マガジンのカバー画像

エッセイ

85
煩先生の脳髄の詩情に富んだエッセイを纏めています。
運営しているクリエイター

2024年10月の記事一覧

「泣きべその神曲。」

想い出せないストレスを解消すべく、ロンババロンティックの大量購入を行う様に成った。バレリ…

「傾聴の階乗。」

眼鏡は軀の一部だから、伸びた爪を斬る様に育っている枝葉を、剪定しなければ成らない。其処に…

「トカトントンの細胞。」

振り付け通りにメソっているから、インクブスの存在感を認めないといけなくて、無造作な塗り絵…

「美しい方の禽。」

悪口大会を愉しむ集合は追い掛けない。 決着を付ける陽だまりを消費しながら。 カンナを模した…

「休戦と名乗る庭。」

手元に無い友愛の遠さに眩暈がする。 信号無視してる車両に突っ込みたい。 縫い包みは綿ダクの…

「天国では碧が流行ってて。」

掛け替えの無い頁を捲り。 護る自分の価値を鑑定し。 恋する事は諦めさせて呉れ。 追伸と書く…

「其れでも銃は脳に向き。」

恐らく只の愚痴や怯えや淋しさだから。 ジッと笑みすら醒めないのが僕なのか。 喩え死に戻りが出来ても、敵を思い込む愚鈍で止まらないから。 可視化され易い戦闘民族にも、家庭が有るのは理解しているの。 偶々、居なかった自分達の思考回路を疑うような言説が苦しい。 猛る唄や風刺する詩篇には、何処か他人風が吹いてる気がして。 文化も背景も経緯も人生も、星の数ほど星が有るのを知り給え。 顔に穴を開けて、自分の違和感を解消して何が悪いのだろうか。 飯盒炊爨で出来立てホヤホヤの偏見を、同志

「劇中劇は終わらない。」

殻を剥く為に作られたロボットみたいな正しさが欲しかった。 丑三つ時の樹海は千客万来で。 …

「春夏冬で欲しくて。」

駆けっこする為に産まれ堕ちてきた。 線を踏んだら呪われるのを確認しながら。 穴が僕を楽には…

「死ねば輝けるとして。」

似た儘で愉しむ新雪に堪え乍ら麦酒を飲み干した。 細胞は素直だから精神と軀を斬り離さない様…

「祈祷の時間をサボって。」

つべつべに成りたくて、硫酸で少しずつ皮膚を焼いていく。 出現する吃音の高速道路で常闇と言…

「懐古しては唾を吐く。」

或いはアンドロイドの宿命なのかも知れない。 通話相手を求める為に始めたヤンキーの口調で電…

「歳を経ても穴の中で。」

怪奇現象は起こって呉れない。ズット待って準備をして居たのに。 遺された秋を澄まして、幽霊…

「有線の心。」

次々と思い返すのは、若さの中の失恋の歴史だった。 喉の底から、「自分が悪かった」「告白するべきじゃなかった」と伝えたくて、孤独な部屋を満腹にし。 シンボルは十字架や頭蓋骨、或いはスマイリーフェイス。 でも今は、plumのピアスで自分の価値を表している。 ZTBGで、歯科矯正用アンカースクリューを装備したオタクの可愛さに、踊り明かしたい。 抱かれたいと脳に降りて来ても、儘成らぬ触り方しか出来なくて。 突然泣く事で、貴方を欲情させたら、背中の翼の勝ちだ。 女性は女性性を、男性は