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繕う日々

寒くなりウール製品を着ることが多くなり、ほぼ毎日毛玉取りや引っ掛けた穴の繕いなどのお手入れをしています。今日は上の子の妊娠中に暇を持て余して編んだ手編みの靴下の毛玉取りと穴の補修。

左の模様編み靴下はやたら毛玉ができ、右の赤い靴下はとにかく穴が開きやすい。両方自分で編んだ靴下なのに、毛糸のタイプにもよるのかこうも個性が違うとは面白いものです。

毛玉取りは機械を使うとすぐに引っ掛けて穴を開けてしまうせっかちな性格なので、主にブラシでお手入れしています。靴下やセーターの穴あきは、「ダーニング」という補修方法を使っています。編み目は変わるけど丈夫に仕上がります。靴下やセーターの袖など、筒状の箇所を補修するのに便利な「ダーニングマッシュルーム」という木製のキノコ型の器具があるのですが、私はこれを木製のキノコ型のこしょう入れで代用しています。それすら面倒な時は何も使わずダーニングしています。

ちょうど昨日「お繕い」で服を育てる。という本を読みました。こちらの本はダメージの部分に当て布をしてステッチで仕上げる方法なのですが、くったりと使い込まれた洋服にアクセントのように入ったステッチがなんとも素敵でした。ただ、この「お繕い」をしたお洋服を着こなせるのはそれなりに人生経験を積んで内から滲み出る上品さなどを持たないと難しいのでは?と思った次第。手をかけるに値する上質なお洋服を持つことも。

ついついお手頃価格の洋服を衝動買いしてしまいがちだけど、本来なら繕いながら何年も着続けられる洋服をじっくりと選ぶべきなのではとも考えさせられました。そういう点では、自作の靴下を繕いながら履き続けるのは我ながら豊かな気持ちになるもの。今年は自作の洋服ももう少し作っていきたいところです。


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