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家族4人、0LDK住んでみた #14

前回のお話はコチラ

前回は不動産、借りるか?買うか?のお話をさせていただきました。結論は個々人の自由だよね~。という事なんですが、この「個々の自由」というのが選択できない「新築の間取り」について自分なりの意見を書いていこうと思います。

普通のサラリーマンが買おうとすると、どうしても「最上階」とか「タワマン」ではなく、一般的なマンションで、一般的な間取りになっちゃう。まぁ、マンションという構造物で、効率的な部屋割りを考えると一緒になるのは致し方ないところ。

違うとしたら、「縦長リビング」か「横長リビング」が選べるくらい。


そもそも、なんでサラリーマンにとって超高額な商品なのに、カスタマイズはできずに、同じような「田の字間取り」しか選べないのか?そして、その不動産業界の効率化の果てに提案してきたものに、一般消費者は「No」と言わないのか?私はそこが不思議でたまらない!

(ちなみに田の字以外にも、ワイドスパンやセンターインなどありますので、興味ある方は下記リンクよりどうぞ)


自分で設計もするし、実家が空調工事屋(といっても父親一人親方の会社でしたが、、、)でしたので、原価計算は大体わかります。別に田の字オンリーでなくても、そんなに原価は変わらないはずなんですよね~。

ではなぜ「個々に合わせた間取り」ではなく「一般的な間取り」になるか?というと、単純に「そっちの方が失敗が少ないから」というもの。(だと、私は思う。)

同じ間取り、同じ資材、同じ設計だと、職人さんも流れ作業のように仕事が進み、楽なんですよ。これは工場での大量生産と同じ考え方ですね。ただ、通常はオプションで洗面台のグレードを上げたり、床材の色を変えるので、厳密には同じ資材ではないんですが、工法が一緒なので、工事も検査も楽、ってもんなんです。

ただ、何度も言いますが、楽っていうだけで原価は一緒。(工事の労賃もたぶん変わらない)じゃ、何が変わるか?というと、私が思っているのはズバリ!「多彩な間取りを考える力」が不足しているんじゃないか?という事。

他の会でも書きましたが、水回りは多様化できないけど、部屋割りは本来自由にできるはず。でも、不動産業界も消費者も「3LDK」や「2LDK」が当たり前だと思いすぎている感じがする。


ま、ここまで熱く間取りについて語ったんですが、同じようなことは不動産業者も考えているようで、間取りを選べるマンション、なんてものも出てきているようですね。


こんな風に、不動産業者が「これが良いんでしょ?」という時代は終わり、消費者側が「どう住みたいか?」を主体的に考える時代が来たような気がします。

みなさんも、家を買う時は「自分がどう生活したいか?」をよく考えて、主体性をもって決めてくださいね~。


次回は、「住むことについて主体的に考える」を書いていこうと思います。

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