アーティストの公式サイトを評価してみる。
公式HPのデザインやUIを語る
Twitter(X)をはじめ、SNSの凋落が目立つ2024年。
海外では、個人サイトに回帰する流れがあったり、
日本でも ”クラフトインターネット” なんて言葉が巷で流行ったり。
そんな状況ということもあって、今回は音楽アーティストの公式ウェブサイトを語ってみよう、という記事です。
※(この記事は2024年5~7月時点のHPについて書いた文章です。デザインが変更される可能性もあるので、その点はご了承ください。)
SNSやHPと聞いてまず思い浮かんだ、このアーティストから。
フランク・オーシャン
Frank Oceanの公式サイト。
みたかんじ、アパレルのHPかと間違えるデザイン。
サムネイル画像とか、ドメインが blonded.co なのとか、
細かいところに気を使っているのが良い。
ちゃんと昔のTumblrも残っていてちょっと安心。
(※ちなみにHomerというラグジュアリーブランドのショップサイトもあったりなんかもします)
エルトン・ジョン
「うーん。エルトンさあ。これじゃ余りに平凡じゃない?」
...…と言いたくなるようなHP。
よくできたサイトではあるけれど、
ウェブデザイン屋に投げました感あるのは残念。
(※エルトンが一からコードから組んでたら大土下座だけど、たぶん違う)
ブライアン・イーノ
ピンクのジャケットのイメージがかわいい! けれど特筆するべき点はなし。
...…そこそこ いーの、ってことにしておこう ()
R.E.M.
R.E.M.は、ほんと立ち位置がわかってんね!
という感じの硬派で古風なブログ式のHPデザイン。
数年前からTシャツ買おうと思ってるけど送料とか考えるとね、
と思って躊躇していたり。
ビヨンセ
ビヨンセ姐さんの公式サイト。
リンクのサムネイル画像が展開しない無骨さ。
...…が、いざHPを開いてみると、強い、強すぎる!!
ばっちり香水や化粧品を販売しているところも彼女らしい。
(※7月にチェックしたら、わりとまともなデザインになってました。)
NewJeans
色の使い方からスマホ的なUIまで、ポップさも◎、体験的にも面白いHP。
さすがというかなんというか。
Weezer
ネット人気の高いウィーザー。
ザ・標準って感じの公式ウェブサイト。
まあでもシンプルで、必要十分なところを満たしているなと。
Nirvana
どどーんとバンドロゴが中央に。
下部にはアルバムジャケットが無駄なく並べられ、
ガッと駆り立てられるものがあるなと。
亡くなってしまったアーティストとして、
ファンのツボをちゃんと抑えた正統派ウェブサイト。
U2
会員限定の掲示板コミュニティがあったり、ツアーのアーカイブが全公演残っているのがポイント高し。
日本公演のショーレポートをみると、
ファンのコメントをTwitterで拾って、
それを英訳して掲載していたり。
U2はその辺のファンサービスがやっぱりうまいのよね。
Adele
トップページを開くと、チカチカと瞬くアデル姐さん。
……いやこれちょっと怖いよ。
スロットみたいに止める式かと思ってクリックしても、
チカチカ変身し続けて、急に固まるアデル。
これファンじゃないと厳しくない??
Lil Nas X
シンプルに、音楽再生プレイヤーが4つ埋め込んであるのみ、
という大胆なHP。
別にショップサイトがあるにしろ、
かなり思いきったデザインでこれはこれで興味深い。
Kendrick Lamar
アーティストサイトというよりは、
「アルバム特設サイト」という形にはなるけれど、
これこそ「古き良きインターネット」を体現していて良い。
フォルダをクリックするとちゃんと中身が展開するし、
ドラッグして動かせるし・・・。
Doja Cat
TOPページはDoja Catが背中を向けた大胆なビジュアル。
ナビゲーションがシンプルかつ直感的、
しかもフォントがかわいいので個人的にポイント高し。
Es Devlin
音楽アーティストではないけれど、番外編ということで
以前紹介したエズデブリンの公式ウェブサイト。
ホンモノのアーティストはやっぱ違うな・・・。
「WORK」のページを見ると創造性の爆発っぷりに驚かされるばかり。
宇多田ヒカル
最後はこのお方。
『SCIENCE FICTION』のティザー動画を一面に出して、
「NEWS」のページに出演情報が事細かく書かれているのとか、
マウスポインターが●になるところとか、芸が細かくてよい。
……そろそろこの辺で。
これからの時代、アーティストは
「SNS以外の場でどうアピールしていくか」が重要で、
そういう意味で"家"のページであるHPは、
より一層重点をおくべきものになるんじゃないかな~と思う今日この頃。
「私の推しアーの公式サイトも見て!!」というのがあれば、
コメント、DMなど頂ければ幸いです。
TEXT: ねじまき
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