなんやけど、

そのままの自分をただ、愛したかった。



noteは私の心の拠り所です。私の居場所に遊びに来ませんか。