背負っているという錯覚

私は家を守ろうと考えて自宅から通勤可能な範囲で仕事探しをしていたが中々難航していた。
そこに来て家族に言われた言葉は「本気でやってないね」だった。
その理由を聞くと「家にこだわっているから」だそうだ。つまり私は家を背負っていると錯覚していたことになる。
思い上がりも甚だしい、勝手に守らねばと自らに足枷をかけていただけで私はどこにでも行けたのだ。

よくバイトリーダーの人達が言う「私がいないとこの現場は回らないよ」というのと同じだ。
そう思っているのは当人だけで周りは意外と気にしていないものなのだ。
むしろ依存していたのは私の方なのかもしれない。日本は広く世界は更に広い。
狭い範囲でしか探さないのは損でしかない。

私の、あなたの代わりはどこにもいない。
しかしいなくなっても世界は変わらず回り続ける。ならば足枷を外して飛び立つのは自由への、新世界へのプロローグなのかもしれない。

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