お知らせ
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2021年 10月31日。


来月の末日に、私はこの部屋を出ることにした。


鍵を持っている人は私のほかにもいるけれど、借主は私ひとり。だから、私の退去とともに部屋を手放すことを決めた。


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『Flat Share Magazine』

昨冬、思いつきで借りた新居にこんな名前をつけた。家賃は2,200円。以前のような気軽さでは誰かを誘いづらい世の中だから、お招きできる場が欲しかった。同じ気持ちを抱いている友人に鍵を渡して、自由に使えるようにした。

使用条件はいたってシンプル。

“話したい、聞きたい、知りたい、その気持ちを互いに大切にすること”。そして、“話し手は、招いたお相手。聞き手は、私たち住人”

それ以外に決めごとは特にない。


この部屋は、想像以上の心地をくれた。ここのおかげで、招いたお相手が自分のことを語りやすくなっていることは明白だった。主役ではあるが、取材ではない。堅苦しい空気がないぶん、お相手は積極的にどんどん話してくれる。録音しているのにも関わらず、ほとんどの人が表には絶対に出せない本音や表現を次々に繰り出してくれた。公開音源にピー音をたくさん入れながら、そのフラットな空気が本当に心から嬉しくて、この部屋をさらに愛おしく感じるようになった。


今後のこと

私の決意を、同居人たちは快く受け入れてくれた。今は、どこかほかの場所を設ける考えはない。部屋を手放した後にこのnoteをどうするかについては具体的には決めないことにして、有料マガジンの廃刊ボタンを押すことだけを約束した。

したがって、この有料マガジンは、部屋を退去する10月31日に廃刊となる。

この部屋で聞けたお話を消すつもりはない。購読してくださっていた皆さんは、廃刊した後もすべて読むことができる。詳しくはこちら


これまでのご愛読に深く感謝をしながら、私たちは最後の1ヶ月を大切に、ともに過ごそうと思う。もちろん最後の月も新たな友人をお招きして、たっぷりと話を聞くつもりだ。鍵を持ったまま半年ほど不在にしている同居人もいるので、彼の話も最後にもう一度、と思っている。


『Flat Share Magazine』がなくなっても、私はこれからも“Flat Share Magazine的な”人生を歩んでいくと思う。そうしたいからこそ前職を去って独立したのだ。



この部屋を借りて、たくさんの人の人生に触れることができて、本当によかった。


のこりおよそ1ヶ月。ここを訪れた人々の話が改めてあなたに届くことを願いながら、私は本日、退去届にサインをする。


書き手:赤澤える

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