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エッセイ、雑談

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新曜社の「ワードマップ」というシリーズがかなりオススメという話

新曜社の「ワードマップ」というシリーズがかなりオススメという話


ワードマップシリーズを読むべき人ちょっと興味がある分野があるけど、難しそうな分野だからハードルが高い

専門用語を単語帳のような簡素な解説ではなく文章として解説してほし

レポートをまとめる際に便利な、参照しやすい本を見つけたい

以上のような悩み・要望を持つ方には、
新曜社の「ワードマップ」というシリーズがかなりオススメです。

ワードマップシリーズとは?ワードマップシリーズは、大学で講義を受

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QRコードと哲学的ゾンビ:医療システムの合理化と人間のモノ化

QRコードと哲学的ゾンビ:医療システムの合理化と人間のモノ化

極端にスムーズな健康診断の現場最近受けた健康診断は驚くほどスムーズに進行した。その妙な効率性が気になり、この記事を書くことにした。私の所持している保険証にはQRコードがついており、それを各診断を受ける前にバーコードリーダーに読み取らせることでその診断を受けたことが記録される。まるでゲームのセーブポイントを辿っているかのようだ。

振り返ってみれば、その健康診断はWebサイトでの申込から「お疲れ様で

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「年収アップ」に執着していない労働者にとって、長時間働く意味などあるのだろうか?

「年収アップ」に執着していない労働者にとって、長時間働く意味などあるのだろうか?

ビジネスパーソンと会社の奇妙な関係

一定時間業務をこなすことによって給与を得て生活する「ビジネスパーソン(労働者)」は、会社の看板を背負って日々業務に従事しているわけであるが、その心の中では「こんな仕事をして意味があるのか」と葛藤する場合も少なくないだろう。

世間的には会社目線で物事を考え、行動を次々と実行するわけであるが、他方で一人の人間として「自分の本音」を持ちつつ日々過ごしているはずであ

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「学術的な知識」と「ビジネス的な知識」の違いとは何だろう?

「学術的な知識」と「ビジネス的な知識」の違いとは何だろう?

学問とビジネスで求められる知識の違いとは何だろうか?

―—ここで言う「学問」とは、大学が中心となって行われる研究活動を指す。そしてビジネスは、民間企業が主導となる利潤を得るための活動である。

このnoteを書こうと思ったのは、以下のような仮説が思い浮かんだからである。

すなわち、「学術的(学問的)な知識とビジネスにおける知識は性質が異なるのではないだろうか?」という仮説である。

本note

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山手線は「さよなら」を言わせる

山手線は「さよなら」を言わせる

山手線には基本的に終点がないから、利用者が「乗りたい場所から乗り、降りたい場所で降りる」という乗車スタイルになる。

山手線に乗ると僕はいつも考えてしまう。

「この同じ車両に乗り合わせている人達は一体どのように生きてきて、そしてこれからどのように生きていくのだろうか」。

多くの人はスマートフォンに釘付けになっている。

僕たちホモ・サピエンスは脳を介して世界を解釈してきた。2020年においては

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プロポーザル(提案)としての哲学

プロポーザル(提案)としての哲学

「わー、ずっと悩んじゃう😥」という思考の沼に陥ることが誰しもあると思います。例えば、自分の進路を決めるとき、突然不幸に襲われたとき、また漠然とした不安を抱えたときなどです。

解決の糸口が見えない難問(アポリア)に直面したとき、哲学で提出された議論を参照して何らかの立場を採用してはどうか――これが、本記事の結論です。つまり、哲学者たちの概念や議論に触れることで、一見何も手掛かりがなさそうな問題に

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感性の死と老い

感性の死と老い

最近は、以前より悩まなくなったような気がする。意識的な自覚としては「気がする」という程度だが、数ヶ月や数年単位で見てみれば、本当に悩まなくなったと言えるだろう。

ずっと、問いがなくなればいいと思っていた。

けれど今度は、問いがなくなってしまうのが怖いと思うようになった。

いよいよ大人になりつつあるのかもしれない。目に見える現象を疑うことなく、「現実」として受け止めるようになる。

ただ生存と

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カフェラテにハマりすぎてヤバい

カフェラテにハマりすぎてヤバい

過去一くだらない記事です😊

最近、カフェラテに病的なレベルでハマっています。コーヒーはもとから好きで夏でもホットコーヒーをブラックで飲む人だったのですが、最近はもっぱらカフェラテです。

「ハマる」ということに関しては――夢中になるとか、充足しているか、そういった表現で言い換えることもできると思いますが――「依存」という事態も包摂するわけであります。

本を読んだり、noteを執筆したりする際

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noteを始めて2か月が経ちました

noteを始めて2か月が経ちました

どーも、うぇいです。初めましての方は初めまして、常連の方はいつもお読みいただきありがとうございます。

本記事は簡単にではありますが、僕の約2か月間のネット活動を振り返ろうと思います。

1. なぜネット活動を始めたか現在「うぇい」としての活動は、noteとTwitterにて展開しています。今後はYouTubeにも進出する予定です。

僕がネット活動を展開する主な理由は主に3つあります。

1つ目

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時間的区切りは虚構でしかない 昼夜逆転生活を正当化する

時間的区切りは虚構でしかない 昼夜逆転生活を正当化する

就職活動を終え、大学の単位をほとんど取得してしまった大学4年生の生活というのは、社会人の直前期なのにもかかわらず最も社会人の生活から隔たっている(これはいわゆる文系に限られるのだろうか?)。すなわち、「やるべきこと」がなく、その時間の使い方は当人に委ねられている。これは、社会人がその多くの時間をなすべき仕事に割かなければならないこととは対称的である。

加えて、パンデミックによる「引きこもり生活」

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文学や思想書に親しんでいるのにもかかわらず、「特に思い悩んでいないよ」みたいな面した人は実在するのか?

文学や思想書に親しんでいるのにもかかわらず、「特に思い悩んでいないよ」みたいな面した人は実在するのか?

高校の頃の僕は、フィクションに出てくるような小洒落た大学生が大学にはそこそこの数いると思っていたのだけど、現実は違った。

そんな大学生は全然いない。先生から言われた課題をただこなして、バイトと半ば義務的な飲み会をする、そういうモブみたいな学生ばかりだ(それは僕が地方国立大学に通っているからかもしれない)。

僕が言う「フィクションに出てくるような小洒落た学生」というのは、服装や仕草が洗練されてい

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