「死ねば輝けるとして。」
似た儘で愉しむ新雪に堪え乍ら麦酒を飲み干した。
細胞は素直だから精神と軀を斬り離さない様に最新の注意を払っているし。
天才の苦悩より、非才の苦悩の方が、遥かにボロボロなのを知り給え。
十三日の金曜日よりも十四日の土曜日では無いけれど。
時々は、自分が自分で在る事を止めたく成る事が有る。
野菜の下拵えの様に傷付く根性焼きで、救世主を待ち続けていたのだ。
火垂る事で誰彼が泪を流したとしても、其れに価値を感じる筈も無い。
春を売って、夏を讃えて、秋に憂いて、冬に閉じ篭る。
賄いとしての敗血症には笑えない理由が幾つか有って。
北の国からヒメユリの塔までズットズット百鬼夜行の列を進めて往く。
玉藻ルフォーゼが降りて来て、人類の条件に咲き乱れて乱れて乱れて。
書けば書く程、解釈を改めて詩篇の表情を捲る捲った。
悪い男にも怖い女にも其の食材が有るだろうが勘弁だ。
御洒落で脅され、言葉で支配され、其れでも可愛い夢を抱き締めてる。
物語に於いて先読みが得意で、人間関係に於いては無情に鈍っていて。
黒子さんが居ないフリをするのはもうソロソロ疲れた。
祈るラヴマシーンは、妖精に憧れ、宇宙船に搭乗して。
暴君ハバネロさんの、類似商品に対する毅然とした態度を見倣いたい。
人集りの中から貴方を見付ける程度には、眼球が憶えてしまっている。
睡れる獅子は、偽海亀と友愛の絆を結んだらしいので。
薔薇の色彩より棘の痛覚の方に恋心を抱くのは久しい。
水を挿し続ける邪推に、延々と包丁を翳せば、何時か救済に陥れるか。
泡と成ったら、本当は怖ろしい童話みたいに浪費されてしまったから。
明るい雰囲気に、何れだけ夜を越えられたか知ってて。
天ぷらの様に踊れたら、キット色町では人気を博せる。
完璧なアイドルが居るとしたなら、其れは洗脳と同義だと思っている。
貴方の為だけに煮え滾る装置に造られたくて、博士の失敗作と化した。
初代はどうやら社会派を気取って活動していたらしい。
十六連射でママレードボーイを次々と駆逐して往って。
ライヴパフォーマンスを、今夜も、昨夜も、期待していると伝えたら。
鬼の貌をした美しい人に遊ばれたいから、絶え間無く落下を繰り返し。
自分の事を自分の名前で示した人には判らない悩みだ。
脳の筋肉で、プロテイン代わりの寓話を読み更ければ。
売れない詩集こそ、此の世で一番価値の有る、紙切れだと信じている。
絵に描かれた林檎で罪の味を知った気に成った結果の儲けで夜を豪遊する。
喩え其れが正しくても意味が無いと銘肝されても。