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イベントレポート:Asia Open Data Challenge2020

全編英語のイベント、正直話していることの30%も理解できているか怪しいけど、イベントレポートまとめちゃいます。


Keynote speech:オードリー・タン氏(Digital Minister Government of Taiwan)

 今や時代の寵児と言っても過言ではない、台湾のオードリー・タンさん。キーノートスピーチと言うことで、20分のコメントと10分の質疑応答でしたが、生音声を聞けて大変感動しました。

 講演内容は台湾がCOVID-19対策として行った施策についての説明がメインですが、特に強めで言っていたのは台湾が「ガバメントのデータは全て開示している」という点。

 情報というものは偏向報道によってパニックを引き起こすことにもなるが、政府がキチンと情報を開示することでパニックを防ぐことができる。また、その情報の伝え方にも工夫をしており、柴犬を使って、「柴犬3匹分≒1.5m離れて」なんてユーモラスな表現を使うことで、市民への情報の浸透を図ることも行ったとか。

 そんなタンさんも日本から学んだのは、ダッシュボードの見せ方。色や形で見る人に一発で感じさせるものは重要だとか。(この辺りは元々がホワイトハッカーだったタンさんらしいエピソードかと)

 そんな台湾も力を入れているのが次世代を担う子供たちへの教育。高校生でも環境に関するデータに接することができ、そのデータを用いて気候変動についてのディカッションなんかも出来る模様。もちろんそんな台湾だからオンライン授業なんかも行っていたようです。(日本は一部でしかやっていないですし、公立学校では望んでもしょうがないというか。。。)

 そして最後には、データを元に強制的にマスクを作らせる、のではなく、マスクが足りない事をオーソライズして、民間がマスクを作り始める。本当の意味でのオープンデータが持つ可能性についてコメントしておりました。


Case study1:関治之氏(Founder, Code for Japan / Digital Transformation Fellow, Tokyo Metropolitan Government)

 二人目は、あの東京都のCOVID-19情報サイトを作った、Cord for Japanの関さんが登場。

 お話は今日まで日本でのCOVID-19の状況説明から始まり、東京都の情報サイトに映る。あのサイト自体は東京都からの要請で作ったのですが、都の許可得てオープンソース化したことで、各自治体も似たようなサイトを短時間で作成出来たという話。(この辺はネットでも転がっているので、結構有名なはなしですよね)

 でも、このサイト運営も実際には楽なものではなく、各自治体や医療機関からくるデータの形はバラバラ、中にはPDFデータで送られてくるものもあり、最初はそれを人力でデータに変えていっていたとか!!

 そのために、当チームでは所定のEXCELフォーマットを作成し、ココに入力してくれ、としたことでデータ変換コストを大きく抑え込むことが出来たそうです。(これって一般企業の業務改善でも良くある話だったりしますよね。PDF→データを効率化するのではなく、そもそもデータ形式を揃えちゃえば皆、ハッピーになる!!)

 あとはオープンソース化&コミュニティが後押ししてくれたことで、3週間で750以上の改善も行ったらしい。もちろん、その中にはオードリータンさんも参加し、バグ出しをした経緯もあります。

 最後に今回は民間ボランティアの努力が大きかったが、国にも「オープンデータの重要性」をしって感じてほしい。というコメントで締めました。


Case study2:イ・フンジュン氏(Vice President, National Information Society Agency(NIA)

 3人目は韓国のNIA副代表、ただスイマセン。英語があまり聞き取れませんでした。。。(やはり日本人の英語は聞きやすいけど、それ以外は難しい〜)

 ただ、そんな中でわかったことは韓国も情報は包み隠さず全面に公開する方向だということ。国の対応もオープンデータを元に判断しているし、そのブリーフィングも公開しているとのこと。密室を作らないということも市民からの信頼性を勝ち取る上で重要なのかも。。。

 例えばマスクデータなどは、民間と共同でデータを集め、市民にからもカカオトークなどのアプリを使って情報開示や情報収集を行ったとのこと。(日本でもLINEを使って情報収集していましたが、その情報は何処に消えていったんでしょうね。。。)

 韓国ではこういった形のPublic Private Partnershipが構築されており、いろいろなデータやサービスはAPIでデータ接続を考慮して作られているとのこと。


Case study3:チーミン・ペン氏(Chairman of Organization for Data-driven Application (ODA))

 最後の方は台湾のペン博士。この方はよく話すおっちゃんでした。一聞けば十帰ってきそうな早口なので、情報量満載でしたが、重要な話はタンさんが既に話しちゃっているので割愛です。

 このターンでは経済損失について色々コメント。それについてもオープンデータを用いて対応しようという話をしているようであるが、詳細は聞き取れず。。。

 あとは個人の医療データなどの重要なデータと、マスク販売箇所などのオープンにすることが出来るデータとの区別の仕方や、ガバナンスのきかせ方についてもコメント。特に医療データなどは重要な個人情報であるが、コレを有効活用することで、違う病院に行く羽目になっても、医療データが共有され、個人にとって最適な医療行為が受けられるとか。。。

 ちょっと脱線して、COVID-19の影響で自然環境が少しだけ良い方向に向かったとか。。。ただ、これは経済活動が復活することで必ずリバウンドするだろう。との事。(当たり前か)


パネルディスカッション

 ココからは韓国の方が交代したが、三カ国でのパネルディスカッション。

 まずはオープンデータのお話。なぜデータをオープンに出来るのか?というと、そこに政府と市民の間に「信頼」があるから、という大前提。

 関さんはこの話題から、台湾政府がタンさんを中心に、国家運営に対しての哲学がしっかりしている、とのコメント。哲学があり、方向性が見えているからこそ、信頼が生まれているとか、、、ここから何故か、この話を警察に持っていきたい。なんてコメントに発展していってました。

 あとはオープンデータのためのプラットフォームの構築。データはあるだけでは役に立たないので、一つの組織で秘匿するのではなく、共通プラットフォームに持ちよるような仕組み作りが必要とのこと。

 最後には個人データとオープンデータの線引についても三者三様のコメント。ただし、守られるべき個人データと、ビッグデータとしての位置情報データなど、うまく仕組みを設計し、データを価値ある情報にすることが必要なのは間違いないだろう。とのこと。


 正直、上記の書いてある事も怪しいですが、そのうち誰かが全文日本語訳をアップしてくれると思うので、このnoteで興味を持った方は、是非日本語訳付きのyoutubeアップをお待ち下さいね〜。(あ、私はやりませんからね。)


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