まったく、キミたちはいつもそうだ

　皆さん、こんにちは。ホームルームの時間です。担任の木賃ふくよし(芸名)です。
　はい。先生は今からキミたちを説教をします。

　そうです。お説教です。楽しくないお説教の時間です。
　いいですか。よくないと言っても始めます。いいですね？

　はい。静かに。はい。静かにー。
　いいですか。先生はキミたちに落胆しています。

　キミたちはいつも文句しか言わない。文句だけは一人前です。一級品どころか特級品です。文句の昇段試験があったら、二段は取れそうなぐらいです。昇級試験じゃないですよ。一級より上は段です。初段からは黒帯ですから。
　中には、黒帯より上の紅白帯とか、最高位の赤帯を取れそうな人までいます。

　しかしそれは、攻撃力しかない戦士みたいなモンですね。ええ。キミたちの好きなMMORPGだったらステ極振りでしかなく、そんなのが通じるのはMMORPGの中だけで、それさえも欠点を補ってくれる仲間が幾人もいてこそ成り立つ状態です。

　キミたちは現実に生きているので、極振りで勝ち抜けるほど世の中は甘くありません。そして、キミたちは人望がないから仲間もいません。いませんよね？ はい。いませんね。

　文句と言うのは、行動と言説が伴ってこそ、初めて価値を持つのです。はーい。わかりますかー？

　ええ。先生は落胆しています。ガッカリです。しかし、失望はしていません。ですから、説教をします。
　本当にキミたちは口ばかりだ。

　ジャンプのあの漫画、

　面白いのに何で打ち切られるのー？

　簡単です。キミたちの応援が足りなかったからです。

　無論、必ずしもそうだとは言いませんが、基本はそれです。
　その証拠に、ジャンプの人気調査アンケートに応募した人はいますかー？ はーい。いませんねー？

　そりゃ応援してないからです。簡単です。

　はい。そうやってアンケートに答えもせず、編集部の陰謀だ！！ なんて、したり顔で文句言って勝った気になってる。それじゃ打ち切られるのは当然です。コミックスは重版が掛からないとダメですし、そもそも単行本になる前に切られるケースもある。本誌を買うだけではどの作品を応援してるかわかりません。
　そう。アンケートしかないんです。それを送ってない。そりゃ、脚力を鍛える目的で懸垂ばっかりやってるようなモンですよ。

　でも、僕だけが送っても、結果なんて変わらない、、、？

　そうです。変わりません。例え、キミたちが全員アンケートに答えても、結果は変わりません。ええ。変わりません。ええ？ みんなが答えたら変わるんじゃないの？

　あはははは。バカですね、キミたち。

　変わりません。
　全員が投票したら、その漫画以上に、他の漫画の方にも投票されるからです。
　よく、選挙なんかで投票に行ってない奴が投票すれば世界は変わる！なんて寝言を言っている人がいますが、変わりません。
　選挙に行った人の投票結果比率と、行ってない人の投票結果比率はさほど変わらないからです。それと一緒。
　100票がそれぞれ、A50% B30% C15% D5%なら、1000票になってもその比率はほとんど変わらないんです。むしろ余計に惨敗するかも知れない。

　ちなみにセンセーは、ジャンプの漫画はダラダラ続くより、サクッと終わる方が全員幸せになれると思ってるのでアンケートは送りません。はい。

　じゃあ、投票なんてしなくてもしても一緒じゃん？

　はーい、それです。そこです。
　そーゆー文句は、アンケートに答えてから言いましょう。

　さっき言いましたよね？ 行動と言説が伴わない文句なんて、何の価値もないんです。
　で。例えばそのジャンプの誌面に載る漫画の数なら、限界がありますよね。
　おそらく２２作品ぐらいですかね？ つまり、この上位に食い込める可能性がない、要は下位５作品ぐらいってのは自動的に足切りされる運命にある。

　無論、その作品全部がドラゴンボールやワンピース、鬼滅の刃ぐらいの人気作品なら、作品は簡単に入れ替わらないし、人気で打ち切られる事はないでしょう。
　それならジャンプ本誌もコミックスも売れまくりですから、切る必要がない。むしろドル箱。しかし、現実は違います。購読者のほぼ全員が読み飛ばしてる作品なんです。打ち切られるのは。

　じゃあ、アンケートで何が変えられるの？

　簡単です。足切りは得票順位ですが、得票数が多ければ、切るよりは続けた方が得なんですから。
　ジャンプスクエアなり、ジャンプ+に移籍なり、救済措置は取られるんです。無論、順位に落胆した作者が終了を選ぶかも知れませんし、新作で仕切り直しを図るかも知れませんが、単行本で一応書き下ろし完結とかも、ない訳じゃない。

　要するに、どんな形かはともかく、本誌を買う、コミックスを買う、特に、アンケートに答える。それらは、けっして無駄な事なんかじゃないんです。
　
　前述のようにワタクシは、ジャンプの漫画はダラダラ続いて欲しくないので投票しませんけど、基本的に面白い作品だったら応援しますよ。趣味が合いそうな人に布教もするし。

　それに、近頃のアンケートなんてネットで、それも指先１つでポンですよ？

　選挙の投票所に行け！とか書類が必要！なんて事はない。
　指先１つでポンですよ。

　それさえもやってなくて、何が応援なのか、納得の行くように説明して欲しい。
　本当にキミたちは口先だけだ。文句しか言わない。指先１つを動かそうともせずに。

　その下らない文句を垂れ流す口の前に、指ぐらい動かせよ。な？

　センセーからは以上です、、、

　終わり、、、と言いたいのですが、少年ジャンプに関しての話がひとつありましてね。それを持って、ホームルームを終了したいと思います。

　先日、通りすがりの学生数名が週刊少年ジャンプの話で盛り上がっていたっぽいんですが、

　「その当時、

　ジャンプで唯一、

　飛ばしてる

　漫画があって、、、」

　という話が聞こえてきたんです。
　で、その「飛ばしてる漫画」が、

　読み飛ばしてる漫画なのか、

　ブッ飛んでる漫画なのか、

　どっちなんだろうと思ってしまいまして。ええ。

　話的には「読み飛ばしてる漫画」っぽかったのですが、ワタクシ的には「変態仮面」とか「シェイプアップ乱」とかが相当ブッ飛ばしてて好きだったなぁ、と思いを馳せた訳ですよ。ええ。

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　なお、この先には特に何も書かれてません。