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子どもが喜んだ親が楽しかった絵本  『あくまの三本の金のかみの毛―グリム童話』 1985/5/25 ナニー・ホグロギアン (著), 芦野 あき (翻訳)

 先日、絵のない『子どもに語る グリム童話』こぐま社 ①~⑤を紹介したけれど、やはり絵があったほうが素敵、子どもも喜ぶ、という人には、いろいろな絵本が出ています。この絵本も、絵がすごく美しい。


 このお話、こぐま社の方では四巻④に「金の毛が三本ある悪魔」として収録されている。


 このタイトルの違い、かなり意味が違うよね。
「あくまの三本の金のかみの毛」絵本
「金の毛が三本ある悪魔」絵なしの本


 どちらの本文・訳文を比較しても、原文からきちんと省略せず翻訳しているぽいのだが、

絵本の方「あくまの三本の金のかみの毛」なら、悪魔は全部金髪で(絵もそうなっている)、それなら、どの毛を抜いても金色の毛だと思われるが、

 文字だけのほうのタイトル「金の毛が三本ある悪魔」だと、
パターン1、悪魔はオバケのQ太郎みたいに、髪の毛が三本しかない 
パターン2 悪魔は他の髪の毛の色なのだが、白髪まじりみたいに、中に三本しか金色の髪の毛が無い。
のどちらかだよね。
 主人公は意地悪な王様に「悪魔の金色の毛を三本抜いてこないと(もう結婚しちゃっている)お姫様を返してやらん」と意地悪を言われて、悪魔の家まで行って、悪魔のおばあさんに協力してもらって、(というか、どうも悪魔のお母さんぽいのだが)が、おばあさんの膝枕で悪魔が居眠りしているときに、おばあさんが金の髪の毛を抜くんだけど。


 パターン1の、オバQ的に三本しか生えていない髪の毛を抜いたら超激怒だろうし、パターン2だと、金の髪の毛を見つけるのが難しいよね。


 と、かなりどうでもいい話になったが、絵がついていても、省略せずに、きちんとした訳文で書かれている絵本を選びましょう。


 このほるぷ出版という出版社、世界の名作絵本を集めて、通販訪販だけで絵本を売っていたのだけれど、今はどうなっているのかな。我が家には大量にほるぷ出版の絵本があります。グリム童話の、素晴らしく美しい絵の絵本がたくさんあります。

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