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広義の意味での嘘

一般に嘘と言うとあまり良いイメージが無いが今日視聴したとある動画で目から鱗が落ちたので共有したいと思う。

現在の人類、ホモサピエンスがなぜ他の人類を押しのけて繁栄したのか?というテーマの動画だったのだがそこで「ホモサピエンスだけは嘘をつき嘘を受け入れる能力があったから」という結論が出ていた。ここでの【嘘】とは他者を騙すための嘘ではなく伝聞を伝えるといった意味での嘘である。

すなわち他の人類は「自分で見聞きして体験したことしか認識できなかった」のに対してホモサピエンスは「自分が見聞きし体験していないものでも信頼できる相手の言う事なら信じられる」と言うことだ。

つまりは口コミであるとか書物であるとかそういった方法でのコミュニティの形成が可能であったことで生存競争に勝利することができたということだ。

私は基本的に嘘を好まない。しかし広義の意味での嘘は認めざるを得ない。ここで言う嘘とはつまり真偽不明の情報ということだからだ。その全てを直接体験するまで信じないということであれば命がいくつあっても足りない。

思えば貨幣経済も信用という名の嘘で作られている。ここで貨幣経済の是非を考えることはしないが物々交換と比べるとどちらが効率的なのかは明らかだと思う。

見えない物を信じられる事、それこそがホモサピエンスの強さなのだと思うと私の好きな怪談や都市伝説、オカルトなどもそれが根源にあるので今後は嘘偽りが嫌いなのであって嘘自体は嫌いじゃないと言わねばならないな、と思う一日だった。

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