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精神障害者になったけれど幸せに気づけた話

私は精神障害を患っている。
精神障害者手帳2級相当の障害だ。

精神障害を患ったのは、新卒で入社して2年目のことだった。
残業が100時間を超える月が数ヶ月続いて、残業が150時間に達したあたりで、夜は眠れなく、朝全く起きられなくなり、休職して入院するも、回復の目処が立たないとして、退職に至った(事実上のクビ)。

それ以降、私にとって生きることがとにかく苦痛でたまらなかった。
何度も自殺未遂を繰り返したり、借金を背負ったり、倒錯的な性行動を行うようになった。

もうずいぶん昔の話なので、事実関係が少しあやふやなところもあるのだが、精神障害によって、私の人生は大きく狂ったことには違いない。

生きていることがとにかく苦痛で、少なくともこの十年は、「死にたい」と思わなかった日は、比喩ではなく文字通りの意味で、一日も無かった。

だが、そんな私だったが、最近は幸せを感じている。
昨年ごろから、「今の生活がとても満たされている」ということに気がついた。
失ったもの、できなくなったこと、そういうものに執着することが無くなり、今あるものをよく見てみたら、「私はとても幸せものだ」と気がついた。

精神障害の程度が必ずしも軽くなったわけでも無いのだが、主にVRChatで第二の人生を送ることができるようになり、VRChatでは多くの人に愛される存在になれて、彼/彼女らの優しさに触れることで、幸せを見つけるセンサーのようなものが復活していった気がする。

これは、「VRChatをやっているから幸せになれた」というより、「VRChatをやっていたら、自分の環境は幸せなものだ」という事実を見つけることができたと言う方が正確かもしれない。

給料は非常に低く、精神障害によってできないことも数多くあるが、障害者だからこそできること(それこそVRChatに1日何時間もINできるとか、平日昼間から酒を飲めるとか)を見つけたら、失ったり、できなくなったりしたことも、それはそれで良かったのではと思うようになった。

とりあえず、私は今とても幸せで、この時間がずっと続けばいいのになと思っています。
ただ、それでも毎日の希死念慮は姿を消すことはないのだが…。

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