vol.19 わたるさんから教わったこと。 【原 健太郎】

ぼくがわたるさんと仲良くさせてもらい始めたのは多分13、14年前ほど。

忘年会に誘っていただくことになって、
いろいろご飯に連れて行ってもらったり、
Tokyo Towerで波崎に行ったり、
Blue bullets bandでご一緒させていただいたり。

ありがとうございました。

2006年、学部3年の時に、背番号9にした。わたるさんと同じ背番号になった。
2007年、学部4年のころには、わたるさんにブルーブレッツ広報を手伝って頂いて。
2008年、大学院1年の時には、家族会(BB Supporters Association)をうどさんと立ち上げて。
2009年、大学院2年の頃には、ぼくがヘッドコーチの時にいろいろサポートしてもらった。

その後、ぼくはアメリカに渡って博士号を取って、今現在アカデミアにいます。

ぼくは今、すごい環境に来たなとワクワクする一方、内心びくびくしていたり。
なんで6年間もラクロスやってたんだろう、と本気で思ったこともあったり。
でも、振り返ってみると、全部ひっくるめて自分の人生なんだなと。


近道が遠回りだったり、遠回りが近道だったり。

正解なんかない、というのが正しい正解だったり。
いやでも正解はあるんだと、過去のあらゆるデータを参照しつつ、
現在置かれた状況を瞬時に把握・考察した上で、
時々刻々と変化している複雑な関数から解を導き出すようなスリルを楽しんだり。
社会という境界条件の中で、自分という支配方程式を解いて、何が最適解なのか。
どのタイミングで最適解を導き出すのか、むしろ、導き出せるように準備をするのか。

全てを準備した上で、あとは運に任せるのか。
運は自らの力で手繰り寄せるものなのか。
そもそも、運とはなんなのか。

才能とは何か。人それぞれに、特徴があるように。
何がいいとか何が悪いとか、そういう二元論的な枠組みを超越した
「キミはキミのままでいい」と自分を(そして他人を)認めること。

生まれつき持っている何かを活かすも活かさぬも自分次第。
生まれつき持ってない何かを手に入れようとするも入れないも自分次第。
「キミはどうしたいのだ」と常に考えること。


ぼくが、わたるさんから教わった人生論的なものを以下に箇条書き。

1. 自由であること
やりたいことをやる。なにかに束縛されない。
やりたいことのためならば、追求する。
一人でやらないで、みんなでやったら楽しいじゃんっていうことをやる。
いろんなことに興味を持つ。
思い立ったときに、やってしまう勇気と行動力。

2. 疑うこと
何かを思い込むのではなく、常に問題提起をする。
現状に満足するのではなく、何をしたらもっと楽しくなるのかを考える。
物事の定義やダイナミクスを考える。
その先にある、物事に対する新たな理解を楽しむ。

3. 緻密であること
やりたいことのために、突き詰めて完成度を高める。
その繊細な作業・練習を全く表に出さないことの美学。
やるときはちゃんとやる。言い訳しないで責任を持つ。
孤独な作業・孤独であることを惜しまない。

4. 人間が好きであること
純粋に他人に興味を持つ。
知的好奇心や探究心を常に持っている。
成長を楽しみ、苦労を共有する。
素直に気持ちを伝える。
人の多様性を尊重する。

おめでとうございます。
Stay hungry, Stay foolish

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原健太郎/Kentaro Hara

・プロフィール
東大ラクロス部 20期 #9 はらけん
現在、米国西海岸にて大学教員。
https://pdml.stanford.edu/

・ワタルさんとの初めての出会い
2004年冬あたり?何をやっているかはよくわからないけど好きなことをやって楽しそうにしている「普通」じゃない先輩。

・ワタルさんとの一番の思い出
今まで一緒に遊ばせてもらった全ての時間

・ワタルさんに一言
Fortune favors the bold

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