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情報よりも日光を浴びよう。心の調子は誰にでも波がある。鬱々としやすい季節に子どもたちと関わるなかで、僕が大切にしていること

こんにちは。

「『好き』で自信を創り、『好き』で社会とつながる」をビジョンに、発達障がい児や不登校のお子さん向けにメンターマッチングサービスと教室運営をしている「Branch」の中里です。


夏が終わり秋に入ってきた頃から、周りの人たちが少し鬱々としてきたなー、と感じることが多くなりました。

会話の節々がトゲトゲしていたり、あまり寝られないという声を聞いたり、意外な人が心の調子を崩して仕事を休んでいたり、などなど。

寒くなると心のバランスを崩しやすい、というのはよく聞きますし、実感としても本当に感じます。今回はその辺りについて書いていこうと思います。


日照時間とうつの関係

寒くなると、心のバランスを崩しやすいのはなぜなのか。『ナショナルジオグラフィック日本語版』に掲載されている記事から、冬季うつに関する部分を引用します。

冬季うつのハイリスク者(12点以上)の割合が一番高かったのは秋田(4.0%)。2番目が札幌(2.9%)。その他のエリアの平均は1.4%であり、いわゆる北国で割合が高いことが分かる。ところが例外もある。鹿児島県奄美市(調査当時は名瀬市)である。ハイリスク者の割合が秋田、札幌並みに高かったのである。秋田、札幌、そして南国奄美、共通項が何か分かりますか。
答えは日照時間が短いこと。
気象庁が作成した1981年~2010年までの30年間の観測値(平年値)によれば、秋田市の年間平均日照時間は1526時間で、都道府県庁所在地の中では全国で一番少ない。ちなみに全国平均は約1897時間、トップの甲府市では2183時間である。

「もっと光を!」冬の日照不足とうつの深い関係

気分や睡眠の季節変動の大きさを計測するテスト(SPAQ)の結果について、解説が書かれたものです。僕は上では「寒くなっていく」と書きましたが、実際に影響するのは「日照時間」なのだそうです。

夏から冬にかけて日照時間が短くなっていくことがうつになりやすい原因の一つだということです。要は太陽が見えない時ほどメンタルバランスに気をつけろ、ということですね。

ではどうやってバランスを保てばいいのか。ウェブメディア「soar」に掲載された、冬季うつに関する記事を参照すると

一般的なうつ病には、投薬治療やカウンセリングなどさまざまな治療法が知られていますが、なかでも大切だといわれているのが「休むこと」や「リラックスできる時間をつくること」ではないでしょうか。冬季うつにも適切な睡眠時間の確保や、入浴で体を温めることなども必要です。
しかし、症状を改善するために一番重要なのは、日を浴びることだといいます。

冬になると調子が悪い、気分が落ち込む。「冬季うつ」との付き合い方をロコクリニック中目黒・瀬田宏哉さんに聴く


休むことやリラックスできる時間の確保が大切なのだそうです。そして日を浴びることが最も重要であると。日照時間が短い季節だからこそ、日光を浴びることを習慣づけると良さそうですね。

また冬季うつには「季節性感情障害」というハッキリとした名称があるようで、「寒い季節になってきて、なんだか心の調子が悪いな」と感じることは決して変なことではないのですね。


子どもたちが鬱々しているときのサインと、その対応

季節による心の調子の変化は、実際に子どもたちを見ていても感じます。Branchに来ている子たちは繊細な子も多いので、季節の変わり目になると外に出るのが億劫になりお休みが増えます。

また、鬱々した時の発言というのは結構分かるもので、下記のような傾向があります。

・人と比べたり、他人を気にしている発言をする
「周りに比べて自分はできない」
「○○くんはこういうことをしていた。あれは悪いことだ」

・発言の揚げ足取りをする
(ささいなことに対して)「そうじゃなくて、こういうことなんだよ!」
「その『なるほどー』、っていうの、人の話聞いてないってことなんだよ」

・小さなことがゆるせない
(遊びの中で)「どうしてそんなことができないの!」
「普通そんなことくらいできるでしょ!」

今ここに集中して、楽しんでいれば上記のような発言は基本的に出てきません。
何かひっかかるものがあって、別のことを考えていたり、集中して楽しめていない時に出てきやすくなるのだと思います。


最後まで話を聞くことで信頼を得る

そんなとき、僕たちは

・とにかく話をよく聞く
・否定しない
・もし相談事まで聞き出せたらしっかり聞いて、できる限りの解答をする

ということを徹底します。

そもそもの気持ちが落ち込んでいる状態なので、その気持ちがさらに落ちてしまわないように気をつけています。

「この人には何を言ってもいいんだな」と安心してもらうのが大事です。

僕たちが子どもたちと接するのは、1時間半のプログラム(月に数回)と、オンラインコミュニティでの関わりです。

日々の生活までは関われず、また「対話」よりも「遊び」がメインのため、なかなか相談事などは出てきづらい面もあります。それでもまれに、オンラインコミュニティのメッセージやLINEなどで個人的な相談を送ってきてくれることがあります。

そこまでの信頼関係ができていたら、しっかりと話を聞いて、できる限りの解答をしていきます。

判断と執着。日々の生活で気をつけること

僕は仕事柄、いろいろなメンタルヘルスに関する本を読んだり、詳しい人の話を聞いたりすることが多いです。そこで最後に、僕のオススメの本と日常で気をつけていることを記載します。

リラックスすることや日光を浴びることの他に、心の調子を保つにはこんな方法(考え方)もありますという紹介です。

『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』

この本の中には、「判断」が「執着」になると苦しみを生む、ということが書かれた章があります。

その判断が、自分への「怒り」を生んでいます。鬱になるのも、八つ当たりするのも、原因は「判断」(思い込み)にあります。「行きたかった」という願い、「行けなかった」という判断が、「執着」となって自分を、そして娘を苦しめているのです。

判断というのは日常に潜んでいます。

どんな情報に対してでも「良し悪し」「正しい、間違っている」と思って認識していることは判断です。

判断というのは頭の整理になったり、自分の態度を表明することなので気持ち良い行為です。
だからこそ日常的に判断を繰り返しているのですが、それが執着になっていくと巡り巡って苦しみにつながる、という内容です。
この考え方は、一見、直感とは逆に感じるような内容だったので、最初は理解することが難しかったです。気になった方にはぜひ本を読んで欲しいのですが、ここで僕が伝えたいことは一つです。

「たくさんの情報を浴び続けて、これは良い悪い、正しい正しくない、とジャッジしてばかりいると、気持ちが落ち込んでいく」

ということです。

日々テレビやSNSなどの情報にさらされ、それを例えばTwitterなどで自分の判断付きでツイートすることが習慣になっていたり、その頻度が高くなっている方がいたら、少し立ち止まってみると良いかもしれません。

それはきっと気持ち良い行為です。頭が良さそうに見えるかもしれません。
でもその「判断」がいつの間にか思考の「執着」になり、あなたを苦しめてしまいます。

現代病のようですが、いま本当にこういう方々が多いように思います。

情報よりも日光を浴びましょう。

心の調子について思うことを書いてみました。季節の変わり目は何かと調子が崩れやすいもの。何か参考になるものがありましたら幸いです。


Branchでは、お子さんの好きなことを見つけたり、好きなことを伸ばすための環境創りのお手伝いをさせて頂いています。ご興味ある方はこちらから。


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中里祐次 @wato

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