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まぁそんなに悪くない一日

本来であれば、昨日行われる予定だったマラソン大会の感想をグダグダ書き連ねる本日の「(どうでも)いい話」でしたが、中止になっちゃったわけだから、しかたがない。
で、昨日は何をしていたかと、言うと一日惰眠をむさぼっていたわけで、「なんだかなぁ~」と言う一日を過ごしていたわけです。

イベントの中止や延期の連絡も入り、予定していた仕事もいくつかなくなり、「なんだかな~」と思いながらボーッと日がな一日過ごしていて、「あ、でも元からそんなに仕事入ってなかったわ」と自分を納得させ、気持ちを奮い立たせようと、久しぶりに晩酌にハイボールをあおり、気分がノッて来たなと思いきや、そのまま撃沈するという。
結局「なんだかな~」な一日になってしまったというわけであります。

さて、先週は3.11『東日本大震災』の発生から9年を迎え、この日は自分なりにも、物思う一日を過ごしました。

その時は、昼のニュースを読み終えて少し遅めのランチタイムと、局を出たところでした。はじめは軽いめまいのような感覚が襲い、「俺、疲れてんのかな…」なんてのんきに思っていた矢先の大揺れ。
慌てて局に戻り、次から次へとニュース端末に入ってくる地震速報。その後時間とともに明らかになる被災状況。
何が起きているのか分からず慌てふためくばかりで、「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせながら、情報の整理に追われていました。

それからはラジオのCMも「ポポポポーン」に差し替えられ、よく流れていましたね。

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今週の写真:その頃、近所の小学校に貼ってあったポスター

今年の3.11の日は、ずっと積読の状態だった、いとうせいこうさんの『想像ラジオ』を引っぱりだしてきて読みました。

読み始めたら一気にページが進み、何とも言えぬ読後感の後に、口をついて出たのは
「何でもないようなことが、幸せなんだな」
と言う、あの名曲の歌詞にも似た一言。
日常は以外と脆い。だからさざ波の日常でも「今日もそんなに悪い日じゃなかった」と思えることの幸せをかみしめよう。と、そんなことを思ったのでした。

ここ最近は僕にとって「なんだかな~」の日々だけれども、それでもしょげたり腐ったりもしていられないわけで。
ラジオをするとき、もちろんたくさんの人に聴いてもらいたいけど、僕の声に耳を傾けてくれる人がいれば、それはそれでありがたいなって感じで。
こうして書いている文章も、本当にどうでもいい話だけど、書き終わったところで、誰かが目を通してくれて、何か思うところがあればそれはそれでありがたいなって感じで。

誰かに何かが届いたら、「まぁそんなに悪くない一日だったよ」とつぶやきながら、ハイボールでも飲もうかな、と思うのであります。

……
本音を申せば…、
マラソン大会出たかったな。そのあとみんなで祝杯をあげたかったってことです。

<おまけ>
今回、東日本大震災を振り返ってみたので、僕のアンテナに引っかかった関連のモノをご紹介。
新潟出身の作家、新井満さんの手掛けた絵本。

僕が携わっている朗読サークルの方が紹介してくれた絵本。

そして映画化。

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進藤海/六月雨音/ようじろう/小宮千明/モグ。4人のライターがそれぞれの担当曜日に、ジャンル問わずそれぞれの“書きたいこと”を発信。

ボイスブックコンテンツ《Writone》より集まったライターによるリレーマガジン。

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