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ミッドガルのあの風景が20年経っても体に残ってる

 NHKの歴史秘話ヒストリアを見た。

 テーマはまさかのファイナルファンタジーだった。胸が熱くなった。子供のころに夢中になってプレイしたゲームがNHKで取り上げられるほどの歴史の1ページであると認められたことも、どういうわけか心の中では誇らしかった。自分が作ったわけでもないのに。

 2020年4月10日 FINALFANTASY VII REMAKEが世界同時発売されるらしい。


「らしい」だ。今年、35歳になる。
もうすっかりゲームからは遠ざかってしまったな。


 昔は、発売日には必ず手に入れて、学校を仮病を使ってでも休んでプレイに興じたほどだった。ファイナルファンタジーシリーズでいえば、IIVがど真ん中であり、まさにこのCMに登場するおじさん世代だ。

新山千春がCMを飾っていたセブンイレブンで予約して買った

 1997年のあの頃だ。プレイステーションのソフトはセブンイレブンで販売するという流れを作り出そうとしていたのは。セブンイレブンで予約をして、発売日に買った。まさにCMの通りだ。

 オープニングムービーのミッドガルの景色に息を呑んだ。確かに、これまでのゲームとは一線を画していた。

 まさかファイナルファンタジーを作っている会社とドラゴンクエストを作っている会社が一緒になる日がおとずれようなどとは微塵にも思わなかったあの頃だ。

我々おじさんたちにとってのFF7

「体験版!トバルのね!あったあったー!」
「もう22年前かー。」

 もう22年も前のことだ。今思えば、いかにもポリゴンの塊でできたその体も、当時はファイナルファンタジー史上初めての3Dということもあり、そんなことは気にもとめなかった。

 何より、我々おじさんは、ファミコンの時代からドットで描かれたキャラクターに表情や感情を読み取る能力が備わっているから、3Dの描写の美しさなどもはやどうでもよかったのである。

 ファイナルファンタジーのキャラクターは、今の若い人たちからすれば、何一つ表情のない人形に見えるかもしれない。でも我々おじさんたちには確かに その喜怒哀楽が確かにその画面から読み取ることができたんだよ。本当だよ。

プレイしたことのない若者

あの、結局、FF7って、なにがすごかったんですか?

 とてもよくまとまっている。言葉選びが上手で、解説というよりもシナリオをお話してもらう感覚で聞ける。

 多くの人はやはり衝撃的だった、あのエアリスのシーンを一番に思い浮かべるかもしれない。しかし私の中で FF7の一番の山場といえばなんといっても、クラウド自身クラウドの存在を疑い始めて精神が崩壊するところが忘れられない。

 ニブルヘイムで撮影した写真にはセフィロスとティファそして自分が写っているはずなのに、どういうわけか黒髪のソルジャー、ザックスが写っていて、クラウドはそこにはいなかったというシーンが印象に残っている。

 結果的にクラウドは間違いなくクラウドであり、ティファの幼馴染みであるということがティファの証言によって明らかになる。これまでのクラウドの中に出来上がった人格がいったい何だったのかがわかり、全ての物語がひとつに繋がる瞬間は、背筋がゾワゾワするほどに興奮したものだった。

FF7に魅了された人たち

22年前、あのFF7でテレビゲームの世界が変わったんだ。
これは大げさな話じゃない。
本当なんだよ。

ミッドガルの風景が、召喚獣の興奮が、
仲間たちとの思い出が、あの物語が、20年経っても体に残ってる。

それまでのゲームが全部古くなった。
その瞬間をみんなが体験したんだ。

そんなの忘れらんないだろ。

その体験がまたやってくる。
世界中の人々が待ち望んでいる。
私も、君たちも。


やったこと「ある派」も「ない派」にも

新たにやって来るFF7

やったこと「ない派」の君と、やったこと「ある派」私では
きっと、違ったものが見えるだろう

ある意味 君がうらやましくなるよ

でも結局PS4も買わないし、Remakeも買わない

 悲しいけれどコントローラを握りしめてあれこれやるのが面倒くさくなってしまっている自分がいる。何よりFFVIIだけのためにPS4を買うことはできない。

 どうしてもそれだけにつきっきりで時間を割くのが難しい。スマホで家事をしながらか、 通勤時間の合間に、というようにながらでゲームの様子が眺められたらそれで満足するのではないかと思ってしまう。すっかり優先度がかわってしまっている。

 私は買わないけれど、我々が興じたあのゲームのRemakeが同世代の人々だけでなく、若い人たちにも受け入れられたらいいな、とそんな気持ちで見守りたいと思う。

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