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【ショートショート】老夫婦 AIが作った物語がおもしろい

こんばんは。日曜日も終わり、一日お疲れ様でした。

本日もゆったりした時間に読んでいただければと、物語を用意しました。
短いお話しですので気楽にお楽しみください。



慌ただしい街中で、テクタロウはスマホを手に歩いていた。
時代は便利になり、約束、やらなきゃいけない事、やりたい事は全てこの一台で管理が出来る。
今日も目的地に着く前にメールをチェックし、SNSを更新し、今週末の予定を立てていた。

ふと偶然、古びた一軒家の前に立ち止まり、庭の椅子に座る老夫婦が目に入った。

彼らは微笑みかけ、話しかけてきた。
「こんにちは。よろしければご一緒に休憩しませんか?」
テクタロウは返事をしようとするが、その時、突然、彼のスマホが振動し、通知音が鳴り響いた。
テクタロウはその場を離れ、スマホを手に駆け出していった。

次の日もテクタロウは気になって老夫婦の庭に目を向けた。
彼らは楽しそうにおしゃべりをしている様子だった。
そこはとても静かでゆっくりと時間が流れていた。

老夫婦が気付き、にっこりと会釈をする。

テクタロウは考え込み、スマホに向かって質問した。
「必要なこと以外はスケジュールを全て削除して。」

「かしこまりました。」

「…削除しました。この後のスケジュールは何もありません。」



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